“ツァラトゥストラ”

2024-03-30 | 【断想】音楽

 わたしの身近な「ツァラトゥストラ」。
 《書物》ニーチェの「ツァラトゥストラ」。
 ・ツァラトストラかく語りき/竹山道雄訳/新潮社
 ・ツァラトゥストラはこう言った/氷上英廣訳/岩波書店
 ・ツァラトゥストラ/手塚富雄訳/中央公論社
 《音楽》リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラ」。
 ・ショルティ指揮/ベルリン・フィルハーモニカ/DECCA
 ・カラヤン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/LONDON
 ・デオダード/ツァラトゥストラはこう言った《プレリュード》所載/CTI
 ニーチェの本を手にしたのは、随分昔のことなった。
 理解していたのかは、怪しいが、読もうとする熱意にははなはだしいものがあった。

 


SPIRITS REJOICE

2024-03-29 | 【断想】音楽

 SPIRITS REJOICE / ESP-DISK' / 1965
 Albert Ayler(ts)
 Donald Ayler(tp)
 Chales Tyler(as) 
 Gayy Peacock(b)
 Henry Grimes(b)
 Sonny Murray(ds percussion) 
 Call Cobbs.Jr(harpsichord)
 side A spirits rejoice
    holy family
 side B D.C.
    angels
    prophet
 アルバート・アイラーの「スピリッツ・リジョイス」。
 改めて、ディスクの基本情報を見ると、そうだったと思うことがある。
 ベースにゲーリー・ピーコックがいること、ドラム、パーカッションがソニー・マレーであること等だ。
 アルバート・アイラー関係のディスクで、欲しいのに入手していないものがある。
 レコード販売店で見かけることがないのである。
 それは、ソニー・マレー名義のディスク。
 Sonny's TIME NOW / Jihad /1965
 ドン・チェリーも演奏に加わっている。
 見かけないのは、jihadと言うレーベルの所為なのだろう

 


“デライト”

2024-03-28 | 【断想】音楽

 アート・テイラーのリーダー・アルバムを一枚持っている。
 1960年、BLUE NOTEの「A.T’s デライト」。
 ハード・バップのご機嫌な演奏である。 
  トランペットは、デイヴ・バーンズという人で、普通になかなかいい。
 ウィントン・ケリーのピアノもノリノリ。
 スタンリー・タレンタインのテナー・サックスは、力強い。
 ベースは、なじみのポール・チェンバース。
 コンガに、パタート・ヴァルデス。
 2曲目の“エピストロフィー”は、コンガではじまる。


“グルービィー”

2024-03-28 | 【断想】音楽

 レッド・ガーランド・トリオの“C・ジャム・ブルース”、カッコいい。
 1956-7年の録音で、PRESTIGE。
 「グルービィー」と言うアルバムにある。
 ハード・バップの頃だ。
 ファンキーだ、フリーだという前である。
 一緒に演っているのは、ポール・チェンバースとアート・テーラーだ。
 ポール・チェンバースは、新しい様式に取り組むマイルス・ディヴィスに、「俺はあくまでハード・バップをやる」と言った人。
 レッド・ガーランドは、元ボクサー、若い頃、髪を赤く染めていたので“レッド”。
 先般、レッドのラスト・レコーディングを聴いて、彼の孤愁を感じた。
 Art Taylor(アート・テイラー)は、Arthur S .Taylor,Jr.(アーサー・テイラー)。


“七色のヴェールの踊り”

2024-03-28 | 【断想】音楽

 リヒャルト・シュトラウスのオペラ「サロメ」より“サロメ・ダンス:七色のヴェールの踊り”。
 クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮の盤で(DECCA)。
 サー・ゲオルグ・ショルティ指揮の盤で(DECCA)。
  ヘロデ王の娘サロメは、“七色のヴェールの踊り”を見事に舞い、その褒美として、洗礼者ヨハネの首を所望する。


“惑星”

2024-03-28 | 【断想】音楽

 ERIC DOLPHY QUINTET featuring Freddie Hubbard / Outward Bound
 エリック・ドルフィー/アウトワード・バウンド《惑星》
 1960 NEW JAZZ / PRESTIGE
 ドルフィーがつくる独特の世界、宇宙を翔ぶような感覚がともなう。
 アイラーの、魂の平安を求めて祈るような叫び声が聞こえる。
 フリー・ジャズと言われた中で、この二人は、極めてトラディショナルだ。
 こけおどし的な人も多い中、人としても信頼できる感じだ。
 


“アラバマに星落ちて”

2024-03-28 | 【断想】音楽

 僕がモダン・ジャズに関心を持ち出した頃、手にした本。
 1967年、荒れ地出版社発行の「モダン・ジャズ入門」。
 編者は、油井正一氏である。 
 “ジャズメン・ハイライト”として、11のジャズメンとグループの名前がある。
 オーネット・コールマンやエリック・ドルフィーはまだ登場していない。
 その中に、ディズィ・ガレスピーやキャノンボール・アダリーの名前。
 この二人、なんだか好きだった。
 妙な屈託が感じられず、単純にジャズの楽しみを提供してくれた。
 そこで、久しぶりに「キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ」。
 1959年録音、マーキュリーからのアルバムである。
 キャノンボール・アダレイ(as)
 ジョン・コルトレーン(ts)
 ウィントン・ケリー(p)
 ポール・チェンバース(b)
 ジミー・コブ(ds)
 2曲目に「アラバマに星落ちて」。
 キャノンボールの伸びやかな音、ケリーの軽やかな音、胸のつかえが落ちる気分にさせてくれる。


“バードランドの夜”

2024-03-27 | 【断想】音楽

 アート・ブレイキー・クインテットの「バードランドの夜vol.1」(BLUE NOTE)。
 1954年の演奏である。
 演奏の顔ぶれに、クリフォード・ブラウンもいる。
  クリフォード・ブラウン(tp)
 ルー・ドナルドソン(as)
 ホレス・シルヴァー(p)
 カーリー・ラッセル(b)
 アート・ブレイキー(ds)
 2面の一曲目が、“チュニジアの夜”。
 ともかく若々しく、勢いに満ちた演奏である。
 このアルバムのジャケット、今は、一時代前のものは、だんだん見かけなくなった。
 一時代前のLPで聴いた。 


“ホレス・スコープ”

2024-03-27 | 【断想】音楽

 ホレス・シルヴァーの“ホレス・スコープ”は、彼の初期の作と言うことだ。
 アルバム「ホレス・スコープ」は、1960年の録音で、クインテットでの演奏である。
 そのメンバーは、ブルー。ミッチェル(tp)、ジュニア・クック(ts)、ホレス・シルヴァー(p)、ジーン・テイラー(b)、ロイ・ブルックス(ds)。
 アルバムの第1面3曲目“ウィザウト・ユー”は、シルヴァーの作でなく、曲調が異なり、哀調を帯びたバラードで印象に残る。ここで弾かれるシルヴァーのピアノもいい。

 


“ニュー・グラス”

2024-03-26 | 【断想】音楽

 アルバート・アイラーの“ニュー・グラス”
 好きなアルバムの一枚
 エレキ・ギターなんか使いやがって
 と言う方もあろうか
 メリー・マリアも歌っているように聞こえたけど
 あれは、ソウル・シンガーズか
 リズム&ブルース調にいちゃもん付けたい人もいるのだろうが
 僕は、まったくかまわない
 アイラーはいつも素晴らしい
  一昨夜から胃腸炎でダウン
 ようやくCDをかけられるまでに


“バンドネオン・シンフォニコ”

2024-03-24 | 【断想】音楽

 アストル・ピアソラの「バンドネオン・シンフォニコ」(SONY)。
 アストル・ピアソラがバンドネオンを奏で、マノス・ハジダギス指揮、アテネ・カラーズ・オーケストラによる演奏。
 1990年7月3日、アテネの古代ヘロデ音楽堂でのライブ。
 〈収録曲〉
 ・バンドネオンとオーケストラのための《3つのタンゴ》
 ・アディオス・ノニーノ
 ・バンドネオン協奏曲
 音楽のジャンルとしてはクラシックだな。


“ラ・カモーラ”

2024-03-21 | 【断想】音楽

 ピアソラ・キンテート(五重奏団)による「ラ・カモーラ」。
 ピアソラのアルバムの中で最高傑作と言われる一枚である。
 「ゼロ・アワー」、「ザ・ラフ・ダンサー・アンド・ザ・シクリカル・ナイト(タンゴ・アパシオナード)」と続いたアメリカン・クラーヴェ(American Clave)3部作の最後のもの。
 1988年5月のレコーディングである。
 タイトルのラ・カモーラとは何かと、ネットで調べると、イタリア・マフィアのことのようだが、そのままではしっくりこない。
 おそらく、ピアソラもそれだけの意味で使っているとは思えない。
 マフィアの人たちが繰りひろげる人間模様に派生し、はかない人生で、愛だ、死だ、血だ、薔薇だとジタバタ喘ぐわたしたちのさまを指しているのでないかと、一応、解している。 
  ピアソラ音楽の円熟を感じる。
 円熟と言うと、お終いみたいだが、そう言うニュアンスでなく。
 ピアソラ音楽の魅力の凝縮と言った方が適切か。
 僕たちは、自分の人生について、あれこれ思うものだ。
 これでいいのか、と。
 これでいいと思っているときは、思わぬが。
 「ラ・カモーラ」の1~3は、大曲だ。
 1と7の、殊更、マイナーな感じ、よかった。
 〈収録曲〉
 1.孤独 7:52
 2.ラ・カモーラ1 9:25
 3.ラ・カモーラ2 7:01
 4.ラ・カモーラ3 11;04
 5.フガータ 
 6.スール~夢
 7.スール~よみがえる愛 6:23


“ホット&クール”

2024-03-20 | 【断想】音楽

 エリック・ドルフィーの「ホット&クール・ラテン」(1958 BLUE MOON)を聴く。
 単独のアルバムでなく、「アウト・ゼア」と「アウトワード・バウンド」と一緒になって、CD2枚組で、売られている「ERIC DOLPHY / THREE CLASSIC ALBUMS」(REAL GONE JAZZ)で。
 「ホット&クール・ラテン」は、エリック・ドルフィーが、チコ・ハミルトン楽団にいた頃のもので、残された音の中では、最も古いくらいのものだ。
 初めて聴くものだ。
 ドルフィーではあるが、際だったものは感じない。
 演奏全体の平板さが、特にそう思わせるのであろう。
 〈収録曲〉
 1.オープニング
 2.シャンゼリゼ
 3.真実
 4.夜のロスト(ロスト・イン・ザ・ナイト)
 5.フル・フル
 6.レディE
 7.太い口(ファット・マウス)
 8.カウボーン
 9.あなたが一番可愛いです
 10.四月の雨
 11.チュニジアの夜
 12.愛人(ラヴァー)
 13.また恋に落ちたらいいのに
 14.低く話す(スピーク・ロー)
 15.アイ・ガット・リズム


“ブラック・ライオン”

2024-03-18 | 【断想】音楽

 新宿のディスク・ユニオンで、アルバート・アイラーのCDを一枚買った。
 「マイ・ネイム・イズ・アルバート・アイラー」である。
 このアルバムについては、既に、LP2枚、CD1枚を持っている。
 それなのに、もう一枚と言うのは、コレクション欲から。
 ブラック・ライオンと言うレーベルのもので、持っていなかったからである。
 ブラック・ライオンは、1968年に、アラン・ベイツによって設立されたイギリスのジャズ・レーベルである。子会社に、フリー・ジャズのスアルバムをリリースしていたフリーダム・レコードがある。再発行作品を出していたのである。
 以上、ネットで見た、中途半端情報。
 さて、それで、実際揃った4枚は、以下の通り。
 Debut Records / CD / My name is Albert Ayler
 BLACK LION / CD / My name is Albert Ayler    
 Freedom Records / LP /  My name is Albert Ayler
 Freedom Records / LP  / free jazz (My name is Albert Ayler)
 まぎらわしいのは、アルバム・タイトルが、「フリー・ジャズ」となっているものがあることだ。
 フランスでプリントされたもののようだ。
 この4枚の内で、最も早く入手したものだ。
 ブラック・ライオン盤で、一曲聞こうか。
 このアルバムは、サックスとピアノ、ベース、ドラムスの演奏。
 デンマークでの録音で、ベースは、ニールス・ペデルセンだ。
 「サマータイム」を聴いた。
 僕は、アルバート・アイラーが好きだ。
 救いを求める激しい衝動が感じられる。


“エル・タンゴ”

2024-03-16 | 【断想】音楽

 ピアソラの“エル・タンゴ”
 ボヘルスの詩が読まれる
    ◇
 死んだ友を思い出す
 人の生を思う
 式子内親王の和歌が
 思い浮かぶ
 “つかの間の闇もうつつもまだ知らず夢より夢に迷ひぬるかな”
     ◇
 このアルバムのは、1965年に制作されている / Polydor
 〈制作者〉
 ホルヘ・ルイス・ボヘルス(詩)
  アストル・ピアソラ(バンドネオン)
 エドムンド・リベーロ(ヴォーカル)他
 〈曲〉
 1.エル・タンゴ
 2.ハシント・チクラーナ
 3.誰かがタンゴに呼びかける
 4.あやつり人形
 5.ドン・ニカノール。パレーデスに捧ぐ
 6.ブエノスアイレスへの内面的頌歌
 7~13.バラ色の街角の男