「山家鳥虫歌」(浅野建二校注・岩波文庫)、一応目を通した。巻之下も含め、気に止まった歌をあげておく。語呂がよかったり、色っぽかったり、辛辣なところがあったりしたもの。
・山な白雪朝日にとける とけて流れて三島へ落ちて 三島女郎衆の化粧水
三島の水は、ほんとうにきれいだ。
・十七が室の小口にひとり寝て 花がかかると夢に見た
花の流れる夢なんて、見たことない。
・様は流れの瓢箪男 ぬらりくらりはようもよも
瓢箪男は、馬鹿にされるんだなあ。
・親は子というて尋ねもするが 親を尋ねる子は稀な
おのれを顧みてしまう。
・早乙女の股ぐらを鳩が睨んだとな 睨んだも道理かや 股に豆を挟んだとなよな
単純明快な卑猥さ。
・京の大仏に帆柱持たせ 鯨釣りたい五島浦で
馬鹿馬鹿しいくらいで、なんともいい。
・思ふ殿御と臼挽きすれば 臼は手車中で回る
なんとなくいかがわしい情景を想起するのは、わたしだけか。
・辛苦島田にけさ結うた髪を 様が乱しゃる是非もない
困るけど、嬉しいね。
・鉦を叩いて仏にならば 江戸の早鐘みな仏
世の中、仏だらけ。
・人の娘と新造の舟は 人が見たがる乗りたがる
新造は、もともと若い娘や新妻、そして遊女。
・山な白雪朝日にとける とけて流れて三島へ落ちて 三島女郎衆の化粧水
三島の水は、ほんとうにきれいだ。
・十七が室の小口にひとり寝て 花がかかると夢に見た
花の流れる夢なんて、見たことない。
・様は流れの瓢箪男 ぬらりくらりはようもよも
瓢箪男は、馬鹿にされるんだなあ。
・親は子というて尋ねもするが 親を尋ねる子は稀な
おのれを顧みてしまう。
・早乙女の股ぐらを鳩が睨んだとな 睨んだも道理かや 股に豆を挟んだとなよな
単純明快な卑猥さ。
・京の大仏に帆柱持たせ 鯨釣りたい五島浦で
馬鹿馬鹿しいくらいで、なんともいい。
・思ふ殿御と臼挽きすれば 臼は手車中で回る
なんとなくいかがわしい情景を想起するのは、わたしだけか。
・辛苦島田にけさ結うた髪を 様が乱しゃる是非もない
困るけど、嬉しいね。
・鉦を叩いて仏にならば 江戸の早鐘みな仏
世の中、仏だらけ。
・人の娘と新造の舟は 人が見たがる乗りたがる
新造は、もともと若い娘や新妻、そして遊女。