もの思へば沢の蛍もわが身よりあくがれ出づる魂かとぞみる(和泉式部)
思えば、限りある命、命の間に出来ること出来ぬこと。
「あくがれ出づる魂」が、戻る身を失い、夜闇にほのかな光となってただようことも。
和泉式部の思いは、男を恋うるものか。
貴船でつくった歌とされている。
思えば、限りある命、命の間に出来ること出来ぬこと。
「あくがれ出づる魂」が、戻る身を失い、夜闇にほのかな光となってただようことも。
和泉式部の思いは、男を恋うるものか。
貴船でつくった歌とされている。
ちょっとした調べごとで、かつてのブログ記事に山百合の記述を見つけた。
以下の通り。
神武天皇の義母となる伊須気余理比売は、狭井河(さゐがわ)のほとりに住んでいた。狭井は佐葦とも書き、佐葦は山百合のことだそうだ。山百合の咲く川のほとりに住んでいたということになる。
さて先週、散歩の途中に山百合を見て、一首。
抜きんでて咲きほこりたり
野のきわに風に揺れるか
白き山百合
以下の通り。
神武天皇の義母となる伊須気余理比売は、狭井河(さゐがわ)のほとりに住んでいた。狭井は佐葦とも書き、佐葦は山百合のことだそうだ。山百合の咲く川のほとりに住んでいたということになる。
さて先週、散歩の途中に山百合を見て、一首。
抜きんでて咲きほこりたり
野のきわに風に揺れるか
白き山百合
●新・堕落論/石原慎太郎著/新潮新書/2011年7月20日発行/720円
久し振りに、石原慎太郎の書き物を読んだ。喪われたものの復権、再生。日本のあらたなよみがえり。氏の昔から変わらぬ言い方であった。共感するところが多い。「新・堕落論」の読書中、本棚から氏の散文詩集を取り出して、一二篇読んだ。少年とその親の死のことを書いたものだ。石原慎太郎の「死」にふれた作品が素晴らしいことを確認した。
久し振りに、石原慎太郎の書き物を読んだ。喪われたものの復権、再生。日本のあらたなよみがえり。氏の昔から変わらぬ言い方であった。共感するところが多い。「新・堕落論」の読書中、本棚から氏の散文詩集を取り出して、一二篇読んだ。少年とその親の死のことを書いたものだ。石原慎太郎の「死」にふれた作品が素晴らしいことを確認した。