スタンダード・ナンバーである「ネイチャー・ボーイ:Nature Boy」を知ったのは、版画家である山本容子のエッセイでだった。
「Jazzing」(講談社)と言う絵本で、素敵な絵に文がついているものだった。
それで、ナット・キング・コール、中本マリのヴォーカルで聞き、ジャッキー・マクリーンの演奏でも聞いた。
ユーチューブで、ザ・リアル・グループのコーラスを聞き、独特のムードに魅せられた。
シャイで不思議な少年が歌詞に現れ、なにやら形而上的なことを話すのにも魅せられた。
それで、もっと別のミュージシャンでも聞いてみたいと思っていた。
まず、アニー・ロス。彼女が歌う「ネイチャー・ボーイ」は、この歌のもつ奇妙な雰囲気を内向的、瞑想的でなく、外向的、ジャズっぽく、リズミックに表現している。
悪くはないが、僕は、もっとゆったりしたのがいい。
この曲がいいと思ったのは、その奇妙な節回しや静かでさみしげなところなんだから、そう言うことだ。
「ネイチャー・ボーイ」が収録されているアニー・ロスのアルバムは、「歌の花束:sings A HANDFUL OF SONGS」(1962 EVEREST/VENUS)。
●Nature Boy
「Nature Boy」の歌詞は以下のとおり。
イーデン・アーベズ作詞・作曲。
There was a boy
A very strange, enchanted boy
They say he wandered very far
Very far, over land and sea
A little shy and sad of eye
But very wise was he
And then one day
One magic day he passed my way
While we spoke of many things
Fools and Kings
This he said to me:
“The greatest thing you'll ever learn
Is just to love and be loved in return”
“The greatest thing you’ll ever learn
Is just to love and be loved in return”
“The greatest thing you’ll ever learn
Is just to love and be loved in return”