歌劇「人の声」(一幕、モノドラマ)
作曲・・・・・・フランシス・プーランク
作曲年・・・・・1958年
シナリオ・・・・ジャン・コクトー
構成・・・・・・・3パーツ
初演・・・・・1958年、パリ、オペラ・スカラ座
登場人物・・・元恋人に電話をする女一人
ストーリー・・恋人に捨てられた女が自殺する
このディスク
指揮・・・・・プレートル
声・・・・・・ジュリア・ミゲネス(ソプラノ)
演奏・・・・・フランス国立管弦楽団
レーベル・・・エラート
フランス語が分からない。
聴いているうちに眠ってしまった。
もともとは、ガーシュウィンのオペラ「ボギーとベス」の挿入曲。
憂いを感じるメロディだが、歌詞を読めば、子守歌(ララバイ)。
これまで聞いた「サマータイム」(CDがあるもの)。
ヴォーカル
・エラ・フィッツジェラルド《イン・ベルリン》
・ジョニー・ミッチェル・/ハービー・ハンコック《ガーシュウィンの世界》
・サラ・ヴォーン
サックス
・アルバート・アイラー《マイ・ネイム・イズ・アルバート・アイラー》
・アート・ペッパー《モダン・アート》
トランペット
・チェット・ベイカー《ジャズ・イン・パリ》
ピアノ
・エディ・ヒギンズ《イフ・ドリームス・カム・トゥルー》
・オスカー・ピーターソン《ベスト・オブ・オスカー・ピーターソン》
他にもあるかも知れぬが。
これから、サラ・ヴォーンで。
エラ・フィッツジェラルドも。
聞きくらべると、エラに軍配かな。私の好みでは、エラ。
「My Romance:マイ・ロマンス」(Sony Music)と名づけられたCD5枚組。サブ・タイトルのように、“ETERNAL VOCAL HITS COLLECTION”とある。
この5枚が箱に入っていて、箱には、それだけで、中味がよく分からない。
棚のジャズのヴォーカルのところにあったので、ジャズのスタンダード・ナンバーが集められているのかなと思った。
聖跡桜ヶ丘のブック・オフで、税込み1,580円、もし、思惑がはずれても、この値段ならいいかと買った。
ジャズではなかった。
でも、がっかりはしていない。
懐かしい歌曲が、CD1枚に20曲づつ、計100曲が収められていた。
Vol.1には、以下のような曲。
・ラブ・ミー・テンダー、好きにならずにいられない(プレスリー)
・恋の日記(ニール・セダカ)
・いそしぎ(ブレンダ・リー)
・帰らざる河(マリリン・モンロー)
・マイ・ウェイ、君はわが運命(ポール・アンカ)
・ほほにかかる涙(ボビー・ソロ)
・アメイジング・グレイス(ナナ・ムスクーリ)
・夜も昼も(フランク・シナトラ)
・ダニー・ボーイ(ハリー・ベラフォンテ)
おおいに満足してしまった。
同種のセット型のCDは、持っているのだが、この「My Romance」の方が、オーソドックスな曲が多く、ジャズ系のもあり、ダブりが案外少ないようだった。
シベリウスの管弦楽「《カレリア》組曲」(op.11 1893)
カレリアとは、フィンランド南東部の地方名。
もともとは、劇の音楽として書かれたものだそうだ。
3曲構成で、「間奏曲」、「バラード」、「行進曲風に」。
ネーメ・ヤルヴィ指揮、エーテボリ交響楽団で聞く(Grammophon)。
フィンランドの美しい情景が思い浮かんでくる曲。
サキソフォーン奏者は、この曲が好きなのだろうか。
曲が、サキソフォーンにあっているのだろうか。
1.ALBERT AYLER
2.ARCHIE SHEPP
3.ART PEPPER
4.IKE QUEBEC
以上4人のを聞き比べると、アーチー・シェップの演奏に、際立って嫌なものを感じる。
この曲の持つ郷愁感を度外視して、「我」が強く出過ぎである。
同じフリージャズ系でもアイラーには激越な郷愁が感じられる。
ペッパーには、しんみりしたやさしい郷愁が。
アイクは、いささか凡庸だが、じんわりと郷愁が。
リムスキー=コルサコフによって、1888年に作曲された交響組曲。
4楽章構成で、第1楽章は、「海とシンドバットの船」。
この第1楽章を聞くことが多い。
ロマンある物語が思い浮かび、ひろい海の情景が目の前にひろがる感じである。
この曲は好きで、あれこれ聴いているうちに10枚ばかりのCDがある。
一番よく聞くのは、ストコフスキー指揮、ロンドン交響楽団のものだ。
はじめに聞いたのが、これだったこともあるが、なんだかメリハリがあるというか、大袈裟な感じがして、それが気に入っている。
アール・クルーの「レイト・ナイト・ギター」(1979,80 BLUE NOTE)
「深夜のギター」と言うことか。
このCDは、どういうきっかけで買ったのだろうか。
私の関心の時代からは、はずれ気味。
新しいのだ。
アール・クルーが、弦楽器、パーカッション、ヴィブラフォーン等をバックに、ギターを奏でる。
ラテンのムードが、くつろぎをもたらす。
ギターの音は明るく、やさしい。
深夜に灯るやさしい光のようだ。
静かで、綺麗で、夜に聞く癒しの曲集(13曲)。
お疲れの方にお薦めです。
「アニー・ロスは歌う:sings a song with mulligan!」(1957 PACIFIC JAZZ)。
このCDで、以下のメンバーによる演奏は、2,4,5,9,10,11,13,14,15,16。
アニー・ロス:annie ross(vo)
チェット・ベイカー(tp)
ジェリー・マリガン(bs)
ヘンリー・グライムス(b)
デイヴ・ベイリー(ds)
02.ハウ・アバウト・ユー
04.今こそ夢のかなう時
05.レット・ゼア・ビー・ラブ
09.絶体絶命
10.スイングがなければ
11.ザ・レディス・イン・ラブ・ウィズ・ユー
13.アイ・ゲス・アイル・ハヴ・トゥ・チェンジ・マイ・プラン
14.ユー・ターンド・ザ・テーブルズ・オン・ミー
15.ジス・オズ・オールウェイズ
16.あなたの顔に慣れていた
アニー・ロスの歌声は、とても輪郭が感じられる。
マリガンのバリトン・サックス、チェット・ベイカーのトランペットも生き生きしている。若々しさが感じられる。のびやかさがある。
「スイングがなければ」では、「Doo wah, doo wah・・・・」と歌われる。
マリガンのバリトンに、ふくやかさを感じる。
バド・パウエルの「セロニアス・モンクの肖像」(1961 Columbia)
バド・パウエル(p)
ピエール・ミシェロ(b)
ケニー・クラーク(ds)
これまでに聞いたバド・パウエルのアルバム
・バド・パウエルの芸術(1947,53)
・ジ・アメイジング・バド・パウエルVol.1 1949)
・ジ・アメイジング・バド・パウエルVol.2 /ザ・シーン・チェンジス(1958)
・バド・パウエル・イン・パリ(1963)
その印象:ただならぬ気配、独特の臭い。
演奏テクニックもさることながら、その音に誰も真似できない響きがある。
さて、「セロニアス・モンクの肖像」は、後期の演奏で、聞きやすいと言われるがどうであろうか。
「晩年の名盤」と言う言い方がされるが、バド・パウエルは、41歳で亡くなっている。
収録曲は、ひとつの未発表テイクが加わって9曲。
1.オフ・マイナー
2.ゼア・ウィル・ネヴァー・ビィ・アナザー・ユー
3.ルビー・マイ・ディア
4.ノー・ネーム・ブルース
5.セロノアス
6.モンクス・ムード
7.アイ・エイント・フーリン
8.スクアッティ
9.スクアッティ(未発表テイク)
音に力がある。
キレのいいリズム、スピード。
気楽に接するだけではすまない。
ジャズは愉しむだけのものではない。
またもや、エディ・ヒギンズ。
「イフ・ドリームス・カム・トゥルー」(2004 Venus)。
新宿のディスク・ユニオンで、棚にならぶCDを見ていて、明日から正月休み、何を聞こうかと思っていた。
「イフ・ドリームス・カム・トゥルー」を手にとって、「エディ・ヒギンズなら、当たりはずれはないな。このCD持ってないな。ポピュラーな曲が多く収められている、親しみやすいだろうな」、そう思って購入した。
エディ・ヒギンズ(p)
ジェイ・レオンハート(b)
ジョー・アシオーネ(ds)
収録曲は、「サマー・タイム」、「シェルブールの雨傘」、「セントルイス・ブルース」、「酒トバラの日々」、「キャラバン」他、「新宿トワイライト」なる曲も。
ラテンもので「ウィークエンド・イン・ハバナ」、「ナイチンゲール」、「フレネシー」。
相変わらず、ジャケットの写真も洒落ている。
金曜の夜に一度聞き、土曜日の午前、窓ふきをしたあと、ひと休みで聞いた。
窓の外に、隣の家の庭の籔椿。
屋根の上には青い空。
いい時間だ。
Zoot Sims / Zoot / 1956 / Cadet
ズート・シムズの「ズート」。
このアルバムは、スイング・ジャーナル選定のゴールド・ディスク。
ZOOT SIMS(ts&as)
JOHNNY WILLIAMS(p)
GUS JOHNSON(ds)
KNOBBY TOTAH(b)
1.9:20スペシャル
2.ザ・マン・アイ・ラブ
3.55th・アンド・ステイト
4.ブルー・ルーム
5.ガスズ・ブルース
6.ザット・オールド・フィーリング
7.ボヘミア・アフター・ダーク
8.ウディン・ユー
以上の8曲が収録。
7で、アルト・サックスを吹いている。
アルトのせいか、感情の起伏が鮮明にでるような。
ズート・シムズの音から受ける印象は、総じて、やわらかさ、精神の安定・・・・。
「アニー・ロスは歌う」(1957 パシフィック・ジャズ)。
メンバーが凄い。
アニー・ロス(vo)
アート・ファーマー(tp)
チェット・ベイカー(tp)
ジェリー・マリガン(bs)
ビル・クロウ(b)
ヘンリー・グライムス(b)
デイヴ・ベイリー(ds)
1.アイ・フィール・プリティ
2.ハウ・アバウト・ユー
3.あなたの顔に慣れてきた
4.今こそ夢のかなう時
5.レット・ゼア・ビー・ラブ
6.オール・オブ・ユー
9.絶体絶命
10.スイングがなければ
11.ザ・レディス・イン・ラブ・ウィズ・ユー
12.マイ・オールド・フレイム
13.アイ・ゲス・アイル・ハヴ・トゥ・チェンジ・マイ・プラン
14.ユー・ターンド・ザ・テーブルズ・オン・ミー
15.ジス・オズ・オールウェイズ
16.あなたの顔に慣れていた
もともとは、1~10のアルバム。
11~16は、ボーナス・トラック
油井正一著「ジャズ・レディス・ヴォーカル」で、アニー・ロスが歌う「スイングがなければ」を聞いて、もっと聞いてみたいと思った。
それに、この曲が収録された「アニー・ロスは歌う」では、チェット・ベイカーやジェリー・マリガンが演奏していると知って。
聞くと、とても感じがいい。
すてきな雰囲気がかもし出されている。
ウエスト・コーストのムードと言っていいのかな。
演奏陣ものっている。
油井著では、アニー・ロスのことが、「ヴォーカリーズの先駆者」とのタイトルで書かれている。
chet baker / white blues / 1962 / BMG / CAMDEN
ローマのRCAスタジオで録音されている。
チェット・ベイカーのトランペットをメインにした11曲が収録。
演奏メンバーは、3つに分けられる(3人、4人、6人)。
ジャケットは、トランペットを吹くチェット・ベイカーの写真だが、洒落ている。
ブルー単色で、ナイーブな青年が椅子に腰掛けた姿。
センスのよさを感じさせる。
チェット・ベイカーの演奏もいい。
音がいきいきしている。
すてきなアルバムだ。
収録曲は、「ホワイト・ブルース」、「ラウンド・ミッドナイト」、「オーバー・ザ・レインボー」、「ドルフィン・ダンス」、「スター・アイズ」他。
LEE MORGAN
1963 BLUE NOTE
ただただノリのいいジャズが聞きたかった。
こう言うのが、もともと好きなんだ。
人生いろいろあるうちに、いろんな思いを持つようになるけれど。
俺の原点を呼び覚ましてくれる曲。
降誕節第1主日(12月25日)の礼拝のためのカンタータ。
J.S.バッハの「クリスマス・オラトリオ」の第1部である。
言うまでもなく、降誕日(クリスマス)は、12月25日である。
ただ、多くの教会では、この日に近い主日を「クリスマス礼拝」としている。
今年は、12月20日に、「クリスマス礼拝」が守られる。
本日である。
そして、12月24日に、イブ(夕)礼拝が守られるところが多い。
ただ、今年は、コロナの影響で、教会それぞれ、様々に行われる。
さて、このカンタータである。
指揮:フィリップ・ヘレヴェッヘ
演奏:コレギウム・ヴォカーレ管弦楽団・合唱団
レーベル:ヴァージン
録音:1989年、ベルギー・ヘント
この第1部は、9曲構成であり。
その1,「合唱」では、「歓呼せよ。歓び躍れ、この日々を讃えよ・・・」と歌われる。約8分。
2は、レシタティーフで、福音史家の朗誦。
「ルカによる福音書第2章の第1節から7節」の新共同訳では「イエスの誕生」との見出しがつけられている部分からの引用である。
3も、レシタティーフ。
4は、アリア。
5は、コラール。
6は、レシタティーフで、「ルカによる福音書第2章第7節」
7は、コラールとレシタティーフ。
8は、アリア。
「・・・・・かたき飼い葉桶にて、眠りたもう・・・」。
9は、コラール。
「ああ、わが心より愛する幼子イエスよ・・・」と歌われる。