枇杷の実をもらう 2011-06-26 | 【樹木】ETC 今の季節だからこそ、気づいた。 国会議事堂の裏手に、枇杷の木がある。 黄橙の実が見えたのである。 その日、二種の枇杷の実をもらった。 近所の川沿いの道脇に枇杷の木がある。 いつも、木の下の方の実は、通りがかりの人がもいでいく。 俺も、もいだことがある。 上の方の実は、誰のもの。 空飛ぶ鳥のものか。
まぼろしのうち 2011-06-24 | 【断想】ETC 身のまわりの雑事に一喜一憂。 人を非難したり、恋したり、いろいろだけど。 みずから、平静を失う因をつくったりしているが。 見しこともみぬ行く末もかりそめのまくらに浮かぶまぼろしのうち(式子内親王)
追想によって 2011-06-22 | 【断想】ETC 近く、亡くなった友人を偲ぶ集まりがある。 「亡くなった友人にたいしては、悲嘆によってではなく、追想によって、共感を寄せようではないか」(エピクロス/出隆・岩崎允胤訳)
楽しくをあらな 2011-06-21 | 【断想】ETC 或る妙齢の女性に、「あれこれ気にせず、楽しくやらなくちゃ。旅行でも行きましょうか」と言われた。 それは、俺が、女性をそそのかすときの台詞。 攻守逆転だ。 生けるひと遂にも死ぬるものにあればこの世にある間は楽しくをあらな(大伴旅人)
昔は芙蓉の花たりし 2011-06-12 | 【草花】ETC 謡曲「鸚鵡小町」を読む。 老いた小野小町の霊は己の姿を次のように語る。 昔は芙蓉の花たりし身なれども 今は藜藋の草となる 顔ばせは憔悴と衰へ 膚は凍梨の梨のごとし 杖つくならでは力もなし 「時 人を待たぬ」 誰しも、いつしか老い、「あら恋しの昔やな」 そういうことになる。 芙蓉、藜藋、梨と、植物が出てくる。 「藜藋」は「レイジヨオ」。 野に生える「アカザ」のこと。
艶を秘めた老女 2011-06-11 | 【断想】ETC 眺めたり、触ったりしているが、まだ一度も使ったことのない碗がある。 茨城の笠間で造られた陶器である。 表面は灰色を基調とし、ざらつき、光沢はない。 ただ内なる赤味が見て取れる。 艶を秘めた老女の趣か。 そうだ。 小野小町の老境を題材とした「鸚鵡小町」を読もうか。
花みしひと 2011-06-08 | 【草花】ETC 草しげる道かりあけて山ざとに花みし人の心をぞみる(西行) 山家集におさめられた夏歌のひとつ。 先日、草の道を歩く。 踏まれてもへいっちゃら、雑草の強いこと。 踏まれるようなところがすみ心地がいいようだ。
六月になって蛇 2011-06-05 | 【断想】蛇 今年になって初めて蛇を見かけた。 多摩動物公園を歩いていて、青大将を二匹。 動物園の中は、自然がゆたかと言うことだ。 一匹は、何かを飲み込んだらしくお腹が膨らんでいた。