植物の声を聞け

2012-11-05 | 読書
【本の紹介】
●植物からの警告/湯浅浩史著/ちくま新書/2012年7月10日発行/840円(税込み)
 世界諸国で植物調査を行っている著者による報告。気候変動が、微妙な自然環境で生きる植物に大きな影響をもたらしていると。また、人為が動植物に与えるインパクトの大きさにも言及。本来、旺盛な生命力をもつマダガスカルの巨木バオバブも次世代が育たない状態にあると言う。その原因は、降雨量の変動、また周辺人口の増加による建築材等のための伐採。バオバブを守るため、われわれに何ができるのかと考えさせられる。驚異的な勢力拡大を続ける孟宗竹、失われつつある白砂青松のことも指摘。

満月と美女

2012-11-02 | 【断想】ETC
 今週、水曜日のこと。
 「昨日の満月、ご覧になりましたか」
 久しぶりに顔をあわせた美女にきかれた。
 満月の前日、月を見て、満月に近いなと思った。
 それで、次日が満月になることを確認した。
 そういうことがあって、満月は見ていた。
 今度は、こちらから尋ねた。
 「まえ、修学院離宮の萩の花のことおっしゃってましたね」
 「今年も、京都で萩の花を見ました。京都には萩がおおいように思います」
 「万葉集には萩の花のことが、よくうたわれていますね」
 教育政策に関わる会議の帰りの廊下。
 ちょっとした会話が、気分転換になる。