“アランフェス協奏曲”

2023-03-25 | 【断想】音楽

 ぺぺ・ロメロのギター、マリナーの指揮で「アランフェス協奏曲」。
 JOAQUÍIN RODRIGO
 Concierto de Aranjuez for guitar and orchestra
 Pepe Romero:guitar
 ACADEMY OF ST MARTIN IN THE FIEDS
 SIR NEVILLE MARRINER

 外は雨
 僕は本をひろげたり
 レコード盤に針をおろしたり
 いろいろしながら
 いつも思っている
 亡くなった人たち
 どうしてるのかと
 儚いね
 本棚の友との写真
 生きているのは僕だけ


「オーム」

2023-03-25 | 【断想】音楽

 デューク・ジョーダンの「トゥ・ラブズ」を聞きながら開いた。
 松井孝典氏の本に「・・・・人類の文明の歴史は地球擾乱の歴史でもあった・・・」、
「・・・・地球環境問題はやっと情緒的な社会運動の時代を終え、科学的な研究の時代へと入ることになる・・・」。
 とても多くの示唆を得た。
 白石かずこの「動物詩集」を手にとる。
 もう、その詩人の名前を知る人も少なくなったのでなかろうか。
 以下は、「オーム」との題の詩。

 愛してるっていったら
 愛してる
 
 憎んでるのっていったら
 憎んでるの

 もう 別れようかっていったら
 もう 別れようか

 いつも いつも
 あなたは オーム

 わたしのコトバを
 あんまり そっくり マネるから
 わたしたち ホントに
 別れるハメになったのョ

 


“スパニッシュ・ダンス”

2023-03-25 | 【断想】音楽

 ペペ・ロメスとセリン・ロメオの二人のギターで聞く。
 ファリャの作品の一部である。
 ・「恋は魔術師」から「狐火の歌」
 ・バレエ音楽「三角帽子」から「粉屋の踊り」
 ジム・ホールの「アランフェス」を聞いていたら、スペイン系のギターを聞きたくなった。
 それで、上記の2曲。
 ついでに、久しぶりに、ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」をギター奏者がペペ・ロメスのもので聞こうかと思う。

 今日の朝刊に、松井孝典氏の訃報が載っていた。
 


W.S.アンソロジー

2023-03-25 | 【断想】音楽

 「ウェス・モンゴメリー・アンソロジー 1959-1968」(ビクター・エンタテイメント)
 12のアルバムからウェス・モンゴメリーのギターが聞ける13曲が集められている。
 曲は、時系列で収められていて、ウェス・モンゴメリーの歩み・全貌を俯瞰するにはいいのかと思う。


「ある老人の図書館」

2023-03-25 | 読書

 自分の本棚を見ていて、何か読もうかと、あれこれ迷った挙げ句、これにしようと取り出した。
 倉橋由美子の短編小説集「老人のための残酷童話」(2003講談社)。
 第一刷の本だから、初めて読んだのは、20年くらい前と言うことになる。
 その頃は、自分をまだ老人とは思っていなかっただろうから、老人との自覚を持つようになった今日、読むのもいいかと思った。
 とりあえず、2編読んだ。
 「ある老人の図書館」と「天の川」。
 小説を読むのは、久しぶりで、とてもおもしろかった。
 知識、イメージの広がり・展開、超然としたスタンス、真似してみたいなと思ったが、できないだろうなとも思った。
 この一冊には、全部で10編が収められていて、他に「犬の哲学者」、「おいらくの恋」等と読みたくなるタイトルがならんでいる。


“D-ナチュラル・ブルース”

2023-03-25 | 【断想】音楽

 ウェス・モンゴメリーの「インクレディブル・ジャズ・ギター」(1960 RIVERSIDE)。
 アルバムの英語名:THE INCREDIBLE JAZZ GUITAR OF WES MONTGOMERY
 ウェス・モンゴメリーの名前:ジョン・レスリー・モンゴメリー
 「ウェス」は、小さい頃からのニックネーム。
 古くから親しんだLPは、「インクレディブル」と「ア・ディ・イン・ザ・ライフ」、「ソリチュード」の3つ。
 後に、CDで、「ウェス・モンゴメリー・トリオ」、「バグズ・ミーツ・ウェス」、「フル・ハウス」、「ボス・ギター」、「スモーキン・アット・ザ・ハーフ・ノート」、「夢のカリフォルニア」、「ロード・ソング」。
 誰でも、気安く楽しめるのは、CTIの「ア・ディ・イン・ザ・ライフ」と「ロード・ソング」かな。
 「インクレディブル・ジャズ・ギター」では、「D-ナチュラル・ブルース」等が好きだ。


“サンダーバード”

2023-03-21 | 【断想】音楽

 他を圧する迫力がある。
 カサンドラ・ウィルソンの歌、その曲のつくりが素晴らしい。
 何というか、ずっしりした存在感がある。
 以下は、カサンドラ・ウィルソンのアルバムで、聞いたことがあるもの。
 数字は、録音年と言うより、リリースされた年かな。
 最もインパクトのあったのは、「ニュー・ムーン・ドーター」。
 1988 ブルー・スカイ BAMBOO
 1989 ジャンプ・ワールド JMT ※ブルックリン派
 1993 ブルー・ライト・ティル・ドーン BLUE NOTE ※ブルーノート・デビュー盤
 1996 ニュー・ムーン・ドーター BLUE NOTE  ※定評盤
 1997 ランデブー:テニシー・ワルツ BLUE NOTE
 1999 トラヴェリング・マイルス BLUE NOTE
 2002 ベリー・オブ・ザ・サン BLUE NOTE ※「トラヴェリング・マイルス」以来の盤
 2003グラマードBLUE NOTE
 2006サンダーバードBLUE NOTE
 2008ラブリーBLUE NOTE
 「サンダーバード」に収録されている曲。
 1.ゴー・トゥ・メキシコ
 2.クローサー・トゥ・ユー
 3.イージー・ライダー
 4.イット・ウッド・ビー・ソー・イージー
 5.レッド・リヴァー・ヴァレー
 6.ポエト
 7.アイ・ウォント・トゥ・ビーラヴド
 8.ロスト
 9.ストライク・ア・マッチ
 10.タロット
 「レッド・リヴァー・ヴァレー」、古いウェスタン・ソングのおもむき。
 紅い河の峡谷の村を去る男への思い、しっとり歌われる。


“レディ・ディ”

2023-03-19 | 【断想】音楽

 マル・ウォルドロン「ブルース・フォア・レディ・デイ」(1972 ARISTA FREEDOM)
 マル・ウォルドロンがビリー・ホリディの亡き霊に捧げたピアノ・ソロ・アルバム。
 アメリカを離れ、ヨーロッパに移ったマル・ウォルドロンやケニー・ドリュー。
 彼らの音楽には共通するものがある。
 静けさや優しさ、沈思するところ。
 アメリカの人種差別が、する方にも、される方にももたらした深い影。
 SIDE ONE
 1.ブルース・フォア・レディ・デイ
 2.ジャスト・フレンズ
 3.ドント・ブレイム・ミー
 4.ユー・ドント・ノウ・ワット・ラヴ・イズ
 SIDE TWO
 1.ザ・マン・アイ・ラヴ
 2.ユーアー・マイ・スリル
 3.奇妙な果実
 4.イージー・リビング
 5.ミーン・トゥ・ミー


“フライデー・ザ・サーティーンズ”

2023-03-19 | 【断想】音楽

 セロニアス・モンク-ソニー・ロリンズ(プレスティッジ)
 1953,1954年に録音されたアルバム。
 LP両面で5曲が収録されていて、そのうち3曲で、セロニアス・モンクとソニー・ロリンズが一緒にプレイしている。
 ラストの「フライデー・ザ・サーティーンズ」は、そのひとつ。
 このアルバには、聞き慣れた曲「ナッティ」も収録されている。
 そこで、ドラムを叩いているのは、アート・ブレイキー。
 ロリンズはいない。


“Going Home”

2023-03-19 | 【断想】音楽

 Albert Ayler / Swing Low Sweeet Spiritual / 1964 / Osmosis Records
 このアルバム、CDになっている。
 以前、このアルバムが、“Going Home”と言う名前で売られていた。
 そのジャケットは、2種類見たことがある。
 それで、“Swing Low Sweeet Spiritual”を見かけることはあるまいと思っていた。


“ユーカリ”

2023-03-18 | 【断想】音楽

 ユーカリ、樹木ではない。
 ジム・ホールとチェット・ベイカー共演のレコード・アルバム名である。
  ジム・ホール/ユーカリ:YOUKALI/CTI
  6曲収録されていて、録音は、1982年、1991年、1992年に行われたようだ。
 日本版のアルバム名は、「ジャンゴ」となっている。
  〈収録曲〉
 1.ユーカリ
 2.ジャンゴ
 3.スカイラーク
 4.オール・ブルース
 5.マラゲーニャ
 6.オール・アクロス・ザ・シティ
 こう言うのを聞くと、僕は、プレイヤーの息づかい、個性が単純明快に表れるのが好きなんだなあと思う。
 このアルバムは、魅力的ではあるけれど。
 今度、樹木のユーカリのこと、書いてもいいな。
 樹皮のこと、その林から流れ出た水が牡蠣を育てること。


“タウン・ホール,1962”

2023-03-18 | 【断想】音楽

 モダン・ジャズに関心を持ち出した頃、オーネット・コールマンの「タウン・ホール,1962」(ESP)をよく聞いた。
 高校生だった。何か凄いものが得られるのでないかと耳を傾けていた。
 音楽にも、本にも、絵画にも過剰な期待をもってしまう年頃だった。
 今、振り返ると「馬鹿な!」とも思うが、もしかしたら何かを得たのかも知れぬとも思う。
 今日は、雨降りで傘をさして、立川のディスク・ユニオンに行った。
 そこで、この「タウン・ホール,1962」LP盤を見つけた。
 ジャケット表の右にコールマンの肖像イラストがあり、左上にアルバム名が記されたものだ。
 わたしが高校生の時に買ったのは、7インチ盤だった。それに付いていたジャケット紙が、今日、見つけたものだった。
 懐かしくて、買ってしまった。
 7インチ盤は、なくしてしまっていた。
 実は、このアルバムは、別のLP盤とCD盤でもっている。
 LP盤のジャケット表は、コールマンのモノクロの顔写真のみで、アルバムの名前表記もないものである。シンプル過ぎと言えるものだ。
 CD盤では、それにアルバム名が入っている。
 シンプル盤は洋盤、イラスト盤は日本盤なのかな。
 今日買ったLPを聞いた。
 懐かしいのは、ジャケットだけではない。
 静寂に響くかのようなオーネット・コールマンの音、懐かしい。


アフタヌーン・イン・ヨーロッパ

2023-03-17 | 【断想】音楽

 くつろげる曲を聞きたかった。
 ケニー・ドリューの新展開第一弾「ヨーロッパの午後」。
 前にも記したが、1980年録音のアルバムである。
 それを、おもむきを変えて、LP盤で聞く。
 しっかり聞きくらべたわけではないが、LPの方が美しい。
 耳を傾けたくなるふくらみ、豊かさがある。
 ケニー・ドーハム、ニールス・ペデルセン、エド・シグペン、このメンバーの演奏、なかなかである。
 僕は、ペデルセンのベースにいつも惹きつけられる。
 「アフタヌーン・イン・パリ」は、FACE2の2曲目。
 午後であり、夕方や夜ではない。
 活動中という感じだ。
 これは、ジョン・ルイスの曲。
 ラストは、「クワイエット・カテドラル」、ドリューの曲である。
 ヨーロッパの古い荘重な聖堂、アメリカ生まれのドリューには、目を見張るものであったろう。


“エピストロフィー”

2023-03-15 | 【断想】音楽

 好きな曲・演奏で確認しようと思った。
 エリック・ドルフィーの「ラスト・デイト」から、「エピストロフィー」。
 フォノイコライザー、Bluetooth搭載の新しいターンテーブルに問題はなし。
 前から使っているパイオニアのプリメインアンプにも問題なし。
 わたしの機器機能の設定、接続の仕方に問題があった。
 このことに気づいて、快適にレコードが聞けるようになった。
 その確認で、聞き慣れた「エピストロフィー」と言う次第。


“タイム・アウト:変拍子”

2023-03-12 | 【断想】音楽

 事情あり、久しぶりに散歩。
 高尾で「冬そば」お終いの日、自然薯蕎麦をすすった。
 火渡り祭のせいか、白い山伏装束の人たちが、法螺貝を吹きながら歩いていた。
 帰って、桜の葉で包んだきんつばと抹茶。
 それから、久しぶりに、フェイスブックに投稿。
 高尾で撮った梅の花の写真。
 久しぶりについでに、デイブ・ブルーベックの「テイク・アウト」を聞く。
 新しいレコード・プレイヤー、それに付けたブルーテゥース・スピーカー、高級品ではないが、なかなか快調。
 ザ・デイブ・ブルーベック・クヮルテット/タイム・アウト/1959/NEW YORK/CBS
 大ヒットした「テイク・ファイブ」が収録されたアルバムだ。
 4分の3拍子である。
 ジャズは基本的に、2拍子か4拍子、それの他は、タイム・アウト。
 「タイム・アウト」と言うのは、変拍子という意味。
 〈パーソネル〉
 デイブ・ブルーベック(p)
 ポール・デスモンド(as)
 ユージン・ライト(b)
 ジォー・モレロ(ds)