みんなでジャカポカ

2020-08-30 | 【断想】音楽

 チェット・ベイカーのアルバムを何枚か聞いた。
 そのせいか、景気のいいトランペットが聞きたくなった。
 ディジー・ガレスピーの「Dizzy Gillespie AT NEUPORT ’57」(Verve)。
 1957年のニューポート・ジャズ・フェスティバルのライブである。
 生気に満ちた演奏が展開されている。
 このバンドは、ホーンだけで13人。
 トランペットが、ディジー・ガレスピー、リー・モーガン、アーメット・ペリー、カール・ワーウィウック、タリブ・ダーウッド。
 トロンボーンが、メルバ・リストン、アル・グレイ、レイ・コナー。
 サックスが、ジミー・パウエル・アーニー・ヘンリー、ビリー・ミッチェル、ベニー・ゴルソン、ピー・ウィー・ムーア。
 みんなノリノリ、景気もよくなると言うものだ。
 B面の「マンテカ・テーマ」、アフロ・キューバン・ジャズの名曲。
 これを聞いて、ジッとしているのは、難しい。


もう翔べないけど・・・

2020-08-30 | 【断想】音楽

 チェット・ベイカーの「ブロークン・ウィング:Broken Wing」(1978 in Paris UNIVERSAL)。
 「Broken wing」は、「ボロボロの翼」と言うことか。
 ジャケットに「Jazz in Paris」とある。
  1955年録音、Emarrcyからのアルバムに、同名「Jazz in Paris」と言うものがある。
 時を経て、また、パリでと言うことで、表記されたのだろう。
 1962年の「チェット・イズ・バック(RCA)」、1974年の「カーネギー・ホール・コンサート/ジェリー・マリガン(CTI)」の後のアルバムになる。もう若くはないチェット・ベイカーである。
 演奏メンバーは、4人、ホーンは、チェット・ベイカーだけ。
 チェット・ベイカー:Chet Baker(tp,vo)
 フィル・マコーヴィッツ:Phil Markowitz(p)
 J.F.ジェニー・クラーク:Jean-François Jenny Clarke(b)
 ジェフ・ブリリンガー:Jeft Brilinger(ds)
 1.Broken wing
 2.Black eyes
 3.Oh you crazy moon
 4.How deep is the ocean
 5.Blue Gilles
 以下、別テイク
 6.Black eyes
 7.How deep is the ocean
 トランペット奏者・僕のベスト・フォー(順位なし・聞いた順)
 ・ディジー・ガレスピー
 ・リー・モーガン
 ・マイルス・ディビス
 ・チェット・ベイカー


レッツ・ゲット・ロスト

2020-08-29 | 【断想】音楽

 レッツ・ゲット・ロスト:Chet Baker, Let's get lost!(1987 Novus - RCA)
 オリジナル・サウンドトラック
 亡くなる1年前、57歳の時の録音。
 ジャケットのチェット・ベイカーのポートレートが、時の流れの残酷さを示している。
 額、頬、首筋の皺・・・・しかも、一度クシャクシャにされて捨てられたような写真。
 わざとされたものかも知れぬが、チェット・ベイカーの経てきた時を物語るかのようだ。
 チェット・ベイカー:Chet Baker (tp,vo)
 フランク・ストラッゼリ:Frank Strazzeri (p)
 ジョン・レフトウィッチ:John Leftwich(b)
 ラルフ・ペンラン:Ralph Penland(ds,perc)
 ニコラ・スティロ:Nicola Stilo (g)
 1.ムーン&サンド:月と砂
 2.イマジネーション
 3.ユー・アー・マイ・スリル:あなたはわたしのスリル
 4.フォー・ヘブンス・シェイク
 5.エブリタイム・ウィ・セイ・グッドバイ
 6.アイ・ドント・スタンド・ア・ゴースト・オビ・ア・チャンス・ウィズ・ユウ
 7.デイドリーム:白昼夢
 8.ジンガロ
 9.ブラム・イット・オン・マイ・ユース
 10.マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ
 11.エブリスイング・ハプンズ・トゥ・ミー
 12.オールマスト・ブルー
 このアルバムの紹介文に、「暗さ、倦怠、絶望、達観、不安」等の文字。
 果たして、どうなのだろうか。
 1.老い、疲れを感じさせる声だけど、少年の純真さが衷心にある。
   人の宿命、悲しくてたまらなくなる。
 2.イマジネーションで、今の自分を持ちこたえさせる・・・。
 3.これは、やろうとして出来る歌ではない。
   決して、手抜きではないのに、脱力感が漂ってしまう。
 4.ラスト・トライとは・・・。
 5.少年の日のやるせないラッパ。
 9.若さゆえの過ちはある、老いてはできないことがある。
 10.ちょっと息苦しいね。でも、君のトランペットのいいとこだね。


ちょっとちぇっと

2020-08-29 | 【断想】音楽

 チェット・ベイカーの「チェット:CHET」(1958-1959 Riverside)
 チェット・ベイカーは、58年の生涯だった。1988年、オランダ・アムステルダムのホテルの窓から落ちて死去した。
 このアルバムは、30歳頃のもので、まだ、老いのかげ見えぬ時に作られている。
 演奏メンバー・構成は、以下の通りだが、曲によって異なる。
 チェット・ベイカー:Chet Baker(tp)
 ペッパー・アダムス:Pepper Adams(bs)
 ハービー・マン:Herbie Mann(fl)
 ケニー・バレル:Kenny Burrell(g)
 ビル・エヴァンス:Bill Evans(p)
 ポール・チェンバース:Paul Chambers(b)
  コニ―・ケイ:Connie Kay(ds) 
 フィリー・ジョー・ジョーンズ;Philly Joe Jones(ds)
 演奏ベンバーは、全体では多いが、チェット・ベイカーの音をしっかり聞ける。
 収録は、10曲(CD版)。1曲が、ボーナス・トラック。
 1曲目「アローン・トゥゲザー」の演奏メンバー。
  チェット・ベイカー:Chet Baker(tp)
  ペッパー・アダムス:Pepper Adams(bs)
  ハービー・マン:Herbie Mann(fl)
  ビル・エヴァンス:Bill Evans(p)
  ポール・チェンバース:Paul Chambers(b)
  コニ―・ケイ:Connie Kay(ds)
  静かで、さみしげなトランペット。
 バリトン・サックスが、そこに深みをつけている。
 2曲目「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」の演奏メンバー。
  チェット・ベイカー:Chet Baker(tp)
  ペッパー・アダムス:Pepper Adams(bs)
  ハービー・マン:Herbie Mann(fl)
  ビル・エヴァンス:Bill Evans(p)
  ポール・チェンバース:Paul Chambers(b)
 3曲目「イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド」の演奏メンバー。
 チェット・ベイカー:Chet Baker(tp)
  ケニー・バレル:Kenny Burrell(g)
  ポール・チェンバース:Paul Chambers(b)
  コニ―・ケイ:Connie Kay(ds)
 4.ティス・オータム
 5.イフ・ユーク・クッド・シー・ミー・ナウ
   出だしのビル・エヴァンスのピアノが美しい。
 6.セプテンバー・ソング
 7.ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
 8.タイム・オン・マイ・ハンズ
 9.あなたと夜と音楽と
 10.アーリー・モーニング・ムード
 チェット・ベイカーは、どうして。こんなに、静けさを求めたのだろうか、必要としたのだろうか、誰かに知ってもらいたかったのだろうか、胸の中に波立つものに苦しんでいたのだろうか。
 思うことと、やれることは別でもある。
 どうして、あんなにできたのかなとも思う。
 でも、結局は、内に発するもの。
 それがあってのこと。


PLAYBOYS

2020-08-27 | 【断想】音楽

 チェット・ベイカー&アート・ペッパーの「プレイ・ボーイズ(1956 WORLD PACIFIC)。
 ウエスト・コースト・ジャズの人気者、チェット・ベイカーとアート・ペッパーによるアルバム。
 チェット・ベイカー(tp)
 アート・ペッパー(as)
 フィル・アーソ(ts)
 カール・パーキンス(p)
 カーティス・カウンス(b)
 ローレンス・マラブル(ds)
 チェット・ベイカーらしいトランペットを聞くには、トランペット、アルト・サックス、テナー・サックスの3管編成のこのアルバムは、不適かな。
 ベイカーがメインでワン・ホーンのものを今度聞いてみよう。
 1.フォー・マイナーズ・オンリー
 2.マイナー・ユアーズ
 3.レゾナント・エモーションズ
 4.タイナン・タイム
 5.ピクチャー・オブ・ヒース
 6.フォー・マイルス・アンド・マイルス
 7.C.T.A


チェット・ベイカーのやさしい声

2020-08-27 | 【断想】音楽

 「チェット・ベイカー・シングス:CHET BAKER SINGS」(1954-1956 Pacific Lazz)。
 パーソネルは、以下の通りで、曲によって異なる。
 14曲収録されている。ほとんど、映画音楽からのラブ・ソングのようだ。
 チェット・ベーカー(tp,vo)
 ラス・フリーマン(p,celesto)
 カーソン・スミス(b)
 ジェームズ・ボンド(b)
 ボブ・ニール(ds)
 ピーター・リットマン(ds)
 チェット・ベイカーが、トランペットはもちろん、やさしい声で歌っている。
 チェット・ベイカーと言うと、アート・ペッパーとの「プレイボーイ」でくらいしか聞いていない。
 なんとも、お洒落で、しんみりしたトランペットとヴォーカルだ。
 油井正一氏のライナー・ノートに、歌の大意が書いてある。
 しっかり読みながら聞けば、もっといいのだろう。
 静かなトランペット、好きになったかも。
 チェット・ベイカーの他のアルバムも聞きたいな。
 ・ジャズ・イン・パリ(1955 Emarrcy) tp
 ・チェット・ベイカー・シングス(1964-1956 Pacific Lazz) tp&vo
 ・チェット・ベイカー&クリュー(1956 Pacific Lazz) tp
 ・ラス・フリーマン~チェット・ベイカー・カルテット(1956 Pacific Lazz) tp
 ・チェット・ベイカー・イン・ニューヨーク(1958 Riverside) tp
 ・チェット(1959 Riverside) tp
 ・チェット・イズ・バック(1962 RCA) tp
 ・カーネギー・ホール・コンサートVol.1,Vol2/ジェリー・マリガン(1974 CTI) tp
 ・レッツ・ゲスト・ロスト(1987 Nouvus) tp&vo


グルーヴィな・・・・

2020-08-26 | 【断想】音楽

 ホレス・パーランの「オン・ザ・スパー・オブ・ザ・モーメント」(1961 BLUE NOTE)
 パーソネル
 トミー・タレンタイン(tp)
 スタンリー・タレンタイン(ts)
 ホレス・パーラン(p)
 ジョージ・タッカー(b)
 アル・ヘアウッド(ds)
 1.オン・ザ・スパー・オブ・ザ・モーメント
 2.スクー・チー
 3.アンド・ザット・アイ・アム・ソー・イン・ラブ
 4.アルズ・チューン
 5.レイ C
 6.ピラミッド
 モダン・ジャズの名盤ガイドの本に、グルーヴィな作品のひとつとして紹介されていた。
 タレンタイン兄弟のホーン。
 スタンリー・タレンタイン(弟)のテナーも聞きたかった。
 トミー・タレンタイン(兄)のトランペットも。小気味いいトランペットである。
 全体的に、きめ細かさに欠ける印象をもったが、だからダメと言うわけではない。
 普通にいい。


“イッツ・マジック”

2020-08-23 | 【断想】音楽

 エディ・ヒギンズの「It's Magic:イッツ・マジック」。
 レーベル:VENUS RECORDS 2006年録音。
 スイング・ジャーナルで、ゴールド・ディスクに選定されている。
 スイング・ジャーナル読者のリクエスト曲で構成されたアルバムだそうだ。
 従って、スイング・ジャーナル選定《ゴールド・ディスク》。
  演奏:Eddie Higgins Quartet
 Eddie Higgins:エディ・ヒギンズ(p)
 Scott Hamilton:スコット・ハミルトン(ts)
 Ken Peplowski:ケン・ペプロフスキー(ts & cla)
  Jay hart:ジェイ・レオンハート(b)
 Ben Riley:ベン・ライリー(ds)
 このアルバムには、「枯葉」が2テイク入っている。
 ひとつは、テナー・サックス2本で演奏される。
 もうひとつは、ハミルトンのテナー・サックスに、ケン・ペプロフスキーがクラリネットで入る。
 「枯葉」は、もともとはシャンソン。
 プレヴェールが作詞している。
 以下、その出だし、小笠原豊樹訳。
 「ああ思い出してくれないか
  ぼくらが恋していた幸福な時代を
  あの頃のくらしは今より美しく 
    太陽はもっと明るかった・・・」


“マイ・フーリッシュ・ハート”

2020-08-22 | 【断想】音楽

 エディ・ヒギンズの「My Foolish Heart:マイ・フーリッシュ・ハート」
 レーベル:VENUS RECORDS 2002年録音
 スイング・ジャーナルで、ゴールド・ディスクに選定されているアルバム。
 スコット・ハミルトンをフューチャリングして、「煙が目にしみる」と同じメンバー。
  演奏:Eddie Higgins Quartet
 Eddie Higgins:エディ・ヒギンズ(p)
 Scott Hamilton:スコット・ハミルトン(ts)
 Steve Gilmore:スティーブ・ギルモア(b)
 Bill Goodwin:ビル・グッドウィン(ds)
 サキソフォーンが入ると、一気に豊かになる感じだな。
 収録曲は、以下の通り。
 1.マイ・フーリッシュ・ハート
 2.ロシアの子守歌
 3.ホワット・イズ・ゼア・ツゥ・セイ
 4.ザット・オールド・ブラック・マジック
 5.スカイラーク
 6.夜も昼も
 7.エンブレイサブル・ユー
 8.アイ・アム・ブルー
 9.ジーズ・フーリッシュ・シングス
 10.ザ・モア・アイ・シー・ユー
 11.ザ・ソング・イズ・ユー
 12.ジス・ラブ・pブ・マイン
 エディ・ヒギンズ・カルテットの素晴らしい演奏を、休日の午後に聞きながら。
 先日、劇作家の山崎正和氏が逝去された。
 氏には多くの著作があるが、印象が強かったのに、1975年の「海の桃山記」(朝日新聞社)。旅行記的なもので、「マカオにて」「ゴアにて」・・・ポルトガル、スペイン、フランス、イタリアの風物・・・。
 知的刺激を受けたのが、日本の独自の文化が生まれてきたのが室町時代と言うような内容の「室町記」(朝日新聞社)。
 氏へのインタビューを確か大阪大学の構内でしたことがある。その記録はテープにとって、記念にしまってある。多くのインタビューをしたが、テープを保存しているのは、他に竹山道雄。
 山崎氏への取材の折は、写真も撮らせてもらった。撮った写真を見て、氏の首筋のラインにただならぬ才を感じたことを覚えている。


“ベッドで煙草はよくないわ”

2020-08-22 | 【断想】音楽

 エディ・ヒギンズの「DON' SMOKE IN BED:ベッドで煙草はよくないわ」
 レーベル:VENUS RECORDS 2000年録音
  演奏:Eddie Higgins Trio
 いつものトリオでなく、ギターがドラムのかわりに入っている。
 このアルバムもスイング・ジャーナル選定ゴールド・ディスク。
 Eddie Higgins:エディ・ヒギンズ(p)
 John Pizzarelli:ジョン・ピザレリ(g)
 Jay hart:ジェイ・レオンハート(b)
 1 Close Your Eyes :クローズ・ユア・アイズ
 2 That Old Feeling:ザット・オールド・フィーリング
 3 I Didn't Know About You:貴方のことはわからない
 4 The Night Has A Thousand Eyes:夜は千の眼を持つ    
 5 Something Cool:サムシング・クール
 6 Where  Or when :何時か何処かで
 7 Day Dream :デイ・ドリーム
 8 Brown-Eyed Beauty:ブラウン・アイド・ビューティ
 9 Black Coffee:ブラック・コーヒー
 10 Golden Earring :ゴールデン・イヤリングス
 11 Don't Smoke In Bed:ベッドで煙草はよくないわ
 12 Too Marvelous For Words :口に言えないすばらしさ
 以上、女性ヴォーカリストがよく取り上げるものが多い。
 このことにちなんで、サッポオの詩をひとつ、呉茂一訳で。
  山颪(の風)が
  樫の木並に
  ふきくだつよう、
  恋よこの
  むらぎもの
  心とよもす
 同じ箇所になるのかな、沓掛良彦訳。
  エロースがわたしの心を襲うては
  烈しく揺すぶった さながら
  山風が吹き来たり
  樫の樹を襲うのにも似て・・・・
 さて、エディ・ヒギンズを聞きながら。
 何時か何処かで・・・
 あのひとと
 すてきな時を過ごすことあるかしら
 その時のため
 お風呂できれいにいたしましょう

 ギターがピアノの音にフリルをつける
 申し分なく美しいですよ
  うっとりしてたら眠くなった
 そこで、ブラック・コーヒー
 9曲目ですね
 「ベッドで煙草はすわないで」
 あなたは、テクニシャン・・・
 「口に言えないすばらしさ」
 「アイラインを引き違えたの」
 遠き日の想い出


“懐かしのストックホルム”

2020-08-22 | 【断想】音楽

 エディ・ヒギンズ・トリオの「懐かしのストックホルム:Dear Old Stockholm」(2002 VENUS RECORDS)。
 スイング・ジャーナルで、ゴールド・ディスクに選定されているアルバム。
 エディ・ヒギンズ:Eddie Higgins(p)
 ジェイ・レオンハート:Jay Leonhart(b)
 ジョー・アシオーネ:Joe Ascione(ds)
 全部で14曲が収録されている。。
 4曲目に、「オーバー・ザ・レイボー」
 5曲目に、アルバム名となっている「懐かしのストックホルム」。
 6曲目、「クリフォードの想い出」
 7曲目に、「あなたと夜と音楽と」
 9曲目、「アゲイン」
 13曲目に、「星影のステラ」
 ちょっと、格好つけて、ホテルのラウンジでくつろぐとき、こういうピアノを聞きたいな。美女をかたわらに。
 そう言えば、落ち着ける酒の時、久しくないな。
 ヴィーナス・レコードのジャケットは、女性モデルを使った写真が多く、とてもお洒落で、エロチック。
 エディ・ヒギンズのアルバム、以下が聞ける状態にある。
 「DON' SMOKE IN BED:ベッドで煙草はよくないわ」(2000 VENUS RECORDS)
 「BEWITCHED:魅惑のとりこ」(2001 VENUS RECORDS)
 「Smoke Gets In Your Eyes:煙が目にしみる」(2001 VENUS RECORDS)
 「Dear Old Stockholm:懐かしのストックホルム」(2002 VENUS RECORDS)
 「My Foolish Heart:マイ・フーリッシュ・ハート」(2002 VENUS RECORDS)
 「It's Magic:イッツ・マジック」(2006 VENUS RECORDS)

 昨日、気がかりだった案件の先が見えだし、今日の休み、落ち着けそうだ。
 まさか、名前も知らなかったエディ・ヒギンズをこんなに聞こうとは。
 気に入ってしまったのだ。


魅惑の“エディ・ヒギンズ”

2020-08-20 | 【断想】音楽

 このまえ何となく、エディ・ヒギンズの「煙が目にしみる」を聞いて、いい雰囲気だ、他のアルバムもと思った。
 エディ・ヒギンズの「BEWITCHED:魅惑のとりこ」(2001 VENUS RECORDS)
 エディ・ヒギンズ・トリオ:Eddie Higgins Trio
 エディ・ヒギンズ:Eddie Higgins(p)
 ジェイ・レオンハート:Jay Leonhart(b)
 ジョー・アシオーネ:Joe Ascione(ds)
 1. What A Difference A Day Made:緑は異なるもの
 2. Detour Ahead:ディトゥア・アヘッド
 3. Bewithced, Bothered, And Bewildered:魅惑のとりこ
 4. You Must Believe In Spring:ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング
 5. Beautiful Love:ビューティフル・ラブ
 6. Alice In Wonderland:不思議の国のアリス
 7. Angel Eyes:エンジェル・アイズ
 8. The Philanthropist:フィランスロピスト
 9. Estate:エスターテ
 10. Blue Prelude:ブルー・プレリュード
 11. I Hear A Rhapsody:アイ・ヒア・ア・ラプソディ
 12. As Time Goes By:時のたつまま
 13. Autumn Leaves:枯葉
 このピアノ・トリオの演奏を聞いて、僕は、ホーンや弦の音がしないと、ちょっともの足りなく感じるのだなあと自分を振り返った。
 寺島靖国氏によるライナー・ノートに、ジャズに接するに、「ジャズを愉しむ」「ジャズをきわめる」の二つのスタンスがある云々とあった。
 エディ・ヒギンズは、「愉しむ」タイプのジャズだ。
 「きわめる」タイプのジャズでも、愉しめるものもある、一概に言えないが。


“ゴー!”

2020-08-20 | 【断想】音楽

 デクスター・ゴードン(Dexter Gordon)の「ゴー!」(1962 BLUE NOTE)。
 デクスター・ゴードンは、ハード・バップのテナー・サックス奏者。
 ブルー・ノート時代の代表的アルバム。
 パーソネル:ソニー・クラークのピアノ・トリオにワン・ホーン。
 デクスター・ゴードン(ts)
 ソニー・クラーク(p) 
 ブッチ・ウォーレン(b)
 ビリー・ヒギンズ(ds)
 収録曲
 1.チーズ・ケイク:Cheese Cake
 2.アイ・ゲス・アイル・ハング・マイ・ティアーズ・アウト・トゥ・ドライ
   :I Guess I'll Hang My Tears Out To Dry
 3.セカンド・バルコニー・ジャンプ:Second Balcony Jump
 4.ラヴ・フォー・セール:Love for Sale
 5.ホエア・アー・ユー:Where are You
 6.スリー・オクロック・イン・ザ・モーニング:Three O'clock in the Morning
 力強さを感じさせる堂々としたサキソフォーン・プレイだ。
 まあまあだな。
 デクスター・ゴードン(1923-1990 67歳没)は、映画「ラウンド・ミッドナイト」の主演をつとめた。


“モダン・アート”

2020-08-19 | 【断想】音楽

 アート・ファーマーの「モダン・アート」(1958 BLUE NOTE)
  Art Farmer (tp)
 Benny Golson (ts)
 Bill Evans (p)
 Addison Farmar (b)
 Dave Bailey (ds).
 1. Mox Nix :モックス・ニックス
 2. Fair Weather :フェア・ウェザー
 3. Darn That Dream :ダーン・ザット・ドリーム
 4. The Touch Of Your Lips :ザ・タッチ・オブ・ユア・リップス
 5. Jubilation :ジュビレーション
 6. Like Someone In Love :ライク・サムワン・イン・ラヴ
 7. I Love You :アイ・ラヴ・ユー
 8. Cold Breeze:コールド・ブリーズ 
 素直で、優しげなトランペットの音だ。
 人柄のよさを感じさせもする。
 この前聞いた「To Sweden With Love」のフリューゲル・ホーンより、こちらのトランペットの方がいい。
 ただ、もっと硬質なもの、鋭いものを求める人には、ものたりないかな。
 ベニー・ゴルソンのテナー・サックス、ビル・エバンスのピアノもいい。


“ジャンゴロジー”

2020-08-18 | 【断想】音楽

 「ジャンゴロジー」は、ジプシー・ギタリストのジャンゴ・ラインハルト(ジャン・バティスト・ラインハルト)のアルバム。
 名盤中の名盤と評されている。
 「ジャンゴ」と言うのは、あだ名で、「わたしは目覚める」と言う意味だそうだ。
 ジャンゴの両親は、旅芸人、ジプシーである。ベルギー滞在中に生まれている。
 1910年生まれ、1953年没の短い生涯だった。
 「ジャンゴロジー:DJANGOLOGY」は、1949年の録音、RCAで売られている。
 パーソネル
 ジャンゴ・ラインハルト:Django Reinhardt (g)
 ステファン・ブラッペリ:Stephane Grappelli (vn)
 ジャンノ・サフレ:Gianno Safred (p) 
 カルロ・ペコリ:Cario Pecori (b)
 オーレリオ・デカロリエ:Aurelio de Carolis (ds)
 収録曲
 1. Minor Swing
 2. Beyond The Sea (La Mer)
 3. Bricktop
 4. Honeysucle Rose
 5. Heavy Artillery (Artillerie Lourge)
 6. Djangology
 7. After You’ve Gone
 8. Ou Es-Tu, Mon Amour ? (Where Are You, My Love ?)
 9. I Saw Stars
 10. Lover Man (Oh, Where Can You Be)
 11. Menilmontant
 12. Swing42
 ギターとヴァイオリンのメロディは、なんと言えぬ懐かしさ、哀愁をただよわす。
 そして、あわせて、ヨーロッパ音楽のふくよかな香りを放っている。
 録音は、ローマのクラブで、アマチュアの手で行われたそうだ。
 よって、音は悪いが、それがジャンゴの生きた時代・環境を物語るようで、かえって、とても魅力的だ。