戯れなくては

2009-10-28 | 【断想】ETC
 やはりそうだなあ。
 戯れなくては。
 次の梁塵秘抄の一首を読んで、そう思った。
  遊びをせんとや生まれけむ
  戯れせんとや生まれけん
  遊ぶ子どもの声聞けば
  わが身さへこそ揺るがるれ

お年寄り

2009-10-23 | 【樹木】ETC
 ここのところ、どうしたわけか、お年寄りに接することが多い。
 そう言えば、多摩川べりのスダジイ、しばらく眺めていない。
 樹齢800~1000年の老木。
 人とは桁が違う。

狼の気持ち

2009-10-21 | 【断想】ETC
 久しぶりに、日本狼のこと。
 1960年発行の宮本常一著「忘れられた日本人」に、まだ日本に野生の狼がいた頃のことが記されていた。
 狼が人を襲うこともあったとあるが、肝心なことは、次のような伝承であると思う。
 「狼の悪口も言わず、狼の気にさからうような事をしなければ、狼は逆に人を守るものであった」
 狼の気持ち、気性を察して、人が対すればいいと言うことである。
 この基本を忘れて、人は日本狼を滅ぼしてしまった。
 ※写真は、ヨーロッパオオカミ

秋に明るく

2009-10-20 | 【草花】ETC
 秋に明るく、菊のような花をつける。
 それで、秋明菊と名づけられた。
 キンポウゲ科イチリンソウ属の草本である。
 図鑑で花弁は、15~30枚とあったが。
 それは、八重咲きの花のことか。
一重咲きは、どうなのか。

青から黒へ

2009-10-19 | 【樹木】ETC
 その実の色は、青から黒への移行中だった。
 クマツヅラ科クサギ属の落葉小高木であるクサギ(臭木)。
 その葉の形から、クサギリ(臭桐)、ヤマギリとも呼ばれる。
 その花には特徴があるが、庭に植えたいとか思う人はめったにないと思う。
 名前もよくない。
 いわゆるパイオニア樹木である。
 白樺などと同じで、日当たりがよくなった伐採地や崩壊地に先ず生えてくる。
 ベランダの下の小公園の端っこにも生えている。
 葉を千切って、臭いをかいでみよう。
 言われるほどではないそうだ。

ふかき夜の夢

2009-10-18 | 【断想】ETC
 早朝、窓をあける。
 冷たい外気が流れ込む。
 木々の葉が枯れはじめている。
 聞き慣れぬ鳥の声がする。
 誰かがやって来て、何かを言っているような気がする。
 静かなる暁ごとに見渡せばまだふかき夜の夢ぞかなしき(式子内親王)
 過ぎゆく時の流れ。
 雑多な思いが、浮つ沈みつ。
 ただ、かなしい。

Abelia

2009-10-18 | 【樹木】ETC
 あちこちで見かけるが、長らく、その名が分からなかった。
 調布にある小さな植物公園で、その植物の前にアベリア(Abelia)との表示を見つけて、判明。
 個々の種は、アベリアのあとに文字がついて別けられている。
 Abelia×grandiflora‘Francis Mason’というように。
 スイカズラ科ツクバネウツギ(衝羽根空木)属の低木だった。

小楢の実

2009-10-16 | 【樹木】ETC
 秋の道を散歩。
 小楢の実を拾い、池に投げた。
 西脇順三郎の詩集「旅人かへらず」より、どんぐりが出てくる詩。
 前にもこのブログにあげた。
 なんだか好きなのだ。
 以下の他にもある。
 35 青いどんぐりの先が
    少し銅色になりかけた
    やるせない思ひに迷ふ
 37 暮るるともなき日の
    恋心
    山里の坂
    どんぐりの果の恋しき
 50 どんぐりの実のやさしき