バルネ・ウィランの「エッセンシャル・バラード」で、ラヴェルの曲を聞いた。
それに刺激されて「スペイン狂詩曲」。
いつもと趣向を変えて、ピエール・ブーレーズ指揮の盤で。
クリーブランド・オーケストラが演奏、SONYからのCD。
ヴェルディの「レクイエム」より、第1部「レクイエム(レクイエム&キリエ)」を聞く。
われわれの住む地上には悲劇が絶えたことがない。
そして、悲劇の多くは、人みずからが作り出している。
「キリエ」を聞きたくなった。
Kyrie eleison・・・・・・。
今日は、ヨハン・エリオット・ガーディナーの盤で聞く。
今日は、受難節第一主日、「マタイ受難曲」を。
かつて、この曲のCDを何種か集めた。
リヒター、ガーディナー、レオンハルト他。
聞くときは、ほとんどリヒター盤。
以下の盤は、入手したときに聞いたかどうかと言うもの。
J.S.BACH
MATTHÄUS PASSION
Ensemble Vocal Orchestre de la
La Chhapelle Royale,Paris:パリ・ロイヤル・チャペル
Collegium Vocale,Gent:ヘント・ヴォーカル・コレギウム
direction PHILIPPE HERREWEGHE
1985年に、フランスのHarmonia mundiから出版されている。
CD3枚組である。1枚目の途中まで聞いた。
リヒター盤のような切迫感はないように感じる。
リヒター盤と言っても、ひとつではなかったはずだが。
F90A 20016/8 ⓟ1959:旧盤
F90A 50013/5 ⓟ1980:新盤
以上の旧盤、新盤が、それでいいのか確信はもてない。
確か、旧盤がお薦めだった。
バルネ・ウィランの「エッセンシャル・バラード」(1992 ALFA JAZZ)。
新宿のディスク・ユニオンでCD棚に見つけることがあったら入手したいと思っていた一枚だ。
中古にしては、いい値がついていたが、この機会を逃すと、次はいつ出会えるか分からないので購入。
このアルバムに収録されている「いそしぎ」だけは、「フレンチ・コネクション」と言うアルバムで聞いていた。
それが、とてもよくて、もとのアルバムが欲しかったと言うこともある。
だけど、基本にあるのは、バルネ・ウィランの音楽が好きだと言うことがある。
憂愁というものを感じさせてくれるのだ。
〈演奏者〉
バルネ・ウィラン(ts,as)
アラン・ジャン=マリー(ap)
ローラン・デ・ワイルド(ao,ep,syn)
ミッシェル・ゼニーノ(b)
ジャン・ピエール・アルナード(ds)
〈演奏曲〉
1.ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド
2.アイヴ・ガット・クラッシュ・オン・ユー
3.オー・レディ・ビー・グッド!
4.ティーチ・ミー・トゥナイト
5.アイル・テイク・ロマンス
6.メモリーズ・オブ・ユー
7.アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥー・イージリーィ
8.Jalouse Blues:ジャルーズ・ブルース
9.I'm An Old Cowhand:アイム・オールド・カウハンド
10.ザ・シャドー・オブ・ユア・スマイル:いそしぎ
11.シャンソン・エスパニョール(モーリス・ラヴェル)
ジム・ホールの初リーダー・アルバム「ジャズ・ギター」。
1957年、ロサンゼルスでのレコーディングでパシフィック・ジャズ。
演奏しているのは以下の3人。
ジム・ホール(g)
カール・パーキンス(p)
レッド・ミッチェル(b)
淡々とギターを奏でているジム・ホールのスタイル、なかなかにカッコいい。
ゆったりだが、充分にスイングして、心地よい。
「サヴォイでストンプ」、「昔はよかったね」、「星影のステラ」等10曲が収録されている。
ハーフノートのドナルド・バードVol.1(1960 Blue Note)
後藤雅洋氏が、このアルバムを紹介する中で、収録曲の「マイ・ガール・シャール」を「めちゃくちゃカッコいい曲」と書いていた。
それで、聞いてみようかと思った次第である。
勢いがあってノリノリ気分にさせてくれるドナルドのトランペットは、若々しいダンディズムを感じさせてくれて、カッコいいと言えば、カッコいい。
その前に「めちゃくちゃ」と付けるかどうかは、それぞれかなと思う。
ペッパー・アダムスのバリトン・サックスにも若いエネルギーを感じる。
〈パーソネル〉
アルバムの初めのトラックは、アルフレッド・ライオン夫人のルース・メイソンによる以下の演奏メンバーの紹介。
オナルド・バード(tp)
ペッパー・アダムス(bs)
デューク・ピアソン(p)
レイモン・ジャクソン(ds)
〈ソング・リスト〉
1.イントロダクション
2.マイ・ガール・シャール
3.ソウルフル・キディ
4.ア・ポートレイト・オブ・ジェニー
5.セシル
6.テーマ:ピュア D ファンク
キャノンボール・アダレイ-ライブ!
...ウィズ・ザ・クインテット・フューチャリング・ナット・アダレイ・オン・コーサント(1955 Capitol)
Side oneに「悲しい目をした少年」と「ワーク・ソング」
休日の午後、ジャズに関心を持ち始めていた頃、大ヒットしていた「ジ・イン・クラウド」を聞こうかと思った。
いつもなら、散歩かショッピングにでかけるところなのだが、ここのところ、歩くと、足の踵が痛くて、出歩かず、レコードをかけようかと。
ラムゼイ・ルイスのアルバム「ジ・イン・クラウド」。
1965年録音で、レーベルは、Argo→Cadet。
手元のLPレコード盤は、1977年プレス、日本フォノグラム発売である。
演奏はトリオで、以下のメンバー。
ラムゼイ・ルイス(p)
エルディ・ヤング(b)
レッド・ホールト(ds)
ともかく、楽しく聞ける。
客の声、手拍子、ざわめきも入っているライブ・レコーディング。
ソウルフルと言うかグルーヴィーと言うか、聞いていると自然とからだが揺れる。
「悲しみよさようなら」は、B面の2曲目。
「フェリシダード(幸福)」と言うボサノヴァからのアレンジで、映画「オルフェ・ネグロ(黒いオルフェ)」で流された曲である。
以上、ジャケット裏のいソノてルヲ氏の解説を参考にさせてもらった。
マル・ウォルドロンの「野獣の朝:Waldron, Marre, Gouirand – Le Matin D'Un Fauve」(1993 AA Records)。
音楽ジャンルとしては、コンテンポラリー・ジャズとガイドにあった。
コンテンポラリーというのは、よく分かる。
でも、無機質ではない。
妙に懐かしいところがある。
凄く単純なところも感じられる。
演奏は、アルバム名にある3人。
Doudou Gouirand(as,ss)
Mal Waldron(p)
Michel Marre(tp,Bugle, Euphonium)
〈収録曲〉
1.Le Matin D'Un Fauve 1) Eclats:野獣の朝
2.Le Matin D'Un Fauve 2) Free For C.T.:野獣の朝
3.Chess And Mal
4.Hourra Pour Mal・マル万歳
5.Rêverie:夢見
6.Trois Tableaux Fauves 1) Snake Out:スネイク・アウト
7.Trois Tableaux Fauves 2) Fictions:フィクションズ
8.Trois Tableaux Fauves 3) Final:ファイナル
9.What'll I Do
10.Dear Old Stockholm:懐かしのストックホルム
美術の世界では、フォーヴ(野獣派)と言われたグループがあった。
20世紀のはじめの頃である。
アティス、マルケ、ドラン、デュフィ、ヴラマンク、ブラック等である。
マティスやデュフィ、あかるさがあって好きだ。
わたしの棚に、ホレス・シルヴァーのリーダー・アルバムが5枚ある。
以下のもので、LPの2枚は、そうとう昔に買ったものだ。
HORACE SILVER AND THE JAZZ MESSENGERS(1954)
BLOWIN THE BLUES AWAY(1959)
FINGER POPPIN'(1959):LP
HORACE-SCORE(1960):LP
SONG FOR MY FATHER(1963,64)
JAZZ...HAS...& SENSE OF HUMOR(1997,98)
「ホレス・シルバー・アンド・ザ・ジャズ・メッセンジャーズ」(BLUE NOTE)を聞こう。
〈パーソネル〉
ケニー・ドーハム(tP)
ハンク・モブレー(ts)
ホレス・シルバー(p)
ダグ・ワトキンス(B)
アート・ブレイキー(ds)
〈収録曲〉
1.ルーム608
2.クリーピン・イン
3.ストップ・タイム
4.トゥ・フーム・イット・メイ・コンサーン(TO WHOM IT MAY CONCERN)
5.ヒッピー
6.ザ・プリーチャー
7.ハンカリン
8.ドゥードリン
ホレス・シルヴァーの名前は、古くから聞いている。
きっと、ファンキー・ジャズのトップ・プレイヤーのように見られていたので、レコードも聞くようになったのだと思う。
このアルバム、トランペットもテナー・サックスもはいって、全体的豊かさを感じさせる。特に、ドーハムのトランペットが、よく走っている。
このアルバムに接したついでに、「ジャズ・メッセンジャーズ」のこと思い出しておこう。
「ザ・ジャズ・メッセンジャーズ」から、「ホレス・シルバー・アンド・ザ・ジャズ・メッセンジャーズ」へ。そして「アート・ブレイキー・アンド・ザ・ジャズ・メッセンジャーズ」で、のち長く続く。
「ア・ガーランド・オブ・レッド:A GARLAND Of RED」(1956 PRESTIGE)
〈パーソネル〉
レッド・ガーランド(p)
ポール・チェンバース(b)
アート・テイラー(ds)
〈収録曲〉
1.ア・フォギー・デイ
2.マイ・ロマンス
3.恋とは何でしょう
4.メイキン・ウーピー
今日はお天気もいいし、何かいいことがあるような・・・・・。
5.九月の雨
ここでも、チェンバースの弓引き、ギーギーとうねって快適。
6.リトル・ガール・ブルー
7.コンステレイション
ここでは、アートのドラミング、シンバルが鳴り止まぬ・・・。
8.ブルー・レッド
レッド・ガーランドの初リーダー・アルバムである「ア・ガーランド・オブ・レッド:A GARLAND Of RED」(1956 PRESTIGE)をさがしたが、CD棚に見当たらず、代わりに、「オール・カインズ・オブ・ウェザー:ALL KINDS OF WEATHER」(1958 PRESTIGE)を買った。
レッド・ガーランドのリーダー・アルバムでは、前に、「グルービー:GROOVY」(1956,57 PRESTIGE)を聞いたことがあって、いい印象を持っている。
それで、改めて、ガーランドをと思った次第。
元ボクサーのピアノがどうだったかと。
上記の3作とも、演奏メンバーは同じ。
ハード・バップのすぐれものプレイヤーたち。
レッド・ガーランド(p)
ポール・チェンバース(b)
アート・テイラー(ds)
〈収録曲〉
1.レイン(雨)
2.サマータイム
音に、べたべたしてないスカッとした優しさがある。
3.ストーミー・ウェザー
悪天候とは思えぬ静けさ。
家の外は嵐かも知れないけど。
家の中では、穏やかさと言う感じ。
4.スプリング・ウィル・ビー・ア・リトル・レイト・ディス・イヤー
グルーヴィだよ。
チェンバースのベース、のってる。
5.ウィンター・ワンダーランド
6.ディス・オータム
美しい秋の光のきらめき。