冬の雨の朝夕

2009-01-31 | 【樹木】ETC
 朝、窓を開ける。
 木の香りがした。
 昨日からの雨のせいだろう。
 
 昨夜、ザーッと雨が降っていた。
 俺はグラスに酒をそそいだ。
 鏡の中の俺は、老いていた。

 昨日の朝、小雨に濡れた唐鼠黐の中。
 くぐもった鳥の声がした。
 友だちがくれた小糠鰯を食べた。
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牡蠣を買うなら

2009-01-30 | 【断想】牡蠣
 昨夜も、牡蠣のバター焼きをたべた。松島産の生食用のパックのものだった。
 スーパーなどの店先で売られている生牡蠣は、生食用、加熱調理用とわけられている。
 これについて、ひとに次のように言ってきた。
 「生食用と加熱用は、鮮度に違いはない。養殖海域の海水の清浄度によって区分されているだけだ。家で、どっちみち加熱して食べるようなら、割安の加熱用を買った方がお得だ」
 昨日、新聞をみていたら、「生食用のカキは殺菌された海水の中に2、3日入れて菌を除いてから、加熱用のカキは取れたまま、パック詰めされる(読売新聞2009.1.29・こぐれひでこのおいしい画帳)」と書いてあった。自分の言ってきたことといささか異なり、気になった。
 ネットで、牡蠣の某販売会社につないだら、次のような説明があった。生食用というのは、県が指定した清浄海域で採取されたもの、もしくは設備が整った工場で殺菌処理されたものであると。わたしが言ってきたことは、間違いではなかったが、殺菌処理をしたものもあるということである。
 また、加熱用とされるものも、どんな海域でもいいというのでなく、それなりの条件を整えた指定海域で採取された牡蠣だそうだ。生食を想定していないので、あくまでしっかり加熱して食べて下さいとあった。
 さて、今夜も牡蠣を食べようか。
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ほのかな梅の香

2009-01-29 | 【樹木】梅
 何か気持ちがザワザワして、すべて楽しくなかった。
 酒席があって、帰りが遅くなった。それで、乗り継ぎの電車が終わっており、一駅歩いて帰った。川沿いの枝垂梅を見ていこうと思った。
 先日、見たとおり、白い花をつけていた。見るのは、いつもかなり飲んだあとの夜だ。三度目である。
 これまで、香りが感じられなかった。酒のせいだと思う。それで、ゆっくり落ち着いて鼻を近づけた。
 梅の香がした。
 にわかに、つまらないと過ごした一日が、そうではなくなった。
 そう言えば、一緒に酒を飲める友がいる。
 今日言葉をかわした女の子は、嬉しそうでやさしい顔をしていたなと、思い出された。
 そうなのだ、いい一日だったんだと。
 ほのかな梅の香が、気づかせてくれた。
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冬の光のパキラ

2009-01-28 | 【樹木】ETC
 冬のせいだろうか、窓辺のパキラの葉に何枚か黄色くなりかかったものがある。
 もう15年以上になるだろうか、身近で生きている植物だ。
 いつも、光を求めるその姿を眺めながら、俺も生きている。
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鵯が群がる槐

2009-01-27 | 【樹木】ETC
 窓の外に、山王坂の途中に生えている一本のエンジュ(槐)の木が見えた。
 その木には、20数羽のヒヨドリ(鵯)が群がっていた。
 狙いは枝にさがった豆果で、ガツガツと食べていた。
 そんなに大きな木ではない。
 すぐさま食べ尽くされてしまうだろう。
 みんな食べなければ死ぬけれど、みよい姿ではない。
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「プレヴェール詩集」

2009-01-27 | 【樹木】ETC
 かつて、誰かの本で、フランスの詩人ジャック・プレヴェールの詩には、樹木が出てくるものが多いと書いてあった記憶がある。「樹木たち」という詩集もあると。それを確認しようと、ここ数日、あれこれ本を開いているのだが、その記述が見つからない。
 以前、そのことを読んで、どのような詩なのか、読んでみたいと思った。確か、プレヴェールの詩集をもっていたと思い出してさがした。
 それは、小笠原豊樹訳の「プレヴェール詩集」(河出書房・ポケット版世界の詩人、1967年刊)だった。しかし、見つからない。古本屋に売り払ってしまったようである。少女趣味的でつまらない詩集とみなしていたように覚えている。
 改めて、ちゃんと読もうと思ったのに。それで、古本屋に行くたびに、売りに出ていないかと書棚を見る。
 プレヴェールの詩集は、他にも出版されているのだが、そのなくしたものを再度手にしたいと常々思っている。
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かりそめの恋をする日

2009-01-27 | 【断想】ETC
 かりそめの恋をする日や更衣(蕪村)
 「かりそめの恋」というのは、どのような恋だろうか。
 男と女のさまざまな関係を思い浮かべてみた。
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帰り道のオイスター

2009-01-26 | 【断想】牡蠣
 カウンターのなかのハンサムなおにいさんが目で挨拶してくれた。
 「ヤァ」という感じだ。嬉しいものである。
 そのオイスターバーの常連客というには、頻度は少ないかも知れぬ。
 それでも、もう何人もの友人たちと何度も足をはこんでいる。
 連れに牡蠣のことをあれこれ語り、すっかりいい気分になっているおじさんとして覚えられたのだろう。
 そのおにいさんにも牡蠣のことを教えてもらったりした。
 その店には、何かの会合で飲食した帰りに寄ることが多い。
 今度、そこから遠くない音楽ホールで知人のコンサートがある。
 果たして聴きに行けるか。聴きに行けたとして、その帰り、店に寄れるか。
 それなりに、重要なことである。

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散乱した唐鼠黐の黒い実

2009-01-26 | 【樹木】ETC
 唐鼠黐(トウネズミモチ)の黒く熟した実が地上に散乱していた。
 樹上には、鵯がさわぎ、さかんに実をついばんでいた。
 住まいのベランダから見える唐鼠黐の実はとっくに食い尽くされているのに、そこの木には、実がたわわのまま残っていた。
 どうしてだろうかと思っていた。
 鵯の視界からはずれているのだろうか。
 その実はまずいのだろうか。
 いずれにしろ、鵯が群がっているのを見て、なんだか安心した。
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今日のあいだは

2009-01-26 | 【樹木】梅
 梅の花折りてかざせる諸人は今日の間は楽しくあるべし(万葉集・荒氏稲布)
 大伴旅人の梅の宴で詠まれた一首だ。
 友との宴は楽しい。
 楽しくしているうちに、時の過ぎるのを忘れる。
 酒も飲む。睡眠時間が減る。
 次の日、ぐったりになることは予測されるのに。
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白い夜

2009-01-23 | 【断想】牡蠣
 白い可憐な花。
 冬桜の近くを通り。
 小雨に濡れた白いコートを脱ぐ。
 白い牡蠣、肌の白いひとと。
 白ワインのグラス傾く。
 唇はしなやかなカーブ。
 夜は更ける。
 もうひとつ。
 空が白むまで。
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白い光に白い梅

2009-01-23 | 【樹木】梅
 その世界は、白い光があふれている。
 靄がたちこめ、ぼんやりとあかるい。
 輪郭がわかるのは白い梅の花だけである。
 そんな情景が浮かんでくる。
 しら梅に明る夜ばかりとなりにけり(蕪村)
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酔眼に白梅

2009-01-23 | 【樹木】梅
 小雨の夜道を歩いた。
 川ぞいのその枝垂梅を見ると、もう花をいくつもつけていた。
 夜目には白く見えた。
 鼻を近づけてみた。
 いささか酔いすぎているようだった。
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牡蠣食えず

2009-01-22 | 【断想】牡蠣
 一昨夜は、居酒屋で友と一緒だった。
 「生牡蠣酢品切れとあり札白し」
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赤坂見附の冬桜

2009-01-21 | 【樹木】櫻
 酒を飲んだ帰り、赤坂見附の交差点を通った。
 冬桜が、白い花をつけていた。
 連れの友人もそこに冬桜が咲いていることを知っていた。
 いい友人をもったと思った。
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