水したたる木

2009-04-29 | 【樹木】ETC
 この季節、水木(ミズキ)は、遠目にも、それと分かる様相を呈する。白い小さな花が房状で平らにひろがり、木のうえが白く見えるのである。
 水木の名前のいわれは、木が水をよく吸い込む季節に枝を折ったりすれば分かる。水がしたたり落ちるのである。
 お正月の白い祝い箸は、この水木から作られることが多かったそうだ。箸が出てきたので、ついでに注意事項をひとつ。昔、夾竹桃(キョウチクトウ)の枝を箸に使った人が、中毒を起こしたそうだ。植物には、わが身を守るため、毒素ももっているものも多いのである。

枝芽よ伸びよ

2009-04-29 | 【樹木】ETC
 勃起せよ。
 ドラセナ・コンシンネ・トリカラー・レインボーよ。
 その枝芽よ、伸びよ。
 去年、挿し木にしたドラセナ・コンシンネの一本は、枝芽を尖らしただけで、生長がとまり、冬を迎えてしまった。今年、暖かくなり出し、その芽が膨らみだしているようだ。

檜扇か射干か

2009-04-29 | 【草花】ETC
 射干(シャガ)はアヤメ科で、その色形から檜扇菖蒲(ヒオウギアヤメ)と間違われて、名付けられた。檜扇の花は、射干より紫の色素が多く祇園祭などで生けられる祭の花である。
 そして、その檜扇の漢名が、射干(シャカン)であったのだ。シャカンがシャガと訛った次第である。

色好み

2009-04-29 | 【草花】ETC
 古く中国から渡来したという射干(シャガ)。
 半世紀ばかり前に日本で見られるようになったニューフェイスの長実雛罌粟(ナガミヒナゲシ)。
 四月下旬のいま、道端やそこらの空き地に、その花を咲かせている野の花である。
 射干はアヤメ科で、その姿をし、紫の濃淡の花びらに黄色いアクセントをつけている。
 長実雛罌粟は、ケシ科で、いかにもその形をし、サーモンピンクの花びらで、俺の気持ちをとらえる。いずれも、その色が魅力的である。
 さて、この長実雛罌粟だが、今やあちこちで見かけるのに、図鑑などに掲載されていないことが多い。五十年ばかりの経歴では、そういう扱いとなるのであろうか。そういうことで、その花が気になってから、その名を知るまで、いささか時間を要した。