“アルカナ”

2020-05-31 | 【断想】音楽

 エドガー・ヴァレーズ(1883-1965)の円熟を示すと言われる「アルカナ」(1925-27)。
 「アルカナ」とは、錬金術における奥義のことらしい。
 大オーケストラの作品である。
 ズービン・メータ指揮、ロスアンゼルス交響楽団(DECCA)で聞く。
 20分ばかりの曲である。
 もう、100年近く前に作られた曲だけど、もし、あれが、現代人の心の中に響いているのだとしたら・・・などと思いながら聞いた。


「シンフォニー op.21」

2020-05-30 | 【断想】音楽

 新ヴィーン楽派三人の音楽には、楽しめないところがある。
 ただ、アントン・ヴェーベルン(1883-1945)には、他の二人とは異なる印象がある。
 それで、聞いてみようかと思った。
 1928年の作品「シンフォニー op.21」。
 2楽章からなる交響曲で、10分くらいの曲。
 ピエール・ブーレーズ指揮
 ロンドン交響楽団
 SONY
 妙な臭みはなくていいが、楽しめない。


「森の詩」

2020-05-30 | 【断想】音楽

 アルベール・ルーセルの「交響曲第1番」は、「森の詩」と言う名前がつけられている。
 その名前にひかれる。
 ルーセルの作風は、時とともに変化し、「第3番」は新古典主義の作品、「第1番」は印象派の作品と言われる。
 一応、それを念頭に聞いてみようか。
 第1楽章:冬の森
 第2楽章:春
 第3楽章:夏の夕べ
 第4楽章:牧神と森の精
 「夏の夕べ」、なんだか、広大な景色が見えて、ゆたかな気分になる。
 「牧神と森の精」、ルーセルは、森の精をどのようにとらえていたのだろうか。
 この森は、鬱蒼とした常緑樹の暗い森ではなさそうだ。さまざまな種類の樹木が混じる明るい森のようだ。その「森の精」も、年老いたおじさんと言うより、若い女性に近いか。
 フランス国立管弦楽団、シャルル・デュ指揮(ERATO)


ルーセルの横顔

2020-05-29 | 【断想】音楽

 アルベール・ルーセルの「交響曲第3番」。
 前から、聞こうと思っていた。
 諸井誠は、ルーセルのことをフランス人にしては、ゲルマン的なところがあり、「情緒よりは構成、甘美よりは辛辣」の特徴があると語っている。
 果たして、そうなのだろうか。
 この「交響曲第3番」については、新古典主義の作と言われる。
 フランス国立管弦楽団、シャルル・デュトワ指揮(ERATO)で聞く。
 第1楽章:男性的な激しさ:行進
 第2楽章:美しさ・優しさ:散歩:自然のなかで、悪天候も、瀑布も・・・
 第3楽章:街で友だちなんかと
 第4楽章:なにやかやあって、あれこれ思いもしたが、一区切り
 「お気に入り」


池を泳ぐ蛇

2020-05-28 | 【断想】蛇

 久しぶりに蛇を見かけた。
 近くの人の少ない公園の池。
 今、睡蓮やヘラオモダカの花が咲き、
 モリアオガエルが棲む池だ。
 オタマジャクシが泳いでいる。
 その池にヤマカガシと見られる蛇がいた。


時は流れた

2020-05-28 | 【断想】音楽

エデンの東(ヴィクター・ヤング)
愛情物語(カーメン・キャヴァレロ)
ジャニー・ギター(ペギー・リー)
アイル・ビー・ホーム(パット・ブーン)
砂に書いたラブレター(パット・ブーン)
四月の恋(パット・ブーン)
懐かしいメロディーは、少年時代のことを思いださせる。
○○君のところに行ってみようかな。
そんな感覚がよみがえる。
しかし今、それはかなわぬこと。
時は流れた。
僕たちもバラバラに暮らしてる。
年老いてきた。


豊かなる緑の道よ

2020-05-28 | 【断想】音楽

 曲:Ecuatorial:エクアトリアル:イクワトリアル
   for bass,4trumpets,4trombones,organ,2Ondes Martennut,and 5percussion
 作曲:ヴァレーズ
 作曲年:1933-34年
 演奏:THE CONTEMPORARY CHAMBER ENSEMBLE
    指揮;ARTHUR WEISBERG 
        バス;THOMAS PAUL:トーマス・ポール
 詩:聖歌 マヤの聖典「ポプル・ヴフ」(スペイン語)
   創り主たる神に、平穏なる暮らし、一族の繁栄を祈り、感謝を捧げるもの
 レーベル:ELENTRA/NONESUCH


EONTA

2020-05-28 | 【断想】音楽

 クセナキスの「EONTA:エオンタ:存在するものたち」(1963-64)。
 ヴァレーズを聞いていたら、クセナキスを聞きたいと思った。
 「エオンタ」は、ピアノとトランペット2本、トロンボーン3本の曲。
 ピアノは、高橋悠治が弾いている。
 LE CHANT DU MONDE盤。
 CDは、初期傑作集で、フランス・ディスク大賞を受賞している。
 曲は、第1部と2部になっている。


「アメリカ」

2020-05-28 | 【断想】音楽

 エドガー・ヴァレーズがヴァレーズらしい音楽を作り出した初めの曲、それが「アメリカ」(1918-22)。
 10人の打楽器奏者を含むオーケストラの曲。
 ブーレーズ指揮
 ニューヨーク・フィルハーモニック
 アンサンブル・インターコンテンポライン
 ヴァレーズは、ストラヴィンスキーより一歳下なだけ。
 音楽にあたらしい地平をひろげたと思われる。
  ストラヴィンスキーより若々しい精神の持ち主であったことを感じる。
 何というか、つまらないこだわりを捨てたすがすがしさのようなものを感じる。


アイオニゼーション

2020-05-27 | 【断想】音楽

 エドガー・ヴァレーズ(1883-1965)は、パリで数学、工学、音楽を学び、その後、アメリカに渡って活躍。
 1930-33年の作品「アイオニゼーション:電離」。
 42の打楽器と2のサイレンのための曲。
 どういうわけか、つい耳を傾ける現代曲のひとつ。
 ヅービン・メータ指揮、ロスアンゼルス交響楽団、ロスアンゼルス・パーカッション・アンサンブル(DECCA)で聞く。
 5分ばかりの曲である。

 


ルーセル「ソナタ」

2020-05-27 | 【断想】音楽

 アルベール・ルーセル(1869-1937)の「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番 op.28」。
 1924年の作曲である。交響曲第2番のあと、第3番の前の作曲。
 3楽章構成。
 ヴァオリン:Pierre Doukan  ピエール・ドゥカン
 ピアノ:Thérèse Cochet テレーズ・コシェ
 ERATE
 室内楽というのは、つい聞き流してしまうことが多い。
 ルーセルの曲で、収録CDをもっているもの。
 バレエ音楽「バッカスとアリアドネ」
 バレエ音楽「蜘蛛の饗宴」
 室内楽「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番」