すぎにしかたをかぞふれば

2019-03-18 | 【断想】ETC
 桜の花が咲き出したいま、式子内親王の一首。
 はかなくてすぎにしかたをかぞふれば花に物思ふ春ぞへにける
 すぎにしかたを眺むれば
 やるせなき雲わきたち
 かえらぬもののおおきなことよ
 春の日がかえることはない
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夢ともしらず

2019-03-14 | 【断想】ETC
 式子内親王の人のせつなさを歌った一首。
 はじめなき夢を夢ともしらずしてこのをはりにやさめはてぬべき
 はじめもをはりも夢。
 うつつも夢と言えば夢。
 うつつなるこの世を去るときも夢のなか。
 夢とは知らず夢のなか。
 せめて悪夢でないことを。
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嬰童無畏心

2019-03-14 | 【断想】ETC
  外道天に生じて、暫く蘇息を得。
  彼の嬰児と犢子との、母に随うが如し。
 秘蔵宝鑰より。
 外道とは、仏教の立場からの言い方になり、仏教外の宗教・信仰にある者などを指す。
 蘇息は、「蘇りの息」と言うか、「安息、やすらぎ」のことか。
 犢子は仔牛のこと。
 なんらかの信仰によって、やすらぎを得ることはある。
 しかし、それは、子どもが母親に、仔牛が母牛から得るやすらぎでしかない。
 一時的にして、本能的な次元でのものとも言え、ほんものではない。
 悟りの段階で言えば、「嬰童無畏心」とは、そんなものでしかない。
 このような意か。
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眠りから醒める

2019-03-13 | 【断想】ETC
  外の因縁に由って、忽ちに節食を思う。
  施心萌動して、穀の縁に遇うが如し。
 秘蔵宝鑰より。
 生きていれば、いろんな出会いがある。
 いろんな事が起こる。
 よき出会い、よき事は大切にしなくてはいけない。
 どんな人にも施す心が芽生えることがある。
 どんな人にも、心の豊かさへのチャンスはある。
 千年の眠りから醒める蓮の実もある。
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異生羝羊心

2019-03-12 | 【断想】ETC
  凡夫狂酔して、吾が非を悟らず。
  但し婬食を念うこと、彼の羝羊の如し。
 昨日につづいて秘蔵宝鑰から。
 電車の中で、現代語訳と訓み下しの原文を行ったり来たり。
 人のことを言うのは、自分をおとしめるような気がするが、
 こう言う言葉に接すると、いつも頭に浮かぶ人がいり。 
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まぼろしのうち

2019-03-09 | 【断想】ETC
見しことも見ぬ行く末もかりそめのまくらにうかぶまぼろしのうち
式子内親王の歌の悲しさ
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名も知らぬビルたち

2019-02-26 | 【断想】ETC
この前のこと
六本木で北斎の版画・絵を見終わって
窓の外をみる
そこには東京のまち
新宿のビル群が見える
かつては高層ビルが数えられた
名前もわかった
だけど、今はもう、何が何だか
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受胎告知(f)

2018-06-29 | 【断想】ETC
 水色の空
 落ち着きのない白い雲
 フラリフラリとやってくる
 自転車に跨ってる
 あれは天使
 バタバタと羽根の音
 キーッとブレーキの音
 ガブリエルじゃないか
 あいつはともかくいかれた奴よ
 ナイフとフォークも使えない
 いつもパンツもはき忘れ
 何をするかと見ていたら
 あちこち窓をのぞき込み
 白百合の花ある窓に飛び込んだ
 「キャーッ」
 静かな午後に女の悲鳴
 礼儀知らずのガブリエル
 初対面のかわいい娘に告げました
 「君は処女だけど 妊娠してる おめでとう」
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サティのころがる坂(fiction)

2018-06-28 | 【断想】ETC
 ゴーッと風の吹く音がした。
 窓のそとを見ると、誰かの帽子が舞い上がっていった。
 サティだろうか。
 洒落たステッキをついた老人が歩いていた。
 傾斜のきつい坂、サティは、ころび、ころがった。
 青い空は静かだった。
 砦の旗が、はためく姿のままかたまっているようだった。
 特別に変わったことがない一日だった。
 床には、白い運動靴が、はく機会がないまま置かれていた。
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鶯系の鳥か

2018-06-26 | 【断想】ETC
 画眉鳥って
 余り品がいいとは思はない
 鳴きすぎてうるさいくらいだから
 ほどほどにしとけばいいのに
 また画眉鳥は
 たくましくて身体能力がある
 あたまも悪くなさそうだ
 もともと強い声をしているが
 それだけでない
 他の鳥の声の真似みたいなことをよくする
 今朝もあの変な声なんだろうと思っていたら
 画眉鳥本来の艶のある声に切り替ったので分かった
 藪に棲む鶯系の鳥か
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小綬鶏の声

2018-06-24 | 【断想】ETC
 コジュケイ(小綬鶏)の声をよく聞く。
 キジ科の鳥で、その声は大きく、よく通る。
 その声は、次のように表現される。
 チョットコイ、チョットコイ
 ピョー
 コッコッコッコッ
 ピッピッピッピュクワイ
 姿を見ることは、ほとんどない。
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四生の盲者

2018-06-07 | 【断想】ETC
 疲れているかのような友に、
 何と声をかければいいかと思った。
 そして、空海の詩があたまに浮かんだ。
  四生の盲者は盲なることを識らず
  生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く
  死に死に死に死んで死の終りに冥し
 「そんなものさ」と言いたかったのか。
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犀川の橋を渡って

2018-05-10 | 【断想】ETC
 机の上に置いていた
 友人の小説
 東出甫国の霽月記を読み始めた
 まだはじめの部分だけ
 舞台は金沢
 犀川のほとり
 そのあたりで見えるもの感じられるもの
 金沢生まれの私にはたまらいものがある
 つぎつぎと思い出されることが・・・・・
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180

2018-05-10 | 【断想】ETC
 街角にステーキ・ランチの店
 女性客が結構多い
 180gくらいのビーフとごはん
 1960年頃のモダンジャズ
 それなりの音量で
 スピーカーが一個しか見えないが
 食事にモダンジャズは合わない
 などと思いつつ
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ひとつき

2018-04-29 | 【断想】ETC
 夜空の月を見た
 ひとつき経った
 いくつものことができた
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