受胎告知(f)

2018-06-29 | 【断想】ETC
 水色の空
 落ち着きのない白い雲
 フラリフラリとやってくる
 自転車に跨ってる
 あれは天使
 バタバタと羽根の音
 キーッとブレーキの音
 ガブリエルじゃないか
 あいつはともかくいかれた奴よ
 ナイフとフォークも使えない
 いつもパンツもはき忘れ
 何をするかと見ていたら
 あちこち窓をのぞき込み
 白百合の花ある窓に飛び込んだ
 「キャーッ」
 静かな午後に女の悲鳴
 礼儀知らずのガブリエル
 初対面のかわいい娘に告げました
 「君は処女だけど 妊娠してる おめでとう」
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サティのころがる坂(fiction)

2018-06-28 | 【断想】ETC
 ゴーッと風の吹く音がした。
 窓のそとを見ると、誰かの帽子が舞い上がっていった。
 サティだろうか。
 洒落たステッキをついた老人が歩いていた。
 傾斜のきつい坂、サティは、ころび、ころがった。
 青い空は静かだった。
 砦の旗が、はためく姿のままかたまっているようだった。
 特別に変わったことがない一日だった。
 床には、白い運動靴が、はく機会がないまま置かれていた。
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鶯系の鳥か

2018-06-26 | 【断想】ETC
 画眉鳥って
 余り品がいいとは思はない
 鳴きすぎてうるさいくらいだから
 ほどほどにしとけばいいのに
 また画眉鳥は
 たくましくて身体能力がある
 あたまも悪くなさそうだ
 もともと強い声をしているが
 それだけでない
 他の鳥の声の真似みたいなことをよくする
 今朝もあの変な声なんだろうと思っていたら
 画眉鳥本来の艶のある声に切り替ったので分かった
 藪に棲む鶯系の鳥か
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小綬鶏の声

2018-06-24 | 【断想】ETC
 コジュケイ(小綬鶏)の声をよく聞く。
 キジ科の鳥で、その声は大きく、よく通る。
 その声は、次のように表現される。
 チョットコイ、チョットコイ
 ピョー
 コッコッコッコッ
 ピッピッピッピュクワイ
 姿を見ることは、ほとんどない。
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四生の盲者

2018-06-07 | 【断想】ETC
 疲れているかのような友に、
 何と声をかければいいかと思った。
 そして、空海の詩があたまに浮かんだ。
  四生の盲者は盲なることを識らず
  生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く
  死に死に死に死んで死の終りに冥し
 「そんなものさ」と言いたかったのか。
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犀川の橋を渡って

2018-05-10 | 【断想】ETC
 机の上に置いていた
 友人の小説
 東出甫国の霽月記を読み始めた
 まだはじめの部分だけ
 舞台は金沢
 犀川のほとり
 そのあたりで見えるもの感じられるもの
 金沢生まれの私にはたまらいものがある
 つぎつぎと思い出されることが・・・・・
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180

2018-05-10 | 【断想】ETC
 街角にステーキ・ランチの店
 女性客が結構多い
 180gくらいのビーフとごはん
 1960年頃のモダンジャズ
 それなりの音量で
 スピーカーが一個しか見えないが
 食事にモダンジャズは合わない
 などと思いつつ
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ひとつき

2018-04-29 | 【断想】ETC
 夜空の月を見た
 ひとつき経った
 いくつものことができた
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夢は生

2018-04-13 | 【断想】ETC
 式子内親王の歌。
 はじめなき夢を夢ともしらずしてこのをはりにやさめはてぬべき
 つかのまのやみもうつつもまだしらず夢よりゆめにまよひぬる哉
 去年2月にみた夢を覚えている。
 今年4月にみた夢を覚えている。
 これは、わたしの普通の夢。
 さて、内親王の夢、それはわたしたちの生。
 内親王の生。夢は生。
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春ぞへにける

2018-04-12 | 【断想】ETC
 式子内親王の歌が好きだ。
 はかなくてすぎにしかたをかぞふれば花に物思ふ春ぞへにける
 今はまだ春
 この季節のうちに
 と思う
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予感

2018-04-03 | 【断想】ETC
 静かな朝。
 何かが吹っ切れている。
 リフレッシュ感を覚える。
 新しいステージのはじまりの予感。
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和泉式部の煙

2018-03-21 | 【断想】ETC
 和泉式部和歌集をペラプラめくる。
 見逃したものがあるかと思うが、「煙」が出てくるのをピックアップ。
 これまで、気づかなかったものも見つけた。
 それだけ読むと何のことかわかりにくいものもある。
 だけど、和泉式部の煙は、火葬による煙。
 そうでない場合もあるようだが。

 立ちのぼる煙につけて思ふかないつまたわれを人のかく見ん
 それと見よ都の方の山際にむすぼほれたる煙けむらば
 はかなくて煙となりし人により雲居の雲のむつましきかな
 夢ばかり合はせ薫物なかりけり煙となりて上りにしかば
 思ひやる心は立ちもおくれじをただひたみちの煙とや見し
 あはれこの月こそ曇れ昼見つる火屋の煙は今や立つらん
 けぶりなん事ぞかなしきうつ蝉のむなしきからもあればこそあれ
 うちかへし思へば悲し煙にもたちおくれたる天の羽衣
 よそなりし同じときはの心にて絶えずや今もまつの煙は
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あかき蓮の身

2018-03-21 | 【断想】ETC
 もうだいぶ前になるが、病院で一週間ばかり過ごさなければならないことがあった。
 古今集と新古今集を持って行き、「死」に触れた和歌を選んで読んだ。
 古人は、「死」とどう向きあっていたかと思ったのだ。
 総じて感じたのは、泣いたり叫んだりはしてないなと言うこと。
 恋多き女と言われた和泉式部には、「死」にふれた歌も多い。
  立ちのぼる煙につけて思ふかないつまたわれを人のかく見ん
 荼毘にふされて立ちのぼる煙を見て、いつの日か自分もあのようになるものと思う、そんな意だ。
  願はくは暗きこの世の闇を出でてあかき蓮の身ともならばや
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神への願い

2018-03-20 | 【断想】ETC
 1と2は、エピクロスの教説から断片(出隆・岩崎允胤訳)。
 3は、KENTAROの一言。

 1.自分で十分に用が足せるものごとを、神々に請い求めるのは、愚である。
 2.もし神が人間の祈りをそのまま聴き届けていたならば、人間はすべて、とっくの昔に亡びていたであろう。というのは、人間はたえず、たがいに、多くのむごいことを神に祈ってきているから。
 3.本来、医者や政治家がやればいいことを神に願うのは、いかがなものか。神には、魂の救いを祈りたいものだ。
   キリスト教の聖職にある者が、病気治癒や受験合格と言う現世利益を祈ったりするのを聞くと、がっかりするものだ。
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隠れて生きよ

2018-03-17 | 【断想】ETC
 エピクロスは、「隠れて生きよ」と言う。
 魂の平静のためには、それもいいとは思うが、
 俺には、できそうな気がしない。
 世俗のこまごま、優劣などにこだわっている奴を嗤いはするが。
 自分自身、そんな世俗からきれいに抜けることなどできそうでない。
 いつも煩わしいことがある。
 それは、俗世にこだわっている証左。
 つまらないね。
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