大晦日、ベランダの河原撫子が花をつけている。
薄青い空には、朝陽を受けた雲が流れている。
目をうつすと、唐鼠黐の木に鵯が来ている。
その実はあらかた食われてしまっている。
ほかならぬ鵯が食べてしまったのである。
植木鉢の鰭薊の葉は、ロゼット状だ。
冬の姿である。
式子内親王の和歌を二首。
われのみは哀れともいはじたれもみよ夕露かかる大和撫子
静かなる暁ごとに見渡せばまだふかき夜の夢ぞかなしき
薄青い空には、朝陽を受けた雲が流れている。
目をうつすと、唐鼠黐の木に鵯が来ている。
その実はあらかた食われてしまっている。
ほかならぬ鵯が食べてしまったのである。
植木鉢の鰭薊の葉は、ロゼット状だ。
冬の姿である。
式子内親王の和歌を二首。
われのみは哀れともいはじたれもみよ夕露かかる大和撫子
静かなる暁ごとに見渡せばまだふかき夜の夢ぞかなしき