雲か櫻か白雪か

2009-04-20 | 【断想】ETC
 たれもみよ吉野の山の嶺つづき雲ぞ櫻よ花ぞ白雪(式子内親王)
 雲か櫻か白雪か、思うこころしだいで、そこに、よき香もただよう。
 春宵、友と語らい。
 たがいにひとを思えば、なにか湧き出るものがある。
 気持ちおだやかにして、元気にもなれる。

優しさ漂わす木香薔薇

2009-04-20 | 【樹木】ETC
 薄めの黄色で、小振りの花がかわいい。
 いま、木香薔薇(モッコウバラ)が、やさしさをふりまいている。
 棘がなく、蔓性の木である。
 出先で、見かけた。
 フェンスに伸び、布団をかけたかのように見事である。
 写真に撮った。
 撮った写真を改めて見ると、その姿は、沖に伸びた半島のようでもある。
 写真を見て、連れが言った。
 まるで恐竜みたい。
 言われれば、確かにそのとおりなのだ。
 人の気持ちを穏やかにする木香薔薇も、見方を変えれば、そういうこともある。
 ちなみに木香薔薇には、白い花のもあるそうだ。

丘のうえの八重桜

2009-04-20 | 【樹木】櫻
 ほぼ毎年、この時季に鎌倉の霊園に行く。
 今年も、丘のうえの八重桜がたわわに花をつけていた。
 眺めていたら、女性がひとりやってきた。
 「わたしもこれを見ようと思っていた」と。
 紅みが濃く、カンザン(関山)だろうなと思う。
 だけど、断定できるだけの知見がない。

四月の店先に生牡蠣

2009-04-20 | 【断想】牡蠣
 土曜日の夕方、外出の帰りに、スーパーで買い物をした。
 魚売場へ行くと、もう無いだろうと思っていた牡蠣があった。
 「まだあったか」と、買わないわけにはいかなかった。
 家では、いつもそうするようにバター焼きにして食べた。
 4月なかば、冬牡蠣のシーズンは終わっている。
 次にerのつく月が来るまで、こんな機会はないだろうなと思った。
 以上は、牡蠣好きとしては、大切なメモである。

緑色の桜の花なんて

2009-04-20 | 【樹木】櫻
 それと気づけば、ついカメラにおさめておこうかと思う桜。
 そのひとつが、ギョイコウ(御衣黄)という里桜。
 花びらが緑黄色をしている。
 その色は、葉緑素によるものであり、葉が変化したものだそうだ。
 開花後に、花びらのまんなかに赤色の線が現れる。
 一昨日、見かけた御衣黄には、はっきりした線は見えなかった。
 これからなのだろう。
 しかし、それとわかる兆しは歴然としていた。
 それにしても、桜の花は、桜色でなくては。
 生物学にはそうでも、緑黄の桜なんて、桜とはいえない。