「ドキュメント民社党」

2014-07-28 | 民社
●「ドキュメント民社党」政党参謀の証言と記録/梅澤昇平著/ココデ出版/\3,024(税込み)
※民社の敬愛する先輩である梅澤昇平氏が新著を出された。以下は、「月刊民社」6月号に載った紹介記事である。

 世に社会党関連の本は多々あるが、民社党関係のものは極めて少ない。著者は、どうしても民社の「爪痕」を残したかったと執筆・出版の動機を語っている。民社党で政策審議会事務局長、中央執行委員、広報局長等をつとめた著者が、その中で知り得たことを含めての赤裸々な証言となっている。内容は、「改新」騒動にはじまり、民社党の政策、組織等が、そこにからむ人物群を含めて記されている。氏も職務に関連して、ひとつの人脈の中にあった。民社党に関わった者が読めば、一言いいたいところも出てくるだろう。ただ、全体を通じて、民社への熱き思いがあふれ、政治に向かう著者の真摯な姿勢が感じられる好著である。
一般読者を想定すれば、もう少し丁寧な編集があってもと思わせるが、まさしく貴重な「爪痕」である。購読希望の方は、一般書店では販売されていないので、アマゾン、ココデストア等ネット上で注文するか、編集部にご連絡ください。

「ローラ」

2014-07-18 | 読書
 しばらく前から、ロルカ詩集(長谷川四郎訳/みすず書房)を読んでいる。
 本棚にあったものを引っ張り出して。
 ロルカの詩を訳した本は、もう一冊あったが、長谷川訳の方がしたしみ易すそうだった。
 それでも、ほとんど、何のこっちゃという感じである。
 ただ、この頃は、何だか分からないものがいいと思うようになった。
 意味はどうでもいい、と。
 前後の脈絡に関係なく、ただ、そこにある数行を読むのである。
 一昨夜、「ローラ」と題のついた一篇を読んだ。
 その一部である。
  オレンジの木かげで
  木綿の産着を洗うローラ
  彼女の目はみどり色
  声はスミレ色
 まあ、いいんじゃないか。

「abさんご」

2014-07-16 | 読書
 この前、ある美女が、芥川賞を受賞した黒田夏子の「abさんご」のことを話していた。
 それで、俺も読んでみようかと思った。
 ここのところ、文芸作品に接することがなく、どうせなら、気分がくつろいだときに、しっかり読みたい、また、おそらく読み飛ばすようなものではなかろうと。
 しかし、そんな気分の時というのは、睡くなる時でもある。
 3~4ページも読むと、たまらなく睡くなる。
 いつたいいつの日、読了できるのだろうか。

地球に3.5億トン

2014-07-16 | 読書
 今、長沼毅・井田茂著の「地球外生命」(岩波新書)を読んでいる。
 宇宙や生命に関する基礎知識に乏しくて、なかなか楽しく読める本ではない。
 ただ、第1章に、地球上の生物の量をトンであらわしていて、覚えておいていいことだなと思った。
 植物:1兆~2兆トン
 動物:100億に近い数十億トン
 微生物:2000億~3000億トン
 そして、動物のうちの人間:3.5億トン
 人間のわざなる家畜:20億トン
 著者は、「ひとつの生物種で3.5億トンというのは地球生物史上なかったことかもしれません」と記している。
 そういうことなのだ。
 なにをもって自然というのか、難しいな。