ラストはLOVER

2018-12-31 | 【断想】音楽
 COOL STRUTTIN’:クール・ストラッティン
 モダン・ジャズらしいモダン・ジャズ
 ズームアップされたハイヒールの足もと
 洒落たジャケット
 リード・マイルスの美意識
 ソニー・クラークのピアノ
 アート・ファーマーのトランペット
 都会の街角に響く
 ポール・チェンバースのいかしたベース
 ながい音を見せつける
 アルト・サックスはジャッキー・マクリーン
 COOL STRUTTIN'
 BLUE MINOR
 SIPPIN' AT BELLS
 DEEP NIGHT
 ROYAL FLUSH
 LOVER
 1958年のルディ・バンゲルダーによる録音
 3曲目は
 フィリー・ジョー・ジョーンズのドラムで始まる
 それに解説がナット・ヘンホフ
 ひたすらモダン・ジャズ
 妙な理屈っぽさがない
 こういうのを聞くと酒が恋しくなる
 度数の高いウィスキーかバーボン
 夜景が美しいラウンジで
 レーベルはブルー・ノート

 今日は大晦日
 今年の後半はCDをよく聞いた
 古楽、クラシック、モダン・ジャズ、現代音楽
 もう何年もCDを買うことなかったのに
 クセナキスのCDを何枚か
 かぞえたら15枚
 特別ほめたことでもないけれど
 THの副産物なのだ
 
 ラストはLOVER
 フィリー・ジョー・ジョーンズのドラムから
 クラークのピアノとジョーンズのドラムでラスト

屈託のないトランペット

2018-12-31 | 【断想】音楽
 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767)の「トランペット協奏曲ニ長調」。
 アンデレのトランペット、マリナー指揮、アカデミー室内管弦楽団、ERATO盤で聞く。
 友人の息子が、トランペットをやっているとのことで、このCDをプレゼントしたことがある。
 テレマンの曲云々でなく、アンデレのトランペットがよくて。
 のびやかで、屈託のない音に魅せられて薦めた次第だった。

バードランドの夜

2018-12-30 | 【断想】音楽
 アート・ブレイキー・クインテッドによる「バードランドの夜」。
 「バードランド」とは、ジャズ・クラブの名前。
 1954年2月21日午後11時から23日午前3時にかけて出演したときのライブ録音。
 まだ、モノラル。
 トランペット:クリフォード・ブラウン
 アルト・サックス:ルー・ドナルドソン
 ピアノ:ホレス・シルバー
 ベース:カーリー・ラッセル
 ドラム:アート・ブレイキー
 VOLUME 1&2のブルー・ノート盤。
 1950年代を代表する歴史的名盤とされる。
 アート・ブレイキー・クインテッドは、その後、ジャズ・メッセンジャーズへ。
 1950年代と言うと、第二次世界大戦の余韻が残る頃。
 アメリカには、まだ黒人差別が歴然とあった。
 演奏を聴いていると、みんなの一心不乱ぶりが伝わってくる。
 ブルーズ、チュニジアの夜・・・いいなあ。

年末のスカルラッティ

2018-12-30 | 【断想】音楽
 ドメニコ・スカルラッティのソナタをワンダ・ランドルフスカの演奏するチェンバロで聞く。EMI盤。
 こちらのチェンバロは、あまりうるささを感じさせない。
 弦の響き具合が、さっきのブラック演奏のとは異なる。
 スカルラッティのソナタをBGMに、とりあえず、年賀状を書き終えた。
 これから、投函してこよう。

ステキなBGM

2018-12-30 | 【断想】音楽
 ドメニコ・スカルラッティのソナタ、バージニア・ブラックの演奏するチェンバロで聞く。EMI盤。
 やはり、ピアノの方がいいな。
 チェンバロのベターッと音を敷きつめる感じより、隙間のあるピアノの音がいい。
 今日、年賀状作りのBGMにしていた。

スカルラッティのスタイル

2018-12-29 | 【断想】音楽
 倉橋由美子の小説「シュンポシオン」に、スカルラッティやサティの名前が出てくる。
 静かな気分でいたい時、スカルラッティの曲はいい。
 そのソナタは、555曲あり、チェンバロのためのものである。
 作曲された当時、ピアノなる楽器はまだなかった。
 ピアノで弾かれたものは、音になじみがあっていい。
 今日午前、シフが演奏するのを聞いた。
 ホロヴィッツのも聞きたくなった。
 ホロヴィッツの方が落ち着けるかな。
 倉橋由美子の小説が好きで、よく読んだ。
 ほとんど全作品に接したと思う。
 あのスタイルがいい。
 「シュンポシオン」のスタイルは、スカルラッティのスタイルに似ている。

主を賛美せよ

2018-12-29 | 【断想】音楽
 デイビィッド・マンロウ指揮、ロンドン古楽コンソート演奏になるアルバム「ゴシック期の音楽」より、ペロティヌス(ペロタン)が作った4声のオルガヌム「地上のすべての国々は」、「かしらたちは集りて」を聞く。
 ペロティヌスは、レオニヌスの後輩にあたる。
 「地上のすべての国々は(VIDERUNT OMNES:ヴィデルント・オムネス)」は、1198年の降誕節のために書かれたもののようである。
 「地上のすべての国々は、われらの神による救いを見たり。・・・」と歌われる。
 皆川達夫氏は、「その堂々たる構成感は、現代のわたしたちをも圧倒してしまう不思議な迫力を秘めている」と評している。
 「かしらたちは集りて」は、1199年の聖ステファノ祝祭日に初演されたそうだ。

スカルラッティ賛

2018-12-29 | 【断想】音楽
 ドメニコ・スカルラッティのソナタを聞く。
 アンドレ・シフのピアノで。DECCA盤。
 スカルラッティのソナタは聞いていて、気持ちいい。
 屈託がないからだろう。
 ナチュラルで心地いい。
 年末の片付けをしながらだったので、しっかり聞いたわけではない。

羊飼いたちのもとに

2018-12-24 | 【断想】音楽
 J.S.バッハの「クリスマス・オラトリオ」。
 その第2部(降誕節第2日用)を聞く。
 新約聖書「ルカによる福音書」第2章8節から14節の部分による礼拝のための曲である。
 野宿する羊飼いたちのもとに、天使が現れて、救い主イエスの誕生を知らせる場面である。
 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮、コレギウム・ヴォカーレ管弦楽団・合唱団による1989年の録音。VIRGIN盤。

器楽のための“ノエル”

2018-12-24 | 【断想】音楽
 マルカントワーヌ・シャンパンティエ(1645/50-1704)の「器楽のためのノエル」。
 トレヴァー・ピノック指揮、イングリッシュ・コンサートによるARCHIVS盤。
 「CHRISTMAS COCERTOS」とされるアルバムに収められた一曲である。
 珈琲を飲みながら聞く。
 朝の珈琲にも合う平明でおだやかな曲だ。

クリスマスの主日に

2018-12-23 | 【断想】音楽
 コレッリ(1653-1713)の合奏協奏曲・ト短調・作品6の8。
 イ・ムジチ合奏団、PHILIPS盤。
 「クリスマス協奏曲集」とされるアルバムに収められた一曲である。
 日曜の午後、長らく会っていない友のこと、病める友のことを思いながら。
 クリスマスでワクワクした少年時代を振り返りつつ。

「クリスマス・イブ」組曲

2018-12-23 | 【断想】音楽
 リムスキー・コルサコフの歌劇「クリスマス・イブ組曲」。
 ロリス・チェクナヴォリアン指揮、アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団で聞く。
 1991年録音の日本クラウン盤。
 曲は、次のように構成されている。
 ・聖夜
 ・星たちのゲームと踊り:マズルカ、6番目の流れ星、チャルダスと流れ星の雨
 ・悪魔のクリスマス
 ・ポロネーズ
 ・真夜中のミサへの行進とキャロル
 「悪魔のクリスマス」:おどろおどろしいところがあるのかと思ったけど、そんな感じはない。
 久し振りに、コルサコフの気持ちのいいオーケストレイションを聞いた。
 今年の教会暦では、今日の日曜日がクリスマス礼拝、明日24日がクリスマス・イブ礼拝となる。

ダプネは月桂樹へ

2018-12-22 | 【断想】音楽
 クセナキスの音楽に親しんだ副産物として、ギリシャ神話をもう一度読んでみようと言う気持ちになったことがある。
 アポロンから逃れようとするダプネ。
 エロス(キューピッド)のいたずら。
 アポロンは、ダプネを求める。
 ダプネは、アポロンを怖がり嫌う。
 ダプネは、父に助けを求め、その身を月桂樹へと変えられる。
 ベルニーニは、月桂樹へと変化するダプネを彫った。

“EINSTEIN”act4

2018-12-22 | 【断想】音楽
 フィリップ・グラスのオペラ「浜辺のアインシュタイン」。
 マイケル・リーズマン指揮、CBS盤のCDで、以下を聞く。
 act4 scene1・building(第4幕 第1場・ビルディング)
 act4 scene2・bed(第4幕 第2場・ベッド)
 act4 scene3・building(第4幕 第3場・宇宙船)
 ついでに、「knee play(ニー・プレイ・関節劇)5」も。
 1枚のCDに収まっているから。
 これで、「浜辺のアインシュタイン」はおしまいとなる。
 かつて、現代音楽を「作曲の20世紀」(音楽之友社)なる本をかたわらにして、聞いていた。
 その本に、このCDの紹介があり、いつか聞こうと思っていた。本日、めでたく、その思いが成就されそうだ。聞き始めたのは、1ヶ月以上前だった。
 成就と言っても、達成感や満足感からは無縁である。
 ただただ、聞き終えましたよというだけだ。

聖霊によりてみごもりし

2018-12-22 | 【断想】音楽
 デイビィッド・マンロウ指揮、ロンドン古楽コンソート演奏になるアルバム「ゴシック期の音楽」より、レオニヌス(レオナン)が作った2声のオルガヌム「地上のすべての国々は」、「アレルヤ、われらの過越の羊」、「乙女マリア、喜び給え」、「この所を」の4曲を聞く。
 このアルバムは、お気に入りのひとつで、CD一枚になっている盤で、時折聞いていた。だけど、先日、全曲がCD二枚に収まっているものを買った。中古で安かった。日本語の解説パンフが付いていたのがなによりだった。
 12世紀に作られた声楽曲である。
 レオニヌスは、キリスト教会の一年の主要祝祭日のための曲集を作った。
 「乙女マリア、喜び給え」は、大天使ガブリエルが、マリアのもとに現れ、聖霊による受胎を告げる場面を歌っている。