世界のなかの日本美術

2012-07-31 | 読書
●日本美術全史/田中英道著/講談社学術文庫/2012年4月10日発行/1890円(税込み)
 縄文時代から現代にいたる日本美術の全体を概観できる。この一冊が手元にあれば、美術鑑賞がより深いものとなろう。そして、本書の何よりのよさは、日本人としての誇りを強めてくれるところにある。著者は、日本の美術作品には、世界のトップレベルのものが多々あると指摘。ところで、あなたは興福寺の阿修羅像が誰の作かご存じだろうか、写楽は誰か、そんな探究もある。世界の眼で、日本美術を純粋に評価しようとする快著。本書は、一九九五年刊行本の文庫化。

オリーブオイルをたっぷりと

2012-07-13 | 【樹木】ETC
 数ヶ月前から、オリーブオイルの消費量が多い。
 朝には、野菜にオリーブオイルをかけて食べる。
 パンを食べるときには、バターにかえて、オリーブオイルをたっぷりつけることが多い。 主にスペイン産のものを使っている。
 一瓶二万円というのを見て、ちょっと試食させてもらったことはあるが、そんな高いのは使わない。
 これまで、樹木のことを、このブログでよく書いたが、オリーブの木については、ほとんど触れていない。
 自分で買った記憶はないが、オリーブのことばかりが書かれた本を持っている。
 この際、読んでみようかと思っている。
 先日、多摩川べりの植木屋でオリーブの木を買ったが、その前にも、オリーブの木を物色したことがある。その時、ちょうどオリーブの花期であった。
 花は、モクセイ科のもので、そのことを知った。

オリーブの木

2012-07-12 | 【樹木】ETC
 ベランダにおける鉢植えのオリーブの木が欲しいと思っていた。
 先日、植木屋で、手頃なサイズのものを見つけ入手した。
 幾鉢もまとめて置いてあり、幾種類もの木があって、どれにするか迷った。
 以前買ったオリーブオイルに実を採った木の種類のことが説明してあったことを思い出した。
 しかし、名前を覚えてはいなかった。覚えていても、その場の選択には役に立たなかったろうが。
 店の人に訊くと、どれも一般的なもので同じようなものとのこと。
 適当に選んだ。
  

唐津焼に呼ばれて

2012-07-12 | 【断想】ETC
 先般、愛用していた唐津焼の抹茶碗を割ってしまった。
 白色で、このブログに写真を載せたように思う。
 どういうわけか、いつしか唐津焼のものが好きになった。
 他に気に入りの唐津焼の碗はあるのだが、なくしたものの補充がしたいと思っていた。
 ある日、仕事の帰り、何か気になり、某百貨店の陶磁器売場にふらっと寄った。
 なんとそこに、抹茶碗ばかりのワゴンがあり、見たことのあるおじさんが売っていた。
 物色していて、唐津焼のものを見つけた。
 まるで、唐津焼に呼ばれたかの感じだった。
 いずれも廉価なもので、気楽に買うことができた。
 唐津焼によくある茶色のもので、絵唐津。平ための井戸形。皮鯨。
 なんだか、満足。

四谷の白い花

2012-07-12 | 【樹木】ETC
 ここのところ、毎朝、電車の窓から白い円錐形の花序を見る。
 四谷の上智大学グラウンドのところである。
 樹高もかなりあり、トウネズミモチかなと思っている。
 家の窓から見えるトウネズミモチの花は、今年は貧弱。
 それに比べると、すごく見事である。

「佐野藤右衛門口伝」

2012-07-02 | 読書
●桜守三代/鈴木嘉一著/平凡社新書/840円(税込み)
 佐野藤右衛門口伝と副題にある。佐野氏は、代々つづく京都の植木職人である。桜守と呼ばれるようになって三代が経過、その歩みや思いが語られ、著者によって、文学をはじめ桜にまつわるあれこれを含めて書きとめられている。京都・円山公園の枝垂桜、金沢・兼六園の菊桜などが、いかなる守りがあって今日にいたっているかを知ることが出来る。それは、伝統・文化を守る「偉業」とも言える。読者は、人がよく生きるとはどういうことか、社会や家族のあり方のことにも心をとめなばら読み進むことになろう。