ブーメラン 02

2017-07-27 | 【断想】ETC
窓から見ていた古書店
のちに行ってがっかり
揃っていたのは漫画本
希望はなかなか成就しない
期待は期待している時が花
そんなことが多い
そうであっても
希望や期待はわいてくる
てなわけで
存分に酒をくらう日よ

辞世じゃないね

2017-07-12 | 読書
【本の紹介】
●戦国武将の辞世/加藤廣著/朝日新書/2017年5月30日発行/760円
タイトルと中味がいささか違う。戦国時代の武将たちを中心に、辞世であったり、生前に語った言葉のアンソロジーである。例えば、蓮如が生前に語った言葉や毛利元就の「三本の矢」の話。
 それぞれの武士他の人物評価、その言葉の背景等が記されているが、なんだかスカッとしたところがない。著者にある何らかの屈託のせいだと思う。
 宮本武蔵では、「我ことにおいて後悔せず」がとりあげられている。一聞、いさぎよさをあらわすかのような言葉であるが、著者は次のように指摘。
 「考えようによっては女々しい」として、「逆説的に捉えれば、その心中では、いつも、自分の人生は失敗ではないかと疑っていたのではないか」と。これには、納得した。そして、先日、友人達が、某氏を偲んで刊行した本の表紙に、「我ことにおいて後悔せず」の言葉が印刷されていたのを思い出した。某氏の好きな言葉だったのだろう。某氏の生き方のことが気になった。
 以下、本の中にある歌で、いいなと思ったもの。
 豊臣秀吉:露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢
 佐々成政:かく計り 替り果てたる 世の中に 知らでや雪の 白く降るらん
 黒田長政:此の程は 浮き世の旅に 迷い来て 今こそかへれ 安楽の空
 武蔵坊弁慶:六道の 道のちまたに 待てよ君 後れ先立つ 習ひありとも
 大谷吉継:契りあらば 六つの衢に 待てしばし おくれ先立つ たがひありとも
 細川ガラシャ:散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なり 人も人なり
 浅野内匠頭:風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん

Le bal Miro

2017-07-08 | 【断想】音楽
 シルヴァーノ・ブソッティ。
 前衛音楽の旗手のひとりと言われた。
 それからずいぶんと時が経った。
 ブソッティにふれたエッセイを読んでいたら、
 あんがい小柄な人とあった。
 てもとにあるCDに収められている曲。
 La Passion selon Sade(サドによるパッション):室内神秘劇 30:34
 Le bal Miro 1981 25:25
 The Rara Requiem(ラーラ・レクイエム) 1969 44:13&69:55
 Bergkristall(水晶)バレエ音楽 1972-3 29:53
 Lorenzaccio Symphony 12:48
 聴いてみようか
 Le bal Miro
 いわゆるそんな曲
 特別の感興はない
 人はどうしてこんなものをつくりだしてしまうのか。
 会場のざわめき
 あれは何か。

LA PASSION SELON SADE

2017-07-04 | 【断想】音楽
 シルヴァーノ・ブッソッティ
 1931年フィレンツェ生まれ
 17歳年上だ
 現代音楽を聞こうとしていた頃があった
 その折にブッソッティの名前を知った
 かわった作曲家ということで記憶している
 その音楽はまるっきり覚えていないが
 CDが数枚あった
 その一曲を聴いてみようかと思う
 初期の代表作とされる「サドによる受難曲」
 1965-66年に書かれた室内楽つきの聖史劇
 お化け屋敷に入ったかのようだ
 女のけたたましい叫び声でびっくり
 音楽を覚えていなかったのは
 途中で嫌になって聞くのをやめたからではないか
 音の強弱大小起伏があって
 聞き流すBGMにはならない

賛 JIMMY SMITH

2017-07-02 | 【断想】音楽
 ジミー・スミス
 トップ・ハモンド・オルガン奏者
 オルガンで他との比較を許さぬずば抜けた魅力にあふれている
 つべこべ言う必要がない爽快感がある
 スピードがあって、ソウルフルなのだ
 好きなジャズ・プレイヤーのひとり

Fire Music

2017-07-02 | 【断想】音楽
 アーチー・シェップの「ファイア・ミュージック」
 時代の産物でもあるか
 ブラック・ナショナリストとしてのシェップ
 1965年2月にマルコム・Xが殺される
 アメリカにおける人種差別には
 まだ歴然としたものがあった
 それは忘れてはいけない
 B面トップは、マルコム追悼の詩を含む曲
 作詩、朗読はアーチー・シェップ自身
 人を引きこむ迫力がある

木の香りの朝

2017-07-01 | 【樹木】ETC
 今朝は木の香りがする
 昨日の雨のゆえか
 隣の神社との境に生えている
 唐鼠黐の花が咲いている
 きっとそのせいである
 四谷の上智大学のグラウンドあたりに
 おおきなトウネズミモチの木がある
 電車の窓からいつも見る