スペインの庭の夜

2018-06-30 | 【断想】音楽
 ピアノと管弦楽のための交響的印象「スペインの庭の夜」、ファリャの作品である。
 名作で、多くの人が演奏している。そんななかに、マルタ・アルゲリッチがピアノを弾き、バレンボイムがパリ管弦楽団を指揮するというのがある。
 とてもあざやかな印象、スペインの夜の深い情感を感じる。アルゲリッチの燦めく音がそうさせるのだろう。
 あざやかで、燦めいていて、少しもけばけばしいところがない。
 1986年録音のERATO

積分

2018-06-30 | 【断想】音楽
 エドガー・ヴァレーズ(1883-1965)のアイオニゼーション、アルカナ、インテグラル他を聴く。気まぐれで。
 打楽器、サイレン、木管、金管の音がきわだつ曲群だ。
 このうち、インテグラルは、ヴァレーズの作品のなかで最も過激との評がある。そうだろうか、よくわからない。
 音楽の勉強、この時代の音楽を知るという立場で接するならいいが、楽しもうと思って聴くものではない。
 これらは、ピエール・ブーレーズ指揮、ニューヨク・フィルハーモニック及びアンサンブル・インター・コンテンポライン演奏で、一枚のCD(SONY)に収められている。

テイク・ファイブ

2018-06-29 | 【断想】音楽
 モダン・ジャズの名盤のひとつ。
 デイブ・ブルーベック・クインテットの「TAKE OUT」。1959年の録音である。
 7曲収められていて、「TAKE FIVE」が一番有名。4分の5拍子である。
 さあて、そろそろ、みんなでできること、考えようか。
 石畳の広場がある町をブラブラするのもいいかな。
 テラスで、シャーベットでもいいかなあ。

受胎告知(f)

2018-06-29 | 【断想】ETC
 水色の空
 落ち着きのない白い雲
 フラリフラリとやってくる
 自転車に跨ってる
 あれは天使
 バタバタと羽根の音
 キーッとブレーキの音
 ガブリエルじゃないか
 あいつはともかくいかれた奴よ
 ナイフとフォークも使えない
 いつもパンツもはき忘れ
 何をするかと見ていたら
 あちこち窓をのぞき込み
 白百合の花ある窓に飛び込んだ
 「キャーッ」
 静かな午後に女の悲鳴
 礼儀知らずのガブリエル
 初対面のかわいい娘に告げました
 「君は処女だけど 妊娠してる おめでとう」

海の香りがする曲

2018-06-29 | 【断想】音楽
 リムスキー・コルサコフ(1844~1908)は、好きな作曲家のひとりだ。
 そのオーケストレーションは、すっきりしていて、屈託がない。
 コルサコフは、海軍士官だった。その曲には、代表作「シェラザード」がそうであるように、海の香りがする。それだけではないが、大きな魅力となっている。
 昨日、テレビで、女性ヴァイオリニストが、コルサコフの「熊蜂の飛行」を演奏していた。
 確か、CDを持っていると思って、聞きなおすことにした。
 テレビでは、ヴァイオリンソロだったが、聞いたCDでは、アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団をバックにしていた。
 「熊蜂の飛行」は、歌劇「サルタン皇帝の物語」の中の曲。
 この歌劇から、管弦楽演奏の組曲も作られてもいる。
 CDには、歌劇「金鶏」組曲、歌劇「クリスマス・イブ」組曲も収められている。
 いずれも、ロリス・チェクナヴォリアン指揮、アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団演奏。1991年、アルメニア共和国、イェレバン、アラム・ハチャトリアン・ホールでの録音。

ファンタジア

2018-06-29 | 【断想】音楽
 ジャズ・フュージョンと言うジャンルには、余りなじみがない。
 70年代に入る頃からか、ジャズにコンテンポラリーな要素を加えようとしたものなどと聞くが、まずは、「かったるい音楽」というように感じている。
 フリー・ジャズのように、誰かが、何かの思想や心情を吐き出そうとするのとは、はなれたところに位置する。
 個人が余り全面に押し出されない、みんなで楽しむという元々の演奏スタイルに、コンテンポラリーなものがと言うことになるのか。
 コンテンポラリーと言うのは、「脱イデオロギー」か。
 一応そんなジャンルに分類されているのを聞く。
 それも、ヴァイオリンをメインにしたもの。
 ノエル・ポインターの“PHANTAZIA”(ブルーノート・1977年)。
 ジャン・リュック・ポンティの“IMAGINARY VOYAGE”(AMCY・1976年)。
 タイトルからして、あいまいな世界・混沌・混沌を実の世界とする立場、そんなものを感じる。
 わたしは、必死に何かを訴えようとする姿勢が好きなのかな。
 結論的には、フュージョンは、好みではない。

昔なじみのNUTTY

2018-06-28 | 【断想】音楽
 1958年8月、ファイブ・スポットでのライブ録音。
 セロニアス・モンク・カルテットのMISTERIOSO.。
 はじめに、なじみのNUTTY。
 このアルバムでは、テナーはジョニー・グリフィン。
 何度も、聴いた曲。
 聴くときはいつも酒があったのに。
 バーボンでもいい、
 かたわらにあるといいのになあ。

サティのころがる坂(fiction)

2018-06-28 | 【断想】ETC
 ゴーッと風の吹く音がした。
 窓のそとを見ると、誰かの帽子が舞い上がっていった。
 サティだろうか。
 洒落たステッキをついた老人が歩いていた。
 傾斜のきつい坂、サティは、ころび、ころがった。
 青い空は静かだった。
 砦の旗が、はためく姿のままかたまっているようだった。
 特別に変わったことがない一日だった。
 床には、白い運動靴が、はく機会がないまま置かれていた。

ファンキー

2018-06-27 | 【断想】音楽
 アート・ブレイキーのジャズは楽しい。
 1954年に録音されたアート・ブレイキー・クインテットによる「バードランドの夜」(ブルー・ノート)。
 アルバムには、ブルーズ、チュニジアの夜等。
 これは、1950年代ジャズの何たるかを示す歴史的名盤と言われている。
 1958年には、アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズとして「モーニン」。
 これも、ブルー・ノートでモーニンやブルース・マーチを収録。
 ともかく、これは素晴らしい。モダンジャズの有名盤の一枚。
 そして、同年、「サンジェルマンのジャズメッセンジャーズ」(RCA)。
 日本におけるファンキーブームを巻き起こすことになったものである。
 わたしにとって、モダン・ジャズと言うとき、ここらあたりが、もっともそれらしい。
 からだがリズムに反応し、楽しめるジャズなのだ。
 その後のフリー・ジャズのように、目を閉じ、眉をひそめて聞くということがない。
 「サンジェルマン」では、女性ピアニストのヘイゼル・スコットが、
 ブルース・マーチでのボビー・シモンズのソロに感きわまり、
 “OH! Lord ! Have Mercy”と叫んでいる。

グリーン・ドルフィン

2018-06-27 | 【断想】音楽
 エリック・ドルフィーの「グリーン・ドルフィン・ストリート」他を聞く。
 あの通りを歩くのは夜、夜の言葉で話します。
 何でもいいというわけにはいかないね。
 「245」、いいじゃないか。
 あのトランペットは、フレディー・ハバート。
 かわいいピアノの音は、ジャッキー・バイヤー。
 ドルフィーのサックスは、いつだって最高。
 宙で自由に踊る。

嬉遊曲

2018-06-27 | 【断想】音楽
 ストラヴィンスキーのディヴェルティメントを久しぶりに聴く。
 以前は、よく聴いた。
 かけていて、余り邪魔にならない曲なので。
 シャイー指揮のロンドン・シンフォニエッタ演奏のCD.
 ディヴェルティメントは、バレエ音楽「妖精の口づけ」によるもの。
 ストラヴィンスキーの曲の入ったCDは、50枚以上もっている。
 今では、考えられないが、一時、次から次と興味がわき、持っていないCDを見つけると、即座に手を出していた。
 ストラヴィンスキーの曲が好きだったからであるが。
 いささか、寒くて暗い風土の臭いがするけど、バルトークほどではない。

牧神の午後

2018-06-27 | 【断想】音楽
 ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」を聴いていたら
 窓の外のガビチョウが鳴きだした
 まねをしようと言うのだろうか
 (アンセルメ指揮、スイス・ロマンド・オーケストラの演奏、CD/DECCA)
 さて、マラルメの詩を読もうか、やめようか。

鶯系の鳥か

2018-06-26 | 【断想】ETC
 画眉鳥って
 余り品がいいとは思はない
 鳴きすぎてうるさいくらいだから
 ほどほどにしとけばいいのに
 また画眉鳥は
 たくましくて身体能力がある
 あたまも悪くなさそうだ
 もともと強い声をしているが
 それだけでない
 他の鳥の声の真似みたいなことをよくする
 今朝もあの変な声なんだろうと思っていたら
 画眉鳥本来の艶のある声に切り替ったので分かった
 藪に棲む鶯系の鳥か