時過ぎ頃されば

2018-02-28 | 【断想】ETC
謡曲の邯鄲に「かくて時過ぎ頃されば、・・・」とある。
わたしは、そんな言い方がとても好きだ。
きっと七五調が心地いいんだと思う。
それに、「時が過ぎる」と言うことだけにも、
とても深く重いものを感じる。

茫々として

2018-02-27 | 【断想】ETC
 邯鄲に、「ただ茫然と明かし暮す」とのフレーズ。
 なんとなく、身にしみる。
 あらためて、胸に問えば、
 茫々として見えるものなし。
 友からのコンサートの知らせ。
 茶会の招き。
 時を得ず。

命終われば夢ぞかし

2018-02-26 | 【断想】ETC
「浮世の旅に迷いきて・・・」とはじまる謡曲・邯鄲の一節。
「百年の歓楽も、命終われば夢ぞかし。・・・・
 げに何事も一炊の夢・・・」
謡曲に登場する旅人は、この世は夢と悟る。
夢と言えば夢、とは言うものの、
あれやこれやと落ち着かぬ。
あくせく過ごす浮世の旅よ。
梅の香りのよきことよ。