和泉式部和歌集をペラプラめくる。
見逃したものがあるかと思うが、「煙」が出てくるのをピックアップ。
これまで、気づかなかったものも見つけた。
それだけ読むと何のことかわかりにくいものもある。
だけど、和泉式部の煙は、火葬による煙。
そうでない場合もあるようだが。
立ちのぼる煙につけて思ふかないつまたわれを人のかく見ん
それと見よ都の方の山際にむすぼほれたる煙けむらば
はかなくて煙となりし人により雲居の雲のむつましきかな
夢ばかり合はせ薫物なかりけり煙となりて上りにしかば
思ひやる心は立ちもおくれじをただひたみちの煙とや見し
あはれこの月こそ曇れ昼見つる火屋の煙は今や立つらん
けぶりなん事ぞかなしきうつ蝉のむなしきからもあればこそあれ
うちかへし思へば悲し煙にもたちおくれたる天の羽衣
よそなりし同じときはの心にて絶えずや今もまつの煙は