きれいな樹形

2012-05-25 | 【樹木】ETC
 窓のそとのイヌシデ(犬四手)。
 昨年、大胆に剪定さて、寂しい姿だったが、年を越してた五月。
 いまや、緑の葉をいっぱいつけて、きれいな樹形をなしている。
 植物の生命のたくましさを感じる。

龜との出会い

2012-05-11 | 【断想】ETC
 龜甲會主宰の加藤光峰氏にお会いした。
 お顔を見るのは、三度目だった。
 いにしえの甲骨文、金文をベースとした書芸術の創作をされている方である。
 白い紙に、墨で書かれた文字は迫力に満ちている。
 文字の始原は、人の感性や思いが何であったかとつながっている。
 また、その作品は、そういう理屈を超えた絵画的おもしろみもある。
 うまく表現できないが、とても素晴らしい。
 素晴らしい出会いでもあった。
 先般、京都展が開かれた。
 そこで、吉岡祥鬼氏の「蓬莱山-亀の上の山」と題された作品を見た。
 間近に堂々とした亀が首をもたげている。
 そして、遙か彼方に山並みが眺められる。
 わたしには、そのように見えた。
 蕪村の俳句が思い出された。
 蕪村は、画家でもあり、遠近感のある句も多い。
 蕪村の句集を開いて、次の句を見つけた。
  飛蟻とぶや富士の裾野の小家より
 飛蟻(はあり)が、クローズアップされている。
 羽蟻が飛び立つ。そして、彼方には、富士山が眺められる。  
 吉岡氏の作品に刺激されて、駄作をひとつ。
  山の裾大亀立ちて何思う