先日、牡丹の花を見に出かけた。
蕪村に牡丹を詠んだ句が幾つもある。
好きな数句。
閻王の口や牡丹を吐んとす
虹を吐てひらかんとする牡丹哉
地車のとゞろとひゞくぼたんかな
ちりて後おもかげにたつぼたん哉
昨日、多摩センターのグリーン・ライブ・センターで、クリスマスローズの花を見かけた。
寒いこの季節に花をつけててくれる。
同じクリスマス・ローズと言っても、花色・形にバリエーションがあった。
園芸品種が多いのだろう。
今は、クリスマスからは、2ヵ月も時が経ている。
どうして、クリスマス・ローズと言う名前なんだろうとネットなどでちょっと調べた。
クリスマス・ローズは、キンポウゲ科ヘルボルス属の無茎種の草本。
このヘルボルス属の中のヘルボルス・ニゲルが、クリスマスの時期に花をつけるので、クリスマス・ローズと呼ばれるようになった。
それで、花期がいささか異なるヘルボルス属の品種も、まとめてクリスマス・ローズと呼ばれるようになった。
そして、ヘルボルス属をクリスマス・ローズ属とも言うようになってしまった。
昨日見た2月末に花をつけているクリスマス・ローズは、レンテンローズ(ヘルボルス・オリエンタリス)と呼んでいいようである。「春咲きクリスマス・ローズ」とも言うようである。
和名では、「雪起こし」、「寒芍薬」だそうだ。
ガーデン・ハイブリッド、ヘレボルス・ヒブリドゥス、オリエンタリス・ハイブリッド、ヘルボルス・フェチダスと言うのも、クリスマス・ローズ。
なんだか、頭の中がこんがらがってくる。
グリーン・ライブ・センターは、多摩市がやっている。
温室併設の建屋に入ってパンフレットを見ていたら、多摩市で植生関係のボランティアをしているおじさんに声をかけられた。
小冊子をもらった。
先日から、野に赤花夕化粧(アカバナユウゲショウ)の花が目に付くようになった。
この野草の名前であるが、単にユウゲショウと言ったりする。
ただ、オシロイバナ(白粉花)のことをユウゲショウとも呼ぶので紛らわしい。
それに、7月から9月が花期となるアカバナと言う野草もある。
アカバナは、アカバナ科アカバナ属。
アカバナユウゲショウは、アカバナ科ユキノシタ属。
図鑑では、アカバナユウゲショウは、夕方に開花するとあった。
そうなのかも知れないが、昼間も花をひらいている。
正確なところは、もっと調べなくてはわからない。
シソ科の「垣通し」。
その花を多摩動物公園の中で見かけ、調べて、名前をおぼえた。
毎年、この季節に、花の咲いているのを確認していた。
今、動物公園は、休園中である。
別の場所で見つけ、その花を今年も見ることが出来た。
ただの野草で、たいした花ではないけど。
ここのところ、晴れた日の午前は散歩。
ブラブラしながら、花や木を見る。
野辺のあちこちに見つけた。
白いのがチラチラと風に揺れて不思議なさま。
名前を調べたら、ヘラオオバコ(篦大葉子)。
葉が竹篦(たけべら)に似た形で、その名前。
リング状の白いチラチラは、雄蕊の葯。
ヨーロッパ原産で、江戸末期に渡来した。