殻つき焼き牡蠣を食べた。
毎年、年末年始の休みに入ったところで、その集まりは設定される。
店に入ると、かつて、ともに仕事をした顔ぶれ。
店のご主人夫妻とも、長いつきあいである。
私たちのために、店を開き、食べ物を用意してくれた。
かつて、店のすぐ近くに、私たちの事務所があった。
昭和54年に開設した事務所だった。
その店には、昼御飯の場所として入ったのが始めだったと思う。
以来、幾星霜。
皆、それぞれに齢を重ねてきた。
先日の献立は、私たちのことを思ってのものと見られた。
ボリュームより、質、食材にウェイトがおかれていた。
牡蠣、海老、蟹。牡蠣ならば、牡蠣フライから、焼き牡蠣へ。
その思いが嬉しかった。
店のご主人は、数年前から蕎麦を打つようになった。
しめくくりは、その蕎麦。
これがまた、とてもうまいのだ。