ミュシャの絵が好きな方

2016-01-28 | 【断想】ETC
 アルフォンス・ミュシャの絵が好きな方だった。
 事務所の机に、その絵が飾ってあった。
 47歳で亡くなった。
 絵の好みとは別に、強面のイメージがあった。
 政治的意見をはっきり言う人で、その勢いに辟易したこともある。
 ただ、その主張は、女性にめずらしくがっちりしていた。
 ゆえに辟易させられたのかも知れぬ。
 ゆえに、男中心の政治を語り合う勉強会に誘いもした。
 オイスターバーに一緒に行ったことがある。
 気に入ってもらえたようだった。
 そんな時、よく言っていた。
 同僚だった某女史に「精神的にまいった」と。
 豪快な感じの彼女には、意外な言だった。
 論理的でない嫌がらせには弱かったのかと思う。
 酒も煙草も好きで、それが命を縮めもしたかも知れぬ。
 秘書だったときの後輩。
 さみしいね。

老子はいいけど

2016-01-17 | 読書
【本の紹介】
●老子のことば/楠山春樹著/斬文会/平成15年7月30日発行/\1500
 孔子より老子のスタイルが好きだ。世俗的な価値観に翻弄されて暮らすのはいやだ。心の平静が得られない。だからと言って、隠者の暮らしに徹底することなど出来そうもない。そのことをしみじみ思った。
 これまで、老子に関する本を何冊も読んできた。これで、一応、おしまいにしよう。だいたい分かったような気分になれた。格別に新しい驚きがあるわけではない。一文字に多くの宇宙をもつ書に接するのは、疲れる。そう言うことで。