土筆と杉菜

2009-04-06 | 【草花】ETC
 道ばたにツクシが頭を出しているのを見つけた。
 小さい頃は、ツクシンボと呼んでいた。
 見つけると、どうしてか摘んで集めた。
 うちでは、おひたしなどにすることはなかったが。
 ツクシは土筆と書く。
 筆の形に似ているからである。
 ツクシは地下茎でスギナとつながっている。
 ツクシはトクサ科のスギナのいわば花にあたる部分である。
 スギナは杉菜と書く。
 その姿が杉の木を連想させるからだ。
 スギナは多年草で、シダ植物である。
 杉の木状のところが葉っぱにあたる。
 ツクシは、花と言ったが、胞子をつくるところである。
 スギナが生え出しひろまると、なかなか除草できないと言う。
 根が地下深くまで伸びるのである。
 いわば、やっかいものでもあるのだ。
 しかし、都会では減ってきていると言う。
 宅地造成などで、土を深くまで掘り返すからである。
 多少やっかいものでも、ところどころ生えていた方がいいね。
 ツクシンボを見つけたときの喜びを大切にしたいね。
 ツクシのこと書いていて、金沢で過ごした幼年時代のことを思い出した。
 墓場で遊んでいて、石の間に生えている数十センチも背丈のあるツクシ見つけて嬉しかったな。
 気味悪さもあったから、覚えているのかな。


染井吉野の命

2009-04-06 | 【樹木】櫻
 春に美しい花をつけ、秋には葉を染め散る落葉樹は、常緑の春秋の変化が少ない木に較べて、寿命が短い。
 桜は総じて、その命は短めである。
 命の火の燃えかたが、速いのである。
 特に、日本の桜の七割方を占める染井吉野は、接ぎ木によることもあり、六十年くらいと言われる。
 長興山紹太寺趾の姥桜は、樹齢330年以上ということだった。
 江戸彼岸であった。
 桜の古樹というと、江戸彼岸ということが多い。
 実生の野生のものほど、根もしっかりして強いと言われる。
 基本的に、野生ということは、その木の生長に適した地で育つということがある。
 ところを得て、生きるということ。
 さて、人間は。