岩牡蠣の季節へ向かう

2009-04-25 | 【樹木】ETC
 岩牡蠣は、真牡蠣と同じマガキ属だが、身も殻もずっと大きい。一部の地方で養殖がされているようだが、ほとんど天然ものである。それで、市場に出る量も少ない。オイスターバーで、何度か「今日は売り切れ」と言われたことがある。
 食べるのは夏で、夏牡蠣と呼ばれる。5月頃から、お目にかかれる。そろそろである。
 一口では食べられないボリュームのある岩牡蠣を、願わくは、美女と一緒にと思う。
※写真は、ベランダに置きっぱなしにしてあった真牡蠣の殻。

甘い甘い無花果

2009-04-25 | 【樹木】ETC
 4月8日に一枚目の葉をつけた無花果(イチジク)は、17日後の今日、数えるのがわずらわしいくらいに葉をつけている。まぎれもない生長をしている。
 ところが俺の肉体は衰退しつつある。17日前の俺と、今日の俺のどこが違うかをはっきりとは較べられないが、老化の道を進んでいることはまぎれもないことだ。
 それは、自然なことだけど、嬉しいことではない。
 ピエール・ルイスの「ビリチスの歌」を読んでいたら、「熱い腰帯」という詩に無花果が出てきた。さて、その無花果とは、何の喩えであろうか。鈴木信太郎の訳(括弧内)である。
 ビリチスが、最近つれないひとに言う。
 「果実や野菜をほしがる食ひしん坊。ビリチスの 小さな庭には 無花果が 一つあるだけ。けれどもそれは 甘い甘い無花果よ。」