やぁ!おつかれさま

2020-03-30 | 【断想】音楽

 ウエスト・コースト・ジャズの代表的アルバムと言っていいのだろうか。
 ジェリー・マリガンの「ナイト・ライツ」(1963 Philips)。
 このアルバムは、「美しいメロディーの缶詰」との評を読んだ。
 そして、その評者は、ナイト・ライフのおともにと言っていた。
 収録曲は、以下の通りである。
 1.ナイト・ライツ
 2.カーニバルの朝~黒いオルフェ
 3.ウィー・スモール・アワーズ
 4.プレリュード・ホ短調
 5.フェスティブ・マイナー
 6.テル・ミー・ウェン
 演奏は以下のメンバー。
 ジェリー・マリガン:バリトン・サックス、ピアノ
 アート・ファーマー:トランペット、フリューゲルホーン
 ボブ・ブルックマイヤー:トロンボーン
 ジム・ホール:ギター
 ビル・クロウ:ベース
 デイブ・ベイリー:ドラム
 高層ビルの最上階のバー
 窓のそとには港町の灯り
 カウンターごしに眺められる
 僕のとなりには美しい方
 ただこの時をこのままで
 ウィスキーの香り


「テイク・ファイブ」

2020-03-29 | 【断想】音楽

 THE DAVE BRUBECK QUARTET:ザ・デイブ・ブルーベック・クヮルテット
 TIME OUT:タイム・アウト
 1959 CBS
 ■PERSONNEL
 DAVE BRUBECK:デイブ・ブルーベック(ピアノ)
 PAUL DESMOND:ポール・デスモンド(アルト・サックス)
 GENE WRIGHT:ジーン・ライト(ベース)
 JOE MORELLO:ジョー・モレロ(ドラム)
  デイブ・ブルーベック1920年、カリフォルニアの音楽一家に生まれる。
 ピアニストであった母について、4歳頃からピアノを習う。
 13歳の時、ミュージシャンとしてスタート。
 ヒリビリーやディキシーランドのバンドでピアノを弾く。
 オークランドのミルス・カレッジでは、ダリウス・ミヨーに作曲法を学ぶ。
 シェーンベルクにも師事したそうだ。
 その後、ミヨー門下の同僚と八重奏団を結成。  
 そして、サンフランシスコを中心に活動。
 実験的、先進的なものであったが、一部で評価されただけ。
 一般的人気を博すようになるのは、DJのジミー・ライオンズの番組に出演するようになって以降。
 クラシックの衣をはおったへんてこりんなピアノが、ポール・デスモンドの清くなめらかなアルト・サックスの音色とあわさって、人気爆発。
 違和感のない変拍子ジャズを普通のものに。
 デイブ・ブルーベックは、音楽史的には大きく評価されるそうだ。
 いずれにしろ、わたしにとって、この「TIME OUT」、その中の「TAKE FIVE」は、ジャズに親しみをもたせてくれた曲である。


STABS

2020-03-28 | 【断想】音楽

 スティーブ・レイシーのソプラノ・サックスのソロである。
 聞いて、楽しい気分になることがないのは、わかっていて聞いた。
 作曲者や奏者の意図が何であるかと思いつつ聞く曲がある。
 要するに、何を言いたいのは分からない作品である。
 こういうことは、音楽の分野だけでないが。
 このアルバムもそんなひとつだ。
 そんなのは、他者に聞かせるものなのだろうかと思ってしまう。
 かつて、前衛とされたストラヴィンスキーやバルトークは、今や、なじみやすいものになっている。
 そういうこともあるが、ただの傲慢の発露でしかないようなものもある。
 STABS
 STEVE LACY
 SORO IN BERLIN;SOPRANO SAX
 SAJ-05
 RECORDED IN BERLIN, 1975
  SIDE 1: 1.DEADLINE  2.COASTLINE  3.THE DUCK
  SIDE 2: 1.CLOUDY  2.MOON  3.STABS  4.NO BABY
 今、聞いているのは、2面の「MOON」か、そんな感じがある。タイトル名を知ってのこと。
 アルバムの名になっている「STABS」は、複数の刺し傷のことだろうか。


イタリア協奏曲

2020-03-28 | 【断想】音楽

 イタリア協奏曲:Italienisches Konzert F-dur BWV971
 ヨハン・セバスティアン・バッハの作曲。
 協奏曲との名が付いているが、チェンバロのソロ。
 カール・リヒターが奏する盤(ARCHIV)で聞く。
 3楽章でなり、「速い、ゆっくり、速い」である。
 この曲、以前から時折聞く。
 確か、昨年は、グールドがピアノで弾いたものを何回か聞いた。


Music for Carillon

2020-03-28 | 【断想】音楽

 ジョン・ケージのカリヨン曲。
 「鐘のための音楽・第5:Music for Carillon No.5 」(1967)
 CDは、「Music & Graphic」(wergo)
 演奏は、オルガンを使っていて、奏者は、Zsigmond Szathmáry。
 曲自体は、おもしろくもおかしくもない。

 


「ファンタジア」

2020-03-27 | 【断想】音楽

 ヴァイオリンがメインのジャズ・フュージョン。
 ノエル・ポインターの「ファンタジア:PHANTAZIA」(Blue Note)
 もともと、フィージョンをいいとは思わず、聞くことも少ない。
 なのに、このアルバムを持っている。
 きっと、ヴァイオリンの音にひかれたのだろう。
 案外、聞くのである。
  これは、嫌ではないのだ。
 収録曲
 PHANTAZIA:ファンタジア
 NIGHT SONG:ナイト・ソング
 LIVING FOR THE CITY:リビング・フォア・ザ・シティ
 RAINSTORM:ラインストーム
 WAYFARINGS STRANGER:ワイファリングス・ストレンジャー
 MIRABELLA:ミラベラ
 FIDDLER ON THE ROOF:フィデラー・オン・ザ・ルーフ
 パーソネルは、曲によって、変化している。
 ともかく、ノエル・ポインターのヴァイオリン(エレクトリック&アコースティック)が小気味いい。
 実に楽しそうなのだ。


マイルスのアランフェス

2020-03-27 | 【断想】音楽

 作曲:ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999 )
 曲名:アランフェス協奏曲(1939)
 ギター協奏曲として作られている。このギターをトランペットに代えて、マイルス・ディビスが奏する。
 ギル・エヴァンスのアレンジである。
 アルバムは、「スケッチ・オブ・スペイン」(CBS 1959)。
 ナルシソ・イエペスがギターを弾くクラシック正統版を聞いた。
 マイルス・ディビスの「アランフェス」をもう一度と思った。
 素晴らしい演奏である。


ボッサ・アンティグア

2020-03-27 | 【断想】音楽

 ここのところ、軽いジャズがいい。
 年齢のせいだろうか。
 ポール・デスモンドの「ボッサ・アンティグア」(LEGACY 1964)
 美しく優しいアルト・サックスの音。
 ジム・ホールの洒落たギターの音。
 他に、ジーン・ライトのベース、コニー・ケイのドラムス。
 1.ボッサ・アンティグア
 2.夜は千の眼をもつ
 3.オー・ガトー
 4.サンバ・カンティーナ
 5.悲しみのキュラソー
 6.ア・シップ・ウィザウト・ア・セイル
 7.アリアンサ
 8.東9丁目の女
 以上の8曲を収録。
 ボサ・ノヴァ・ジャズがここちいい。


ある貴紳のためのファンタジア

2020-03-27 | 【断想】音楽

作曲:ホアキン・ロドリーゴ(1901-   )
曲名:ある貴紳のための幻想曲(1954)
演奏:ペペ・ロメロ(ギター)、ネヴィル・マリナー(指揮)
   Academy of St. Martin in the Fields
出版:フィリップス

聞きながら、寝てしまった。
ファンファーレは、しっかり聞こう。
「たいまつの踊り」も。スポーツ


ロメロのアランフェス

2020-03-26 | 【断想】音楽

 作曲:ホアキン・ロドリーゴ(1901-   )
 曲名:アランフェス協奏曲(1939)
 演奏:ペペ・ロメロ(ギター)、ネヴィル・マリナー(指揮)
    Academy of St. Martin in the Fields
 出版:フィリップス
 3楽章で構成されている。第2楽章の旋律が美しい。
 この前、ジム・ホールのギターでのジャズ版を聞いたので、今日はクラシック版。


BLUE TRAIN

2020-03-21 | 【断想】音楽

 ジョン・コルトレーンの「BLUE TRAIN ブルー・トレイン」(1957 Blue Note)。
 僕にとって、このアルバムは、ジャケットのコルトレーンの写真がなにより印象的だ。
 唇に指をあて、何かを考えるかのようなポーズが、とても格好良く見えた。
 それで、よく、真似をした。
 パーソネル
 ジョン・コルトレーン:テナー・サックス
 リー・モーガン:トランペット
 カーティス・フラー:トロンボーン
 ケニー・ドリュー:ピアノ
 ポール・チェンバース:ベース
 フィリー・ジョー・ジョーンズ:ドラムス
 3管編制である。
 曲は、「ブルー・トレイン」、「モーメンツ・ノーティス」、「ロコモーション」他。
 コルトレーンは、安定している。
 サックス奏者としての能力は際立っている。
 ただ、僕は、コルトレーンに燦めきを感じない。
 どうして、あんなに評価が高いのか。
 僕は、夏目漱石より、谷崎潤一郎が好きというタイプである。


ブラウン&ローチ

2020-03-21 | 【断想】音楽

 「クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ・イン・コンサート」(1954 GNP)
 ブラウン=ローチ五重奏団は、50曲以上を残したと言われる。
 このアルバムは、そのうち、GNPに入れたライブ盤。
 スイングジャーナル選定ゴールド・ディスクになっている。
 フリーが登場する前、ハードバップの時代。安心して聞ける。
 同時期、アート・ブレイキーの方が好きかな。


GOLDEN CIRCLE

2020-03-21 | 【断想】音楽

 オーネット・コールマンの「アット・ザ・“ゴールデン・サークル”・ストックホルム:第1集」(1965 Blue Note)。
 「フリーと伝統の距離を縮めた」と言われたアルバムである。
 はじめて聞いたとき、聞きやすいと感じた。それ以前の、コールマンが耳に残っていたからだろう。
 the ornette coleman trio
 ORNETTE COLEMAN:arto sax,violin,trumret
 DAVID IZENZON:bass
 CHARLES MOFFETT:drums
 スウェーデンのストックホルムでのライブである。
 収録曲
 フェイセス・アンド・プレイセス
 ヨーロピアン・エコーズ
 ディー・ディー
 ダウン(夜明け)
 「第1集」は、LPとCDで、「第2集」は、CDで持っている。
 やはり、聞きやすい。普通のモダン・ジャズとして、接することができる。
 それでいて、オーネット・コールマンの音がしている。
 でも、特に楽しいとか、気分がのるとか言うものではない。
 そうでなくてはならないというものでもない。
 ひとつの音楽に接するように、接すればいい。


JUJU

2020-03-21 | 【断想】音楽

 ウェイン・ショーターの1964年のアルバム「ジュ・ジュ・」(Bleu Note)。
 当時のジャズ・シーンのなかでのものと言えようか。
 「JUJU」と言うタイトルが示すように、黒魔術の世界をジャズでと言うことか。
 ウェイン・ショーター(ts)
 マッコイ・タイナー(p)
 レジナルド・ワークマン(b)
 エルビン・ジョーンズ(ds)
 SIDE 1
 1.JUJU
 2.DELUGE:大洪水
 3.HOUSE OF JADE
 SIDE 2
 1.MAHJONG:麻雀
 2.YES OR NO
 3.TWELVE MORE BARS TO GO
 ウェイン・ショーターの音を聞けば分かる。
 フリーとか、みかけだおしの新しさには組しないスタイル。
 周りの人たちは、いろいろ言うが、おとなしい本質。
 特に、魅力は感じない。