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2013年10月21日の報道が初出だった思いますが、国土交通省甲府河川国道事務所からは情報発信が続いていました。
2013年12月6日の第3報で、『(仮称)南部インターチェンジ工事現場内で検出された重金属類のセレンへの対応について、これまでの周辺モニタリング結果や専門家への意見聴取等を踏まえ、現時点で判明した原因についてお知らせいたします。また、地下水の利用中止をお願いしていた範囲の縮小とともに盛土を完全に封じ込める等の恒久対策に着手しましたのであわせてお知らせいたします。』

中部横断楮根(かぞね)第4トンネル工事
中部横断楮根第4トンネル工事

報道記事(1、2)や甲府河川国道事務所の(3)12月6日発表記事からメモしておきます。私は南部町は未訪問で地域の様子などは知りません。

1.国の環境基準値を超える「セレン」が検出されたのは南部町中野で進められている中部横断自動車道のトンネル工事現場です。(10月21日 NHK山梨のニュース)

2.南部インターチェンジの盛り土には、楮根第4トンネルの掘削工事で出た土が使われていて、国交省ではトンネルの掘削工事と盛り土工事を一時中断し、原因と影響について専門家から意見を聞くことにしています。(10月21日 テレビ山梨ニュース)

3.なお、セレンが溶出したメカニズムは、現在も検証中ですが、盛土及び置換土に使用したトンネル掘削土の岩石中のセレン全含有量は多くなく、また溶出試験結果についても基準値を大きく超える検出は確認されていないことから、盛土及び置換土の中に入った水にセレンを含んだトンネル掘削土(岩石)が一定時間浸かった状態であったことが、セレン濃度を上昇させたものと考えています。
引き続き、メカニズムの解明については、専門家を交えながら検証して参ります。

「盛土を完全に封じ込める」対策が必要だという点が気になったのです、リニア中央新幹線工事計画での残土処理に想いを馳せるからです。
甲府河川国道事務所の記事では、「このトンネル掘削土(岩)の一部には、自然由来物質が含まれている事から、漏れ出し防止対策を行い施工してきている」 しかし漏出があったことについて第3報に、「環境基準を超過したセレンが流出した原因」 として詳しく書かれています。

リニアの長大トンネル工事が地下水脈に影響するという懸念だけではなく、トンネル工事から出る残土を何処でどのように処分するかということが、その場所の地下水や河川にセレン汚染として影響することになるのではないか?
残土処理の検討には、この中部横断自動車道の事例と対策の必要性を想定内の引き出しに入れる必要はあるでしょう。
JR東海の環境影響評価準備書に書かれた残土処理について、環境影響評価委員会の検討にも注意していこうと思っています。
・・・と言っても私は土木事業も全く知らない、でも毎度のことですが、問題があるのかな?と思った時に、それはコレコレで問題は無い、あるいは、その問題はこのように解決できる、という答えを知っておきたいだけです。



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