原因不明


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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先日BS放送の留守番録画に失敗したことを書いた。
仕方ないので、オンデマンドで見ようかと思っていた。

しかしふと思い出し、母親の家にあるブルーレイ・レコーダーを見てみた。
すると、案の定しっかり録画されていた。
そちらでも予備の録画をするようにセットしておいたのだ。

母親の家のテレビで、録画した番組を見た。
自宅のモニタより小さいが、新しい機種だからか、人の表情はよく見えた。

家のブルーレイ・レコーダーが、何故あのようなおかしな動きをしたか、原因はいまだ不明である。
録画をしている最中に、放映が始まった他局の番組に、録画対象が勝手に切り替わってしまったのだ。
機械が故障したのだとしても、普通では考えづらい不可解な動きである。



フット・ザ・コーチャーのメンデル。
ビブラムソール仕様。
サイズは7-1/2。

この靴カッコいいよな・・と、ずっと思っていた。
いつか欲しいと考えていた。
それが今回、ついに購入する機会を得た。

フット・ザ・コーチャーは、竹ヶ原敏之介氏が2000年に立ち上げた靴のブランド。
メンデルは同社を代表する人気モデルである。
アウトソールにいくつかのバリエーションがあり、購入したお店では、レザーソールとビブラムソールの2種類が並んでいた。

当初はスタンダードなレザーソールを購入するつもりでいたが、試着してみるとこのビブラムソールの履き心地もいい。
悩んだが、結局ビブラムのほうを選んだ。
白く浮き立たせたウエルトのステッチは、カジュアルに使うことを意識しているように見える。
ビブラムソールは、一見大胆な組み合わせであるが、案外この靴のコンセプトに合っているのではないか。

6アイレットの外羽根式セミブローグ。
専用の白い箱に入れられ、コットン製のシューケースが付く。
アッパーにはホーウィン社に製造を依頼したという、オリジナルのオイルド・ステア・レザーを使用。
しかもラストはモディファイドを採用している。

凝ったレイアウトと丁寧なつくり。
こだわりぬいた靴である。
押さえるべきところを押さえており、スペックを見ただけで、靴好きをうならせるものを持つ。
聞くところによると、MENDELLという名称も、ホーウィン社の社長が名付けたのだという。



最初に足を入れた感触は、意外に硬めである。
芯材を工夫し強度を増す改良があったというが、それも影響しているかもしれない。
どこかトリッカーズに似たガッシリ感がある。
厚めのビブラムソールではあるが、腰高な印象は少なく、歩行感は安定している。

ひとつ下のサイズの7でもいけるかと思ったが、足を入れると両側から締め付けられる。
お店の女性は、僕の足の当たり具合を手で確かめて、7-1/2にすべきだと主張した。
踵の吸い付きは7のほうがいいので、かなり悩んだが、結局7-1/2のほうにした。
縦方向は少し大きめで、幅はちょうどいいサイズ、紐をしっかり締めると踵も付いてくる。

ジーンズによく合う。
お店の鏡に自分の姿を映しても、やはり靴のカッコよさに眼がいく。
密度感の高いデザインは、メカニカル、とでも言うべき快感を味あわせてくれる。
レザーソールのメンデルのほうは、結婚式などに使う人も多いという。
しかしフォーマルな靴は持っているし、自分としてはこの靴はカジュアルに履きたい。

柔らかさとスマートさ、そして堅牢さが調和したデザインは、非常にスタイリッシュである。
シェイプの美しさが際立っているのは、モディファイドラストを採用しているからだろう。
美しくまとめ上げるのが難しいこのラストを、見事に消化して使いこなしている。
そのため独自の存在感を放ち、一目見てカッコいいと感じさせる靴になっているのだ。



実際に履いてみると、モディファイドラストが効いているのだろう、足がスムースに納まり、非常に履き心地のいい靴であることがわかる。
蝋をたっぷり塗りこんだ靴紐が使われており、細部にまで拘りを感じる。
カッコいい上に履き心地がよく、どんどん好きになっていく。

青山のいつものお店に履いて行き、靴を磨いてもらった。
材質がオイルド・ステアなので、仕上げをどうすべきか悩んだが、思い切って光らせてもらった。
そうしたら、さらにカッコよくなった(笑)
(多分光らせたらカッコいいぞ・・と思っていたのだ)

お店でわかったことは、キャップとヒールの部分はよく光るが、どうもバンプ部分は光りにくい革が使われているということだ。
同じ革だとは思うが、パーツごとに適した部位が使われているのかもしれない。
意図的に使い分けているとしたら、凄いことである。
ここを光らせたいのでしょうと、隠されたメッセージを解読したような気分になった(笑)

この品質でこのデザイン、そして細部へのこだわり・・・
この価格なら、コストパフォーマンスは相当に高い。
予想通り、素晴らしい靴であると感じた。


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