ベン・ハー


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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昨日今日と、BSのTBSで放映していた「ベン・ハー」を見た。
久しぶりである。
とはいえ、若い頃には何度も何度も見た映画だ。
各シーンが甦ってくる。

今見ると、CGを使っていないことに、かえって圧倒される。
さすがに背景は「絵」だし、戦車競争などスタントマンが演じているが、それでも桁違いに力がある。
あんなシーンは今なら撮影できない、という場面の連続。
当時MGMが倒産寸前だったとはいえ、ハリウッド全盛期の作品の底力を感じる。

オリジナルサウンドトラックとされたアルバムでは、多くの挿入曲を収録できなかった。
そのため2枚目のサントラ(と称されるアルバム)が出たが、それが日本では発売されなかった。
そのため輸入盤で買ったのを覚えている。
この曲は2枚目のほうに入っていたな・・とか思い出しながら見た。

内容は、今見ると宗教色が強すぎるように感じた。
だがあの頃は、まったくそうは感じなかった。
アメリカがまだ何かを信じていた頃の作品である。
そういう意味でも、今では撮れない映画だろう。

ふと思い出し、レコードの棚を探す。
随分前に入手した、公開当時のサイン入りアルバムがあったはずだ。
久しぶりに開いてみると、製作ノートまで入った特別なアルバムだった。
主演のチャールトン・ヘストンと、母親役のマーサ・スコットのサインが、「ビルへ」と個人名宛で書かれている。
恐らく友人に贈られたものだったのだろう。

今まで気付かなかったが、隅のほうに、1960年4月の日付がメモ書きされている。
公開翌年である。
いずれにしても、僕の産まれる前だ。
50年以上も前・・・
古い書物特有の匂いに思いを馳せた。





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書類


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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お客様がみえられるので、事務所を整理していた。
机の上に書類や資料が積み上げられて山になっている。
紙で出した書類が、やはり仕事をする上では重要なのだ。

その書類の上のほうの層を、まずは用意した箱に移動した。
その辺りの書類は、現在動いている重要な案件が多い。
下手なところに紛れ込んでしまうと、後から苦労することになる。
だから最初に避難させておくのだ。

それから下の層を、軽くチェックして分類しながら、ダンボールの箱に放り込んだ。
多くはしばらく前のもので、企画が中止になったか、内容が既に古新聞になったものだ。
しばらく思い出せず、そう言えばこんなことやっていたなあ、というものもある。

廃棄していい書類を分類して、ゴミ箱に入れる。
そのまま捨てられる書類もあるが、シュレッターにかけるべきものもあるので、ゴミも二つに分けた。

もう少しとっておきたい中途半端な書類が、ダンボール箱に入れられた。
そのダンボールを書類庫に移動した。
最後にきれいになった机の上に、避難させておいた書類を戻した。

以前大手の会社に勤めていた時は、見ることの少ない書類は箱に詰めて、定期的に地下室に運んだ。
それらは数年で強制的に廃棄されるきまりになっていた。
その間、開けないで済んだのだから、二度と開けないだろう、という考え方だ。
そのため箱には必ず倉庫に移した日付が書いてあった。

その方法で正しいのだろう。
箱に詰めた時点では、かなり重要に思えた資料も、数年経てば価値は失われる。
世の中の動きが早いから、古新聞になるのも、以前より早くなっている。
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D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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銀座にある日本料理のお店で時々食事をする。
金沢の旅館が経営するお店で、味がとてもよくて、誰を連れて行っても好評である。

で、金沢に行った時に、その旅館に宿泊して、最高といわれる料理をいただいた。
何しろ素材が新鮮だし、美味しかったのは確かだ。
だが、微妙な味付けでは、銀座のお店のほうに軍配が上がると感じた。

料理人は行き来しているだろうから、意図的に味付けを変えているのではないか・・と思った。
銀座辺りは、やはり特別なのだろう。
十分に吟味された上での演出だと思う。



アレン・エドモンズのヘリテイジ・ゴルフ・シューズ。
3010ウォールナット・バーニッシュド・カーフ/ボーン・カーフのツートン。
65ラスト、サイズは8E。

性懲りもなくスペクテイターシューズである。
ただし今回はいわゆるゴルフシューズであり、靴底にはスパイクがギッシリ、片足11個付いている。
どうしてこのようなものを買うに至ったか、不思議に思われるだろう(笑)

以前よりスペクテイターシューズを探していたのだが、現行品では限られてしまう。
まあ、それほど需要があるわけではないのだろう(笑)
アレン・エドモンズでも通常の紳士靴のラインにはない。

ところがどういうわけか、ゴルフシューズでは、この手のデザインがけっこう用意されている。
ゴルフ自体が、少し派手な格好をしてプレイを楽しむ、社交的意味合いの強いスポーツなのだろう。
それならゴルフシューズをベースに、普通の革靴に改造してはどうだろう、と考えた。

そんな中、たまたまエドモンズのサイトで、このゴルフシューズがセールの対象になった。
セール価格は199ドルで、実験用としては、まあ許せる価格である。
ちょうどいい機会だったので、ひとつ注文してみたのだ。

ヘリテイジ・ゴルフ・シューズには、3種類の色が用意されている。
真っ白なカーフと濃いブラウンのカーフを組み合わせたもの、同じく真っ白とウォールナット色のカーフを組み合わせたもの、それにこのボーン・カーフと呼ばれる少しくすんだベージュ系ホワイトのカーフとウォールナット色のカーフを組み合わせたもの。
真っ白はちょっと気が引けて、今回はボーン・カーフとの組み合わせを選んだ。



実は僕はゴルフをまったくやらない。
高校の同窓生からの誘いを断ると「もしかしてゴルフをやらない人なの?」と驚かれた。
それほど誰もがやるスポーツらしいが、ひねくれた性格の僕は、それゆえ余計やろうとは思わない。
そのためゴルフがどういうものか、まったくわからないのだ。

底面には11個の黒いスパイクがネジで固定されている。
それらは強めにギュッとねじ込んである。
手では外せないので、専用の取り外し器具が付属している。
ご覧のように2本の突起のあるレンチだ。
この突起をスパイクに差し込んでネジを緩めるのだ。



全部外してしまうと、下の写真のように埋め込まれた雌ねじ側の金属パーツだけが残る姿になる。
このまま上からラバーを張ってしまう・・という手もある。
しかしそれでは雌ねじ側のパーツが内部に残ってしまう。

その状態で日常に使うとなると、多分そのパーツが悪さをするだろうと考えた。
お店で相談した結果、今回はソールを丸ごと変えてしまう「オールソール交換」にすることにした。
金属のパーツをすべて摘出してしまおうということだ。
その際、スペクテイターシューズとして、歴史的にちぐはぐにならないよう、どのような仕上げ方にするか、お店で考えてもらっている。



このヘリテイジという靴には、形の違うスパイクがもう1セット付属していた。
手裏剣のように盛大に突起物のついたスパイクだ。(下の写真参照)
必要に応じて、自分の手で交換できるようになっている。

ゴルフに疎い僕としては、2種類のスパイクが、それぞれどういう用途のものかわからなかった。
しかし調べてみると、どちらもチャンプ社のもので、中央の突起部分が金属で出来ている黒いメタルスパイクと、樹脂製のソフトスパイクであることがわかった。
芝を痛めるという理由で、最近はソフトスパイクが主流らしい。
最初に送られてきた状態では、黒いメタルスパイクが取り付けられており、ソフトスパイク一式と専用レンチ、さらには恐らく作業時に下に敷くためと思われる布製シートが付属している。



ここで気になるのは、同社のゴルフシューズの価格である。
なぜかゴルフシューズは、通常の革靴よりも販売価格が安く設定されているのだ。
これだけ凝った構造で、しかも付属パーツも多い。

それにもかかわらず、一見同じデザインに見えるマックアリスターと比べて、ヘリテイジ・ゴルフシューズは4分の3程度の価格に抑えられている。
アッパーのパーツ分割は、このヘリテイジのほうがマックアリスターよりひとつ多いのにもかかわらずだ。
当然構造的にどこかが違うはずだ。

さらに細部を見ると、マックアリスターはパーツの縫い合わせがダブルステッチだったり、アイレットの数がひとつ多かったりという違いがある。
しかし、どちらも65ラストを使った360度のグッドイヤーウエルト製法で、本格的な成り立ちの靴である。
全体的にマックアリスターのほうがガッシリと作られているようには見えるが、具体的にどこでコストの差が出ているのかはわからない。

手で触れた感触では、ヘリテイジのボーン・カーフの部分は非常に柔らかく、フニャリとした質感の革が使われている。
インソールもクッション性があり、ライニングもソフトで、足を包み込むような感触は、どこかスニーカーを思わせる履き心地である。
スポーツシューズ、それもフィールドを歩くゴルフ用(ましてやスパイクを付けたままの状態で歩くのである)ということで、通常の革靴とは違う考え方で作られているようだ。
ライニングの質感は明らかに違う部分で、その辺りに価格差の秘密が隠されているのかもしれない。

実際には、この手のクラシックな靴を履いてゴルフをする人は、非常に少ないという。
しかしゴルフで本格派を気取る、あるいはファッション面にもこだわるのなら、この靴などは重要なアイテムになり得るのではないだろうか。
(まあ、ゴルフのことはよくわからないのだが・・・笑)
いずれにしても、すでに靴は改造に出してしまったので、今となってはスパイクを付けた姿はこの写真でしか拝めないのだが・・・

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使い道


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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度の入ったサングラスを作った。
アンティークのすごく凝ったフレームにレンズを入れた。

かけてみせたら、家族には散々な評価だった。
まるでヤクザのようだと言われた。

ある人など、口をあんぐり開けたまま僕を見ていた。
ニヤッと笑って見せたら、さらに評価が下がった。

鏡を見てみたら、なるほどこれは怖い。
話しかけるのを躊躇うほどの威圧感・・・
とても自分とは思えない。

せっかく作ったのに使い道が無い。


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質問


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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「ソーシャル・ネットワーク」はご存知だろう。

では、「ソーシャル・ウインドウズ」という言葉をご存知だろうか。

意外にも、昭和20年代から使われている歴史ある言葉だという。

むしろ今は死語になっているようだ。

男性の場合は特に、子供の頃から、この言葉を知っているはずだ。

トイレに入るたびに、これのお世話になる。

これが無いと、ちょっと面倒なことになる。

まあ正直な話、僕はこんな英語は知らないのだが・・・
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レーダー探知機


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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自動車のインパネにレーダー探知機が置いてある。
以前遠出した際に、取締りが危ないと思い、近所のオートバックスで買ってきたものだ。
一つ古い世代のモデルだが、ワゴンに積んで安売りしていた。
価格は半額以下と安かったが、まあまあの性能の機種である。

レーダー探知機といっても、衛星から自分の位置を測位するGPS機能も入っている。
画面こそ小さいが、現在位置を表す地図を表示する事が出来る。
GPS機能の入っていない、もっと安いものでいいと言ったのだが、今時測位情報の無いレーダー探知機なんて使い物にならないと、お店の人に言われた。
この世界も進化しているのだ。

ところで、車の方にも最初からナビゲーションが付いている。
そちらの方が画面が大きくて、インパネの中央にドーンと設置されている。
その隣にレーダー探知機の小さい画面がちょこんと並ぶ形になる。

二つの画面で地図を表示すると、非常に鬱陶しい。
レーダー探知機のほうは、地図以外にも待受画面が用意されているので、そちらに切り替えたくなる。
衛星の受信状態や、車の水平、車体へのGのかかり具合などである。
しかし画像がキラキラ派手に光って動き回り、いかにも安っぽい。

結局一番シンプルな時刻表示の画面を選んだ。
画面に時計の文字盤が出て、秒針がゆっくりと回っている。
その横に日付と曜日が表示される、落ち着いた画面である。
衛星から得た情報なので、時刻は非常に正確で、意外に便利なのだ。
(考えてみたら、こんなに安いレーダー探知機にもGPSの受信装置が入っているのに、GPS時計は何であんなに高いのだろう)

ところでこの文字盤だが、秒針の動きを見ると、これがスイープ運針をしているのだ。
スーッと滑らかに動いていく。
ほう、機械式か・・と思ってみていると、なぜか長針のほうは動かない。
秒針がゼロを指した時に、カチッとひとつ動く。

何で秒針はスイープ運針なのに長針はステップ運針なの??
詰めが甘いぞ!
運転していても、それが気になって仕方が無い(笑)
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録画失敗


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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録画しておいた番組を見始めたら、開始後5分で突然切れてしまった。
何だろう、と思ってもう一度最初から再生した。
しかしやはり同じところまでで終わってしまう。

それ以上録画されていないようだ。
録画時間を見ると、0H5Mとの表示なので、確かに5分しか記録されていない。

いつも見逃さずに見ている番組なのでがっかりした。
それにしても、頭からぴったり5分で録画が終わるというのは、一体どういうことだろう・・・
ハードディスクの容量を使い切ったのかと思い、チェックしたが、まだまだたっぷり空いている。

調べているうちに、ある事実がわかった。
その時間に他の番組の録画に勝手に切り替わってしまったのだ。
それもまったく興味の無い、見たいとは思っていなかった番組である。
(僕の嫌いなディズニーであった)
Mrs.COLKIDに聞いても、そんな番組は知らないという。

何かキーワードが引っかかって、自動的にその番組の録画に切り替わったのか・・・
つまりお勧めの番組を機械が勝手に選んでしまう機能だ。
しかし、もともと余計なことをする機能だと思っていたので、当然キーワードなどはじめから設定していない。
それに正式に録画予約しておいた番組を差し置いて、機械が自分のお勧めを優先するなんてことがあるだろうか。

その時間に間違って録画のボタンでも押してしまったか・・・
そう思ったが、その時間は夫婦でデパートで買い物をしていたことが判明。
家には誰もいなかった。

すぐに原因は判明するだろうと思っていたが、いまだに分っていない。
ミステリーである。
引き続き謎を解明する努力はするが、もしかして機械が単純に壊れたという可能性もある。
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断念


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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今日はスペクテイターシューズを履いていこうと決めていた。
前日からそう思い、靴は玄関に出してあった。
以前紹介した、エドモンズの革とリネンのコンビネーションシューズだ。

茶色と生成の2色使いの派手な靴だ。
普通に考えると、明るい色のパンツがいい。
そう思って、チノパンを履いてみた。
上には赤白の縞の麻のシャツ。

ところが、何だか変だ。
明治時代の人間みたいに見えてしまう。
自分でも変だと思ったが、Mrs.COLKIDもおかしいという。
考えていたような結果になっていない。

僕の体型では、そもそもチノパン自体が、いまひとつ似合わないのだ。
それがスペクテイターシューズを履くと、さらに悪い方向にいく。
やはりなかなか難しい靴のようだ。

ジーンズを履いてみたら、案外そちらのほうがよく見える。
そこで下はジーンズに決めて、上を考えた。
まずはハワイのお土産のブルーのアロハ系のポロシャツ。
軽めに決めようと思ったのだが、これは色が合わない。

ダンヒルの黒白の縞のシャツを出してくる。
こちらの方が少しましだが、何だか面白くない。
それならと、以前作った大胆な仕様のボタンの見えないシャツを出してきた。
縞を斜めに入れてもらい、襟や袖を白い素材にしてもらったランバンのシャツだ。

ハンガーのまま体に当てて、鏡に映す。
ウーン・・・
ちょっと危険か・・・

おっと、もう時間が無い。
家を出なければならないのに、服装が決まらない。
せっかくのスペクテイターシューズだから、中途半端な状態で履いて出たくない。

悩んだが、今日はスペクテイターシューズは諦めることにした。
無難にパラブーツのミカエルを選んだ。
スペクテイターシューズとの組み合わせは、ダウントン・アビーでも見ながら、もう一度じっくり考えることにする。
そもそも体型が合わないのではないか・・という心配はあるのだが・・・(笑)
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シャンプー


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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今日は仕事が終わってから床屋に行ってきた。

この半月ほど、女性用のシャンプーを使っている。
BSでやたら宣伝しているシャンプーだ。
ハリウッドのカリスマ美容師が作ったという・・・

Mrs.COLKIDが購入したのだが、使用を開始してすぐに頭に痒みが発生して使うのをやめた。
ネットで調べてみると、評価が二つに分かれるようで、同じく痒みが出てやめた人も多いという。
合う人は絶賛するが、合わない人にはダメらしい。

Mrs.COLKIDが使うのをやめるというので、代わりに僕が使ってみることにした。
返品する事も出来たようだが、返さずにそのまま僕が試してみるのも面白い。
定期購入のコースに自動的に組み込まれてしまうので、電話して今後は不要であることを告げた。

使用して1日目で、確かに少し痒みを感じた。
しかしそのまま翌日以降も使用したところ、痒みは落ち着いてきた。
それからほぼ毎日使っている。

髪がしっとりはするのだが、なぜかカールするようになってしまった。
ちゃんと乾かして寝るのだが、翌朝起きるとかなり癖が付いている。
ブラシで解かしても、なかなか直らないほど強く出る。

必ずしも合っているとは言えないようだ。
朝起きると、髪が波のようになって、あちこちを向いている。
それをブラシで直さなければならない。

床屋でそのことを聞いてみた。
恐らく髪の水分を多くするシャンプーなのだろうという。
そのタイプのシャンプーを使うと、髪の毛が本来持っている癖が強く出るのだという。

確かに僕は子供の頃、少し天然パーマの傾向があった。
大人になってからは、まったく感じた事はなかったが、それをこのシャンプーが呼び起こしてしまったらしい。
僕の髪は癖毛だそうで、ドライな系統のシャンプーのほうが合っているとアドバイスをもらった。

心配していたのは、女性用のシャンプーなんて使って、オカマになってしまったらどうしようということだ。
カリスマ美容師も何となくそれっぽいし・・・
そんなこと絶対にないから大丈夫だと、床屋さんからは言われたが・・・
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漏洩


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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情報流出が騒がれている。
今後導入されるマイナンバー制度もそうだが、ネットワーク上にデータを載せて、流出の可能性がゼロなんていうことが、本当にあり得るのだろうか?

人間が作ったものである以上、必ず内部の構造を完全に把握している人がどこかにいる。
それは当たり前のことだ。
全能のロボットが人類をコントロールしているわけではないのだ。

大きな仕組みであればなおさら、改良、メンテナンスなど運用していく要員が必要だ。
かなりの人数の人たちが、内部の構造を「熟知」していなければならない。
その気になれば内部を覗くことのできる人が大勢いるはずだ。
そうでなければ、仕組みとして成り立たない。

もちろん、外部から侵入を試みる輩は後を絶たないだろう。
それなりの才能を持ち、かつ倫理観には乏しい人間ならば、障壁を打ち破り情報を盗み取ってみせることで、自分の優秀さを見せ付けてやりたい誘惑に駆られるだろう。
実際にそういう事件が世の中で頻発しているのはご存知の通りだ。

それは外部からの侵入による漏洩であるが、気になるのは内部での漏洩である。
重要情報にアクセスすることが可能な人は、内部にかなりの人数いるはずである。
もちろん閲覧の記録は常に残し、誰が閲覧したか特定できる仕組みにはなっているだろう。

だがそのセキュリティの仕組みとて、人間が作ったものである。
仕組みを作るほどの技術を持つ人なら、証拠を残さずに、内部のデータを見る事は可能なのではないか?
そういう高度な能力を持った技術者が、何人かはいるはずである。
問題はそこに悪意が加わった時である。
そんなことはあり得ない・・というが、実際にUSBに落として情報を売り払う人が出ているのだ。

以前知人から、隣家の主婦が市役所で働いているので、行きにくくて困っている、という話を聞いたことがある。
書類を申請しに行くと、その隣人の手から受け取ることになる。
もちろん秘守義務はあるから、情報が漏れるというわけではない。
しかし年金、子供の進学、家族の病気・・といった、あまり近所には話したくない問題が、すべて筒抜けになってしまう。
誰にも言わないから大丈夫・・でも頭の中では知っていますよ・・の世界になってしまうのだ。

人間が管理する以上、どんなに規則を作っても、ミスやトラブルは起こる。
かといって、完全に機械に人類を管理させる・・というわけにもいくまい。
すべての人間に番号をふって管理できれば、これほど合理的なことは無い・・と考えたくなるのはわかるのだが、実は人間というのは、非常に不合理な生き物である。
すべてを管理する、という発想自体が、実は間違った考え方なのかもしれない。
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準備完了


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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以前ちょっとだけ触れた実験的企画。
実はベースとなる靴は、エドモンズからすでに到着している。
こいつを元に、ちょっとカスタマイズの予定。

もう靴も買い尽くした感があり、こういうゲテモノ的な企画に手を出すようになったわけだ(笑)
まあ、ブログのネタとしては面白く、他にやる人もいないだろうから、それなりに価値もあるだろう。

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自転車


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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朝、駅の近くを車で走っていた。
早くから降り続いていた雨が、先程から少し強くなっている。
家族を駅まで送り迎えする車で、駅前は渋滞している。

自転車に乗った人が、交差する道から目の前に飛び出した。
合羽を着ていて表情が見えなかったので、何となく危ないなと感じていたが、案の定だ。
急停止して事なきを得た。

角を曲がると、今度は横を走っていた自転車が、強引に目の前に割り込んできた。
極めて危険な運転である。
雨で視界が悪いのか、今日は皆、滅茶苦茶な運転をする。

少し先では、道をノーブレーキで横切って行ったやつがいる。
何という恐ろしい運転をするのだろう。
電車の時間に遅れそうなのだろうが、やけに自転車の運転が荒い。

これは危険と感じ、左足をブレーキに乗せて、慎重に走った。
それからも何人か、とんでもない運転をする人に行きあった。
自殺志願者か・・・と言いたくなるような運転である。

今日はかなりの数の事故が起きているのではないか・・・
そう考えながら、車を進めた。

それにしても何で・・・
こんな無謀な運転をする自転車ばかりなのだろう。
久々の本格的な雨で、自転車を運転する勘が狂っているのか。

そこで気が付いた。
道路交通法の改正である。
改正後初の本格的な雨降りの日なのである。

6月から自転車運転の危険行為への取締りが厳しくなった。
もともと違反には違いなかったのだが、これを機会に積極的に取り締まるようになった。
恐らく一般の人には、6月からは傘を差しながら運転すると捕まる・・という程度の認識なのだろう。

傘を差さずに、雨合羽を着て走る。
両手でしっかりハンドルを握れる分、速度を出すことが出来るようになった。
だが顔には雨水がかかる。
出来れば濡れたくないので、早く到着しようと駅までふっとばす。
頭をビニール製の合羽で覆い、視界が狭まり、音も聞こえづらくなっている。

もともとが運転免許証を持っていない人たちがほとんどで、講習さえ受けたことがないだろう。
自分たちの運転が、同じ道路上を走る自動車からどう見えるかは、まるでわかっていない。
標識もろくに読めないし、道路上でルールを守ることの重要性を理解していないのだ。
恐らく、今まではお情けで許されていたとは、夢にも思っていまい。

そういうギャングのような存在を、これを機会に取り締まり、無くしていこうというのだ。
いい事ではあるが、今日の状況を見ると、最初はかなり大変そうである。
当分、生みの苦しみが続くのではなかろうか・・・
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同乗者


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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車に酔う知人を乗せて、遠出をした。
道中ずっと気を遣って運転した。

なるべくGがかからないよう、アクセルを柔らかく踏んだ。
もちろんブレーキを強く踏むのも避ける。
そのためには、常に先を読んで運転し、緩めの加速、減速を心がける。

その結果、かなりの高燃費を記録した。
エコロジーのためには、車に酔う人を同乗させればいいのだ。
車酔いは地球を救う。



安藤製靴製、大喜靴店オリジナルのDK-1プレーントゥ。
アッパーはプルアップレザーのブラウン。
ノルウェージャン製法でソールはビブラム。
サイズは7。

仕事で作業をする時に、気軽に履ける靴として購入。
昨年から安藤製靴のクロムエクセルのブーツを使用していたが、夏が近付き少々暑く感じるようになり、急遽短靴を買ってきた。
日常的に使う実用品として選んだ靴である。

安藤製靴の直営店で売られているプレーントゥとは仕様が違う。
アッパーはクロムエクセルではなくプルアップレザーが使われている。
オイルドレザーの一種だそうだが、クロムエクセルとは表面の質感に違いがある。
このブラウンに関して言えば、渋い光沢感があり、ムラも少なくいい感じの革である。
赤味も適度にあって、革好きに訴えかけるものがある。

木型も専用のもが使われているという。
噂によれば、以前ダナーの製品を同社でOEM供給していた時に使われた木型だという。
現行のプロパーの製品と比べてみると、確かに多少細面に感じる。
下の写真は、同サイズのノーマン・セカンドと並べたもの。
なるほどノーマン・セカンドの方が、ふっくらとした形状に見える。



安藤製靴の直営店で話を聞いた時も、木型は販売先に応じてそれぞれ変えている、ということであった。
実際に履き比べてみると、プロパー品のノーマン・セカンドが、少し余裕のあるゆったりとしたフィッティングなのに対し、大喜オリジナルのプレーントゥは、キュッと足に吸い付いてくる。(もちろん僕の足の場合である)
やはりタイト気味に作られたラストのようだ。

それぞれに良さがあるが、大喜オリジナルは(僕の)足のアウトラインをそのままなぞったような形状だ。
型にはめたように足がピタリと入り、踵もしっかりホールドしてくれて気持ちがいい。
脱いだ足を靴の上にかざしてみると、可笑しくなるほど同じ形をしている(笑)
緩めでストレスの少ないプロパー品の木型が気に入っていたが、タイトな大喜オリジナルも悪くない。
本来はこちらこそがベストフィットというべきなのだろう。

安藤製靴の製品には、しっかりとした哲学がある・・・それはご存知の通り。
靴とはこうあるべき、という強い信念で作られているのが、製品から伝わってくるのだ。
丁寧に作り込んであるが、かといってケースに入れて飾っておくような芸術品ではない。
どんどん使って欲しい・・そう靴が訴えかけてくる。

普段使いの靴として、ベストのひとつと言えるだろう。
ステッチひとつとっても、丁寧に気を遣って縫製されているのがわかる。
足を入れるたびに、喜びを感じることが出来る靴である。

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古風


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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古いめがねフレームを、いくつか買ってみた。
近所の安売り店に、そのフレームを持って行き、レンズを入れてもらった。
凝り性の人ならば、ガラス製のレンズを選ぶのだろうが、実用性を考えてプラスチックにした。

アンティーク・フレームのレンズ入れに、そのお店は一応対応してくれた。
万一壊れてしまったら、責任は取れないという、前提の上でのことだ。
50年も経っているものであるから、当然のことであろう。
傷が付いたり、壊れたりしてもかまいませんね?と聞かれ、はい、かまいませんと承諾して、初めて受け付けてもらえる。

フレームにはネジを外してレンズを挟むもの、レンズを直接はめ込むものなど、いくつかのタイプがある。
はめ込む方式の場合は、レンズを小さめに削るなど、アンティーク・フレームを壊さないための技術があるらしい。
またネジ式の場合も、形状によっては対応できない場合があるようで、一応試しに分解して確かめてから受け付けてくれた。

すでに二つほど仕上がってきている。
装着してわかったことは、めがねは進化している、ということだ。
装着感は、現代のめがねの方が優れている。
アンティークのめがねは、ちょっと不便なところを我慢しながらかける、ファッションアイテムである。

驚いたのは、ほとんどの人が、僕がめがねを替えたことに気付かない点だ。
あまりに普通にマッチしているので、誰もめがねに気付いてくれない。
自分の顔はかなり古風な作りであるらしい、ということが分った。

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エクセル病


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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インターネットの時代になり、ほとんどの情報がネットを通じて手に入るようになった。
重要な情報を入手して、さらには整理する能力が、一般の人にも要求されるようになった。
この能力に劣る人は、時代に取り残された哀れな情報弱者になってしまう。

ネットを使いこなしている(と自負する)人は、何かを購入する時には、まず最初にネットで検索して情報を仕入れるだろう。
メーカーや専門サイトが提供する欲しい商品の情報を探り、実際に使っている人の評価を読む。
そうして頭の中にデータベースを構築していくのだ。

商品のスペックを教えて欲しいというメールや電話が、時折一般の顧客からある。
この数値はいくつですか? と専門的なことを聞いてくる。
それを聞いてどうするのですか? と問いたくなるような内容だ。

最初は、同業他社かと警戒する。
妙に専門的なことを知りたがるからだ。
しかしよく聞いてみると、ごく普通の一般ユーザであることがわかってくる。

どうやら頭の中にエクセルの表のようなものが出来ているようだ。
表の片側には製品名、もう片側にはスペックの各項目が並んでいる。
要はその表の空欄部分を埋めたいのだ。
隙間無くデータを書き込み、表を完成させたい。

スペックから商品を採点し、最後の行に点数の合計が表示される・・そんなイメージだ。
一番得点の高い商品が、自動的にわかるしくみである。
さらに気の利いた人ならば、各項目が自分にとって重要なものであるか、優先度の得点表ともリンクさせているはずだ。

最高得点の商品を買えば、自分はもっとも正しい選択をしたことになる。
一見非常に合理的だし、自分自身の満足度も高いのだろう。
どれが一番気に入っているかではなく、どれが一番数値が上かで決めるのだ。

数値化して合計で比較する・・・極めてデジタル的な考え方と言えるだろう。
完璧にするには、アナログ的なあやふやな項目はなくし、すべて数値化してしまいたい。
もしかすると、これはある種の病気かもしれない。
エクセル病とでも言うべきか。

日本人は物の価値を判定する場合、数字の大小で判断する傾向が強いという。
現物が目の前にあっても、判定できないというのだ。
欧米人に比べ、どれが自分にとってベストのものであるか、判定する能力が劣っているのだろう。
数字であれば、どちらが大きいか、誰にでも一目でわかる。

実のところ、カタログ上のスペックは、あまり当てにはならない。
メーカーもそれを心得ていて、表記できる数値を上げようと考えるからだ。
別に嘘のデータを書いているわけではないが、都合のよい結果になるよう常に意識している。
時にはこれでは売れないからと、性能的に悪くなっても、見かけ上の数値の大きい方を選ぶ場合もあるかもしれない。

一般にカタログにはこう書かれているようですが、実際にはそう単純なものでもなく、裏にはこういう事情もあるんですよ・・・
そう実情を教えると、面白いことに、それがマイナス要因になることだとしても、ユーザーは喜ぶ場合が多い。
頭の中の表にとっては、条件が揺らいでしまうので、少なからず混乱要因になる。
しかし、誰も知らない情報を得られたことは、それはそれで、この世界では大きな勲章になるようだ。
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