セール


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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デパートにセールを見に行き、それからいつもの靴店に顔を出した。
ソール交換に出していた靴が出来上がっており、受取りに行ったのだ。
いろいろ話をしているうちに、近所で行われているセールの話題が出た。
この時期はものが売れないこともあり、あちこちでセールをしているらしい。

近所でアパレル関係のセールをしており、いろいろなものが安く出ているという。
いわゆる一般の人には知られていないセールで、場所も繁華街ではなく普通の住宅地だ。
セールは今日が最終日なので、大したものは残っていないかもしれないが・・という。

それはぜひ見てみたいと、場所を詳しく教えてもらった。
靴店から10分ほど歩いたところにある。
行ってみると、本当に普通の住宅に囲まれた場所で、小さくセールと書かれた看板が出ていた。

洋服や靴が積んである。
箱が積上げてあるので、歩くスペースは少なく、店内が狭く見える。
価格を見て目を疑った。
それなりのブランドの靴が、ほぼ半額である。
それも値上げ前の価格がベースなので、驚くほど安い。

1万円台から2万円台が中心だ。
米国製のコードバンの靴などはさすがに高いが、それでも5万円くらい。
聞いたことの無いブランドも多いが、すでに何足か持っているような、欧州の有名ブランドのものもある。

積んである箱から、自分に合いそうなサイズを選んで、靴を出して試着してみる。
高級に構えたお店ではないので、自由に試着させてくれる。
次から次へと靴を出して履いてみた。
もう途中からは、いちいち自分の靴に戻すのをやめて、靴下で歩いていた(笑)

最初は混乱した。
欲しいと思う靴が1万数千円で売られており、これは夢ではないかと本当に考えたほどだ。
しかし1時間ほど店内を回っているうちに、少し冷静になってきた。
いくら安いからといって、履かない靴をこれ以上買っても仕方が無い。
抱えていた箱を一度元に戻し、選ぶ基準を変えた。

結局二つに絞ることにした。
ひとつは雨に強い実用的な黒いブーツで、ラストも自分に合っており、1万5千円だった。
もうひとつは、こういう機会でもなければ買わないであろう、フランス製の赤い派手な靴で2万5千円・・・
短時間で選んだにしては、なかなかいい選択だったと思う。
どちらも数足ずつ積んであったので、市場ではあまり売れなかったのだろう。
そのふたつを買っただけで、けっこうな重量になり、持って帰るのが大変であった。

何でもセールの初日はプロが群がり、店内はごった返すという。
整理券が配られることもあるという。
しかしよく聞くと、プロというのは、オークションでの転売目的の人たちが多いらしい。
それで食っている人たちがいるということか。
既にいいものはその時に買われてしまっているそうだ。

アパレルの業界で売れ残っているものを、輸入元が処分するために行われるセールらしい。
売れない時期に売上げの数字を出すことも、目的かもしれない。
まあ、仕入れるほうにとっては驚くような価格ではないのだろうが、買うほうにとってはビックリ価格である。
こういう人知れず行われるイベントというのがあるんだね(笑)
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