雨の日の靴


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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梅雨の季節には、履く靴が限られてくる。
コードバンの靴なんて、絶対に履けない。
1回で駄目にしてしまう。
あれはもっと雨の少ない国で考えられた靴だ。

雨に強いといえば、表面が防水加工されたレザーやガラスレザー、オイルレザーなどの靴が中心になる。
スエードも、防水スプレーをかけるとよく水をはじくので、比較的雨に強いと言われる。
普通のカーフも使えないことはないが、防水スプレーやワックスの能力には限界がある。
濡れて出来たシミが上手く消えてくれればいいが、陰干ししてからクリームを与えても、何となく表皮が痛んだようになる。

靴底は、ラバーなど雨に強いものであることが無難である。
普通のレザーソールは、水分を含むと激しく痛む。
どうしてもレザー系にするならば、オイルを多く染みこませたソールなど、雨を意識した作りになっているものがいい。

必然的に、梅雨の時期に履く靴は決まってくる。
梅雨に限らず、にわか雨が降るなど、日本の天気は安定性が低い。
四季のある国に生まれた宿命で、靴に要求される条件も厳しいのだ。

手持ちの靴で、雨に強いものは何だろう。
ガラスレザーでは、チャーチのシャノンのダイナイトソールがまず候補に上がる。
あの靴は、大雨の日に深い水溜りの中を歩いても大丈夫だった。
同じくジャラン・スリウァヤのプレーントゥも、ガラスレザーにダイナイトソールの組み合わせだから、雨に向いた靴と言える。

オイルレザーの靴は、雨に強いのはわかっているが、ブーツが多くて暑い季節には厳しい。
短靴では、オールデンのクロムエクセルのブルーチャーはゴム底で雨に強い。
クレープソールのオールウエザーウォーカーも、危なそうな天気の日には選ぶことが多い。
オイルレザー系のリスレザーとラバーソールを組み合わせた、パラブーツの靴も雨に向いている。

トリッカーズの中では、なんと言ってもシーシェイドゴースなどの耐水レザーを使った靴がいい。
これにラバーソールを組み合わせた短靴は、雨の日の定番になっている。
アッパーがカーフで、ダイナイトソールやコマンドソールと組み合わせたトリッカーズも何足か持っている。
それらを雨の日に履くことはあるが、やはり水に濡らすとアッパーが痛むように感じる。
特に明るい色はシミが目立つ。

スエードの靴は、数足しか持っていない。
ラバー、ウレタン系のソールを組み合わせた靴では、クロケット&ジョーンズのプレーントゥや、ウォークォーバーのものがある。
そう言えば、ずいぶん前にリーガルで作ってもらったブラックのスエードの靴も、ダイナイトソールなので雨にはピッタリだ。
しかしあまりスエード自体が好きではないので、滅多に履かない。

それら雨に強い靴を、大量のコレクションの中から選び出す(笑)
玄関付近にそれらを並べておいて、毎朝そこから選んで履いていく。
雨の季節が過ぎるまで、その態勢でいくしかない。
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