財布


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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誕生日プレゼントに財布を買ってもらった。
といっても、誕生日はまだ半年も先だ。
今使っている財布が壊れてしまったので、必要に迫られて、先貰いで買ってもらったのだ。

今まで使っていたのは、コードバンの長財布である。
小銭を入れるファスナー式のポケットが付いている。
僕のように詰め込んでパンパンにしてしまう荒い使い方で、よくこんなに長い期間もったと思う。
表面の黒いコードバンは、今でも鈍い輝きを放っており、むしろやっと年季が出てきたところだが、ファスナー部分が壊れてしまった。

デパートに見に行くと、男性用小物の売り場に革製品のコーナーがある。
ちょうど父の日のプレゼントで、多くのお客さんで賑わっていた。
革製品は、男性用のプレゼントの定番となっているようだ。

見せてもらうと、コードバンの財布が何種類かある。
いくつかのメーカーから出ているが、いずれにしても価格は高く、数万円から十数万円もする。
(今まで使っていた財布は、結婚式のお返しで、カタログから選んでただで貰ったものだった・笑)
特に米国のホーウィン社のコードバンを使ったものは高価である。
中には、靴の業界ではプレミアムのついているウイスキーコードバンを使っているものもあった。

コードバンというのは、いつも書いているが、馬のお尻の皮である。
1頭から少量しか取れないので、必然的に高くなる。
特有の艶のある革で、表皮は比較的強いのだが、水に弱いという特徴がある。
繊維を寝かせて作ってあるので、水に濡れるとそれが元に戻って、水脹れのようになってしまうのだ。

特に最近は、極端な不足状態に陥っており、オールデンのコードバンの靴など、日本では2年待ちの状況だという。
そもそも皮を取る農耕用の馬自体が、今ではあまりいないだろう。
革のために動物を飼うことはまずなく、多くの場合、革は副産物である。
革とは供給が不安定な資材なのだ。

コードバンを作っているタンナーは少なく、米国のホーウィン社か日本の新喜皮革社くらいであるが、特にホーウィン社のものは有難がられる。
面白いのは、そのホーウィン社のコードバンが、財布の世界でもブランド化していることだ。
誇らしげにホーウィンの刻印が押され、特別高く売られている。
戦略的には成功しているのだろうが、売れすぎているためか、最近は革の質が落ちているという噂もちらほらと聞く。

コードバン自体は、案外丈夫な革と言われている。
僕の使っていた財布も、表面はまだ綺麗だし、傷もそれほど付いていなかった。
しかし力のかかり方によっては弱いようだ。
お店に展示してあったコードバンの財布も、カードを入れるポケットが破れているものがあった。

いろいろ見せてもらって、イタリア製の少し大き目の財布を選んだ。
イタリア製といってもかなり無骨なデサイン。
ファスナーで左右に開けるタイプで、比較的収容能力が大きい。
一応革はホーウィン社のコードバンを使っているが、その中で一番安かった(笑)

何より内側がカーフで出来ているのがいい。
内部までコードバンだと、強度面で心配だし、扱いに気を遣う必要がある。
デザインに華が無く、目立たない製品であるが、比較的「通」が選ぶことが多いと言われた。
頑丈そうなので、僕にはピッタリである。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (decca)
2015-06-18 08:25:46
是非写真をアップして下さい。(笑)
 
 
 
Unknown (COLKID@会社)
2015-06-18 13:10:09
カッコいいわけではないので、お見せするほどのものではないのですが、考えてみます。
 
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