ベン・ハー


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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昨日今日と、BSのTBSで放映していた「ベン・ハー」を見た。
久しぶりである。
とはいえ、若い頃には何度も何度も見た映画だ。
各シーンが甦ってくる。

今見ると、CGを使っていないことに、かえって圧倒される。
さすがに背景は「絵」だし、戦車競争などスタントマンが演じているが、それでも桁違いに力がある。
あんなシーンは今なら撮影できない、という場面の連続。
当時MGMが倒産寸前だったとはいえ、ハリウッド全盛期の作品の底力を感じる。

オリジナルサウンドトラックとされたアルバムでは、多くの挿入曲を収録できなかった。
そのため2枚目のサントラ(と称されるアルバム)が出たが、それが日本では発売されなかった。
そのため輸入盤で買ったのを覚えている。
この曲は2枚目のほうに入っていたな・・とか思い出しながら見た。

内容は、今見ると宗教色が強すぎるように感じた。
だがあの頃は、まったくそうは感じなかった。
アメリカがまだ何かを信じていた頃の作品である。
そういう意味でも、今では撮れない映画だろう。

ふと思い出し、レコードの棚を探す。
随分前に入手した、公開当時のサイン入りアルバムがあったはずだ。
久しぶりに開いてみると、製作ノートまで入った特別なアルバムだった。
主演のチャールトン・ヘストンと、母親役のマーサ・スコットのサインが、「ビルへ」と個人名宛で書かれている。
恐らく友人に贈られたものだったのだろう。

今まで気付かなかったが、隅のほうに、1960年4月の日付がメモ書きされている。
公開翌年である。
いずれにしても、僕の産まれる前だ。
50年以上も前・・・
古い書物特有の匂いに思いを馳せた。





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