自転車


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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朝、駅の近くを車で走っていた。
早くから降り続いていた雨が、先程から少し強くなっている。
家族を駅まで送り迎えする車で、駅前は渋滞している。

自転車に乗った人が、交差する道から目の前に飛び出した。
合羽を着ていて表情が見えなかったので、何となく危ないなと感じていたが、案の定だ。
急停止して事なきを得た。

角を曲がると、今度は横を走っていた自転車が、強引に目の前に割り込んできた。
極めて危険な運転である。
雨で視界が悪いのか、今日は皆、滅茶苦茶な運転をする。

少し先では、道をノーブレーキで横切って行ったやつがいる。
何という恐ろしい運転をするのだろう。
電車の時間に遅れそうなのだろうが、やけに自転車の運転が荒い。

これは危険と感じ、左足をブレーキに乗せて、慎重に走った。
それからも何人か、とんでもない運転をする人に行きあった。
自殺志願者か・・・と言いたくなるような運転である。

今日はかなりの数の事故が起きているのではないか・・・
そう考えながら、車を進めた。

それにしても何で・・・
こんな無謀な運転をする自転車ばかりなのだろう。
久々の本格的な雨で、自転車を運転する勘が狂っているのか。

そこで気が付いた。
道路交通法の改正である。
改正後初の本格的な雨降りの日なのである。

6月から自転車運転の危険行為への取締りが厳しくなった。
もともと違反には違いなかったのだが、これを機会に積極的に取り締まるようになった。
恐らく一般の人には、6月からは傘を差しながら運転すると捕まる・・という程度の認識なのだろう。

傘を差さずに、雨合羽を着て走る。
両手でしっかりハンドルを握れる分、速度を出すことが出来るようになった。
だが顔には雨水がかかる。
出来れば濡れたくないので、早く到着しようと駅までふっとばす。
頭をビニール製の合羽で覆い、視界が狭まり、音も聞こえづらくなっている。

もともとが運転免許証を持っていない人たちがほとんどで、講習さえ受けたことがないだろう。
自分たちの運転が、同じ道路上を走る自動車からどう見えるかは、まるでわかっていない。
標識もろくに読めないし、道路上でルールを守ることの重要性を理解していないのだ。
恐らく、今まではお情けで許されていたとは、夢にも思っていまい。

そういうギャングのような存在を、これを機会に取り締まり、無くしていこうというのだ。
いい事ではあるが、今日の状況を見ると、最初はかなり大変そうである。
当分、生みの苦しみが続くのではなかろうか・・・
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