酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

余寒の候の雑感~白内障、史上最高のスーパーボウル、グリーンズジャパン総会

2023-02-17 05:19:27 | 独り言
 この2、3年、視力に異変を感じていた。正面に夕日が落ちると眩しくて何も見えなくなるし、夜道では足元が覚束ない。メガネドラッグでチェックしたが、視力は落ちていなかった。仕事をやめて運動不足になり、数値が悪くなった糖尿病由来と心配になったが、眼科の検査を受け、白内障であることが判明した。 

 膝、腰、肩に歯、そして糖尿病と満身創痍だが、さらに白内障で手術(左右で2回予定)と肉体の衰えはとどまるところを知らない。死ぬまで読書を趣味にしたいというささやかな願望を現実にするためにも、手術は不可欠だ。術後、新しい世界は開けるだろうか。

 チーフスVSイーグルスのナンバーワン・シードの組み合わせになった第57回スーパーボウルは、史上最高の熱戦になった。放映権料の高騰で、プレミアリーグなどテレビで視聴することは難しくなっている。放映権料が米国で年間100億㌦(1兆3000万円超)のNFLのポストシーズンを、日テレジータスは全て生中継で放送した。何か〝からくり〟があるのだろうか。

 主音声の解説は現地(ステートファーム・スタジアム)から森清之氏(東大HC)が担当し、インターバルには村田斉潔氏(龍谷大HC)と有馬隼人氏(アサヒビールHC)による詳細な分析が提供される。イーグルスは攻撃も守備も岩盤のような堅実さ、チーフスは熟練した柔軟性を特徴にしている。史上初の黒人QB対決で、イーグルスのハーツは24歳で突進力に秀で、チーフスのマホームズは27歳にして〝レジェンド〟の域に達している、

 モビリティーを誇る両QBだが、マホームズの右足首の故障が不安視され、イーグルスやや有利の下馬評だった。アメリカのドラマを見ていると、ハイスクールでもQBは白人で、全校女子の憧れの的という設定が多い。時代は変わり、QBのみならず黒人選手が主力を占めているが、NFLではコーチの人事で黒人は冷遇されていると指摘する声が強い。

 両QBの躍動に、サッカーW杯の決勝を思い出した。ハーツいはエムバペ、マホームズにはメッシを重ねていた。チーフスのアンディ・リードHCがイーグルスを率いていた頃、上記の村田氏は〝戦術がコンサバティブ(保守的)〟と評していた。だが、ファンタジスタのマホームズをQBに据えて以降、遊び心満載のトリックプレーを用いることが増えた。チーフス勝利も満足だし、エキサイティングなシーソーゲームに見入ってしまった。

 先日、ズームで開催された第12回緑の党(グリーンズジャパン)総会に参加した。統一地方選、グローバルグリーンズ世界大会(6月、韓国)を控え、昨年7月に結成10周年を迎えたグリーンズジャパンの飛躍の年へ……こう力を込めたいところだが、簡単ではない。日本に限れば、若い世代が政治に対して忌避感を抱いている。左右を問わず、政治団体やグループの高齢化が進んでいるのだ。

 日本はいつからか<世界標準>に頓着しなくなった。自公政権はジェンダー、LGBT、夫婦別姓など戦前回帰が甚だしい。統一教会、日本会議、神政連との結び目だった安倍晋三元首相の影響力は今も絶大で、日本は鎖国状態になりつつある。さらに軍事費増強、原発シフト、空前の値上げと絶望的な状況だが、グリーンズジャパンは接着剤の役割しか果たせていない。

 俺は<脱成長>、<ミニシュパリズム>、<コモン>を軸に据え、環境危機、格差拡大をストップするべきだと考えているが、限られた時間で議論は深まらなかった。総会と離れてグリーンズジャパンの未来を見据えると、希望がないわけではない。杉並で起きていることがモデルケースになる。

 2年前の7月、グリーンズジャパン主催の連続オンラインセミナーで講師を務めた岸本聡子氏は、アムステルダムのNGOに所属して市民運動に関わってきた。とりわけ市民と市政を結ぶプラットホームを構築した<ミュニシパリズム>発祥の地バルセロナの具体的な施策をセミナーで紹介していた。その岸本氏が昨年、杉並区長選で当選する。彼女の選挙に協力したボランティアの中で、グリーンズジャパン公認で区議選に挑戦を決めた女性もいる。

 コロナ禍以降、引きこもり気味だった俺だが、暖かくなったら長い冬眠から覚めるつもりでいる。仕事でも探してみようかな。
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