酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

酷暑の日々の雑感~パリ五輪、角田大河騎手、気候危機、長崎平和祈念式典

2024-08-12 18:04:50 | 独り言
 連日の酷暑で心身にダメージを受けている。読書も進まず、映画館に足を運ぶ元気もない。前稿から中5日の更新になる今回は<酷暑の日々の雑感>を記したい。

 行き着けの接骨院の青年施術師は院長に連れられてパリを訪れ、柔道選手をチェックするスタッフとして活躍した。フェンシングチームの健闘、レスリングの金メダルラッシュに加え、男女マラソンの6位入賞にも驚かされた。アフリカ系ランナーが絶対的な資質の違いでレースを支配するのが従来のパターンだが、赤崎と鈴木は終盤まで食らいついていた。〝駅伝はマラソンランナーを育てない〟という定説は覆るかもしれない。

 五輪で輝いた選手たちと同世代の角田大河騎手の死を、JRAが公式に発表した。藤田伸二元騎手がYouTube公開中に第一報が伝えられ、スタッフの「電車で」という声に、上野幌駅で起きた人身事故との関連が俎上に載せられた。角田騎手は函館競馬場のコースに車で進入した件で事情聴取を受ける。騎手が聖地であるコースに乗り入れるなど許されない行為だが、免許取り消しを仄めかされ大きなショックを受けたとの報道もある。

 闇の部分も多く、推察だけで語るのは無理がある。だが、彼はまだ21歳で、1年間の騎乗停止といった重い処分が科されたにしても、厩舎での地道な作業に従事するなどして信頼を勝ち得たら、さらに大きくなって復活する可能性はあったはずだ。仲間の騎手たちも追悼のコメントを寄せている。JRAは更正への道を担保することは出来なかったのだろうか。

 「報道1930」(BS・TBS)は8日、<格差と不平等と「気候正義」>と題された特集を組み、温暖化への警鐘を鳴らしていた。日本近海の海面水温は28度に迫っており、ゲリラ豪雨のみならず、台風が頻発する危険な状況が予想されている。俺が所属するグリーンズジャパンでは<ストップ! 地球温暖化~1・5C目標 これで日本の責任を果たす!>のパンフレットを作成した。充実した内容で、関心のある方はHPをチェックしてほしい。

 日本では認知度が低いが、<ティッピングポイント>という気候危機の指標がある。グリーンランド氷床の融解、西南極氷床の融解、アマゾン熱帯林の喪失など数ポイントがあり、相互に影響し合って温暖化に突き進む可能性が高い。2030年までに電源構成で再エネ75%を達成し、断熱規制とガソリン車規制が求められるが、日本では遅々として進んでいない。依然として原発推進の方向だが、コスト高のみならず地震が頻発する現状を考えたら、明確に原発ゼロの姿勢を打ち出す時機に来ている。

 俺は経済に疎く、二酸化炭素削減の具体的な道筋を説明することは出来ない。だが、学習会でパンフ作成に当たったMさんの言葉が参考になった。ドイツで目標達成の可能性が現実味を帯びたことがある。マイナス成長だったからだという。気候危機は不平等や貧困の解決を前提に、脱成長、ローカリゼーション、ワークシェア、地産地消とリンクすることが克服の第一歩ではないかと直観した。その旨を発言したら賛同を得られた。

 トランプは気候危機を無視し、<掘って、掘って、掘りまくれ>と資源採掘と大量使用を宣言している。大統領選については稿を改めて記したい。

 最後に長崎平和祈念式典について。長崎市がイスラエル大使を招待しなかったことに抗議し、米、英、独、仏、伊、加、EUの大使が欠席した。これに重なるのがパリ五輪で、ロシアは戦争を理由に出場していないが、国際法に違反し、国際司法裁判所でもジェノサイドと認定されたイスラエルは出場している。ダブルスタンダードを拒否した長崎市は評価すべきだ。

 ああ、疲れた……。次回は中3日で更新したいが、材料がない。
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