冬林檎
2009-05-31 | 本
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/ac/6b40d62d498a14ee0e7126344b7c3d0e.jpg)
知り合いの俳人Tさんが、十年ぶりに句集を出版され、贈って下さいました。タイトルは、
鬼房逝く冬林檎ひたすらに噛み
から「冬林檎」とされました。
彼女は80歳を越えてなお句作に励み、更に岐阜県俳句作家協会事務局長として、毎年県下の俳人の作品をまとめ、句集発行責任者の任務もはたしておられます。
「冬林檎」の最初の頁には、書家である夫君による彼女の句の水墨作品が掲載。
地名のある私の好きな作品より
金星に近き斑雪の伊吹かな
春夕焼富士は妖気をまとひをり
焼岳の匂ひをはこぶ驟雨なり
木曾馬を見守りてをり朴の花
白梅や大和石仏やはらかに
(伊吹山も焼岳も昔登った山ですし、富士山麓にも大和にも度々出かけています)
鬼房逝く冬林檎ひたすらに噛み
から「冬林檎」とされました。
彼女は80歳を越えてなお句作に励み、更に岐阜県俳句作家協会事務局長として、毎年県下の俳人の作品をまとめ、句集発行責任者の任務もはたしておられます。
「冬林檎」の最初の頁には、書家である夫君による彼女の句の水墨作品が掲載。
地名のある私の好きな作品より
金星に近き斑雪の伊吹かな
春夕焼富士は妖気をまとひをり
焼岳の匂ひをはこぶ驟雨なり
木曾馬を見守りてをり朴の花
白梅や大和石仏やはらかに
(伊吹山も焼岳も昔登った山ですし、富士山麓にも大和にも度々出かけています)
俳句は全く判らない私ですので コメントする資格はないのですが 挙げて頂いた句の中で
白梅や 大和石仏やはらかに
が 自分にはすぅーと入って来ました
作者はどの辺りの石仏を仰っているのかと思いつつ 私は柳生街道の仏達が目に浮かびました
毎回記事をご覧頂まして有難うございます
私は 神仏習合とか 廃仏棄釈など民俗学の先生の話を聞いたりしているせいか 興味があるのです また地方の草深い所の土着の宗教にも関心を持っております
平安人様は向学心がお強いと聞いて陰ながら尊敬しています。
特に文語調には響きを感じさせられます。
ちょっとオーバーの表現かもしれませんが,侘び、寂びの表現が出来る日本語は世界一の言語と思います。(日本語以外知らないのですが)
歌を為さる方、大五と太極拳をやっている仲間(彼女は俳句)からも感じるのですが語彙の豊富な人、とっても尊敬してしまいます。
「匂ひをはこぶ驟雨」きれな日本語ですね
雰囲気が伝わってきますね。
「鬼房」って師と仰ぐ歌人のお名前なの?
佐藤鬼房氏は、宮城県に住んでおられました。俳誌「小熊座」を主宰しておられ、蛇笏賞も受賞された人で、1/19に亡くなられました。