つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

冬林檎

2009-05-31 | 
 知り合いの俳人Tさんが、十年ぶりに句集を出版され、贈って下さいました。タイトルは、

鬼房逝く冬林檎ひたすらに噛み

から「冬林檎」とされました。
 彼女は80歳を越えてなお句作に励み、更に岐阜県俳句作家協会事務局長として、毎年県下の俳人の作品をまとめ、句集発行責任者の任務もはたしておられます。
 「冬林檎」の最初の頁には、書家である夫君による彼女の句の水墨作品が掲載。
地名のある私の好きな作品より

金星に近き斑雪の伊吹かな

春夕焼富士は妖気をまとひをり

焼岳の匂ひをはこぶ驟雨なり

木曾馬を見守りてをり朴の花

白梅や大和石仏やはらかに

(伊吹山も焼岳も昔登った山ですし、富士山麓にも大和にも度々出かけています)
コメント (5)
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