湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

待機に積極的な意味を持たせつつ

2007-09-15 06:32:52 | 引きこもり
午前中電話が鳴った。

町田さん(仮名)だろうと直感した。案の定、町田さんだった。以前、A子に紹介した精神科医のクリニックにいるのだという。驚いた。ここは薬漬けにはしないことがよい。しかし、私が町田さんとの対話の中に、例としてちらりと言った医師の名前と言葉を覚えていて、インターネット検索をかけたのだという。この積極性が彼女の個性なのだ。母親に心配をかけたくないからと医師のもとに出かけたのだという。彼女は久々の外出。私の名前を出して医師に予約を取ったという。性急な展開に危うさを感じるので、今日午後にあうことにした。

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昼過ぎ、茅ヶ崎サポセンで福祉PJの定例会。福祉PJの再定義。市民ネットカフェやサポセンからあがってくる福祉関連の市民活動仲間作りの手助けをし、時にはプレゼンの場を保証するような活動に、動きを整理していくことで話がまとまった。サポチガの裏方業務の請負のようなスタイルとなった。

「The Big Issue」の朝日新聞記事を、茅ヶ崎駅頭で販売をしているTさんに届けた。やはり街頭の質問が増えていた。赤字運営なのだという内容なのだが、その成果も紹介されていて役に立つ。活動が市民権を得ていくことを私も願う。

市民文化会館を通ると「ら・ら・ら ライブ」のたて看板が入り口階段に掲示されていた。障碍者自身がコンサートを作る恒例企画だ。翔の会が提唱する活動のひとつだ。しかしこれも私は今日こうして、看板を見るまで日程を知らないままでいた。実行委に参加してこなかったからとはいえ、市内情報が入らなくなっていることを感じる。私の活動が巡回は、県外が主、就労支援は市の枠を超えているから、市内の活動そのものではないこともあるが、他の学齢期の障碍当事者団体の活動を応援することがめっきり減った。その加減なのだと思う。サポセンの活動が障碍者諸活動を反映していない証拠でもあるのだが、流される前に意識していかなくてはと思う。私の活動自身が地元から浮き上がっている証拠なのだから。

文教大越谷に出かける算段をしていたが、サブマシンが故障したので修理に出費がかさんだ。参加費6千5百円が捻出できずに諦めた、なんとも情けない話なのだが。(そのあとの慶応大所沢の方は、もともと無理と思っていた。)

夜間傾聴:入谷さん(仮名)
     駒沢公園くん(仮名・お久しぶり)

p.s.
「豚小間切肉と長芋のあわせ炒め」の吟味。喫茶のランチにしては少々食感が重い。おいしいが夕食向きだ。喫茶開店時のメニュー作りのひとつなり。ウパ茶の廉価ルート確保。これも癖がある。

(校正1回目済み)
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ビッグイシュー4周年?

2007-09-14 07:24:51 | 引きこもり
今朝の朝日新聞を開いて驚いた。「The Big Issue」4周年の記事が半面を割いて紹介されているのだ。昨日も同誌創始者のジョン・バード氏が日本版4周年のために来日している2段組記事がでたばかりだ。朝日新聞検索ができる人は記事をオンラインで、契約されていない方も、ぜひ新潟版のデザインTシャツ製造販売の話も読んで欲しい。

●「Tシャツで自立支援」(2007年09月01日 朝日/新潟)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000709010004

「The Big Issue」は「社会的企業」だ。冊子を販売することで、路上生活からぬけ出す契機をつかむ。私が構想していたコンビニ冊子「わーく」の発想にだいぶ通じるところがある。「The Big Issue」が生活資金を稼ぎ出す手段を得ることに対し、「わーく」は、「街の中に」「仕事する人」として「居場所」を獲得することに焦点がある。このミニコミ活動取材と拡張を通して街につながっていく。「The Big Issue」が「PC技能習得」とそこから「デザインTシャツの製造販売」活動を生み出したように、「わーく」の活動は、当事者活動の磁場であり、さまざまな活動の苗場となる。出版活動のスキルが高度すぎるという批判もある。しかし企画の共有のもとで分業をしていけば、自分の参加できる枠も生まれてくる。だから「The Big Issue」が公民権を得ていく様子は、「わーく」の可能性をみる思いがあるのだ。「コミュニティ・ビジネス」よりも主体が明確な「社会的企業」のきわめてわかりやすい例だろう。

今年6月、「The Big Issue」関係の書籍が出ている。稗田和博さんとは、一度お話を伺ってみたいと思っている。それには「わーく」を軌道に乗せねばね。


●「ビッグイシュー突破する人びと―社会的企業としての挑戦」
 (稗田 和博 (著) ISBN: 4272330497)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4272330497/ref=ord_cart_shr/250-0211288-9947437?%5Fencoding=UTF8&m=AN1VRQENFRJN5

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町田さん(仮名)はメールの画面を全力疾走した。その疲労が出たのだろう。昨日は眠り通していた。私も久々にずっしりと体の重い朝を迎えた、といっても10:30。今日は休もうとメールに書いた。耐え難い孤独を感じたときのSOSは別だ。

家族の夕食を作ってから、相模線で入谷に向かった。入谷さん(仮名)が食事に同意してくれたからだ。和食ファミレスでちらし丼をつついて、食べてきた。入谷さんのお父さんがやがて職場から直行で到着し、私はマイカーでなんと「藤沢」送ってもらってしまった。入谷さんのお父さんは、私を藤沢在住者と思い込んでいたのだった。私は私で、助手席に乗った入谷さんの後ろ姿を見ながら、たちまち眠りこけていたらしい。

お礼を言って降ろしてもらったものの、さて藤沢にきたのならと藤沢の市民活動推進センターに、バッグにいれっぱなしにしていたアンケートをとどけ、Tさんがいらしたら、編集部員補強の件で御願いをしようと思った。残念ながらTさんとは会えなかったが、藤沢に来たことを無駄にしないで済んだ。

コーヒーを頼んで、持ち歩いていた藤居学・神谷栄治共著の「自閉症」を読み進めようと続きのページを開き、焙煎の深い線香の香りのするKeyコーヒーを飲んでいたが、本を落としてしまう。家には食器の山が待っている。しばらく目を閉じて体の力を抜いた。

30分もしていただろうか、さすがにウェイトレスが様子を見に来たので、帰宅した。コーヒーは効いたようだ。

食器を洗い終えて、明朝の煮物を仕込んで、ぞっとした。図書館で借りた本が無いのだ。喫茶店に電話をかけたが見当たらないという。電車の中かと落胆していたら、なんとトイレの窓に本がたてかけてあった。胆を冷やした。

今夜の傾聴は、やめておこうと思っているところに、町田さんからメールが飛び込んだ。ピーターラビットの作者の映画を観たいのだという。つい誘い込まれて、3時を過ぎた頃、仕事の期限が今日のものが残っていることに気がついた。まあ1時間もあれば済む作業量だったので、それは済ませて添付メールでことは済み。

朝日新聞のチェックと本文を書いていると夜が明けた。今日は午後から、茅ヶ崎サポセンで福祉PJの会議だ。こちらは公募型講演会方式が棚上げ状態なので、このままならプロジェクトを閉じようと思っている。

さて、私の生業は何でしょう。

おやすみなさい。

(校正1回目済み)


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忘れてはならない痛みのこと

2007-09-13 07:31:17 | 引きこもり
町田さん(仮名)とメールで話をすることができた。私が夜間傾聴を始めた原点に帰った気がした。ここのブログに登場する巡回先の青年は、どんなに荒れていても、悲しくなるほどに実直で優しい。理由も学校のいじめや、親子関係、進路挫折など様々な人たちがいるが、あるグループは某進学予備校・大検塾の元再起組(現役は公開できない)だったり、フリースクール在籍・某塾夜中の電話(ボラ)登録組だったり、何らかの形で自分を変化させていく手がかりを試し始めた青年ばかりだ。半数は私のブログを読んでいる。

私は友人の塾の「学習困難児クラス」の中や、卒塾生の中の青少年と話をしてきた。私だけが東京南部在住者ではないので、授業日ではないときに湘南と東京南部を結ぶ会話をメールに託したのが始まりとなっている。だから旗の台君(仮名)などは小学生の頃からのお付き合いだ。

町田さんとメール交換を始めて、この子も初めて話をした気にならない。昔から話してきたような近さを感じている。町田さんは自分の生を問い直して立ち尽くしている。メールを先ほど今夜の最終版として送りお別れしてから、私はしばし考えてしまった。

今、私が進めている就労支援プロジェクトは、誰のものなのだろうかという問いだった。私は、社会と本人が結ばれるきっかけを社会の中に準備することとも違っていることを感じている。お仕着せではなく、本人たちが出会い、情報交換したり、仕事をつかんだりする場を作ることが埋め込まれているからだった。

繊細な町田さんの言葉を読み直しながら、私は彼女を企画の中に招待することが、本当によい選択なのかを、言葉を反芻して確かめていた。

私は数年前に出版された小園綾子さんのルポを思い出した。

●「魂の声 リストカットの少女たち」(ISBN:4062129205)
http://www.amazon.co.jp/%E9%AD%82%E3%81%AE%E5%A3%B0-%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E5%B0%91%E5%A5%B3%E3%81%9F%E3%81%A1-%E7%A7%81%E3%82%82%E3%80%8C%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%80%8D%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F-%E5%B0%8F%E5%9B%BD-%E7%B6%BE%E5%AD%90/dp/4062129205/ref=sr_11_1/250-0211288-9947437?ie=UTF8&qid=1189634288&sr=11-1

ここのどこだったか曖昧なのだが、友人とつながったことの意味の大きさのことを、ちょこっと触れたところや、仕事を始めることが契機になっていると紹介されたところが出てくる一方、泥沼のようなOD(薬物依存)脱出の他者の存在の意味の大きさのことなど、立ち直りの格闘にひとが接していくことの意味の大きさを表現したものがあり、こうした直接会うことの大切さとその基礎の上で、オンラインでつながっていくときに、過敏と思われるほどに、技術依存に流されることに警戒心を持つ必要を感じたものだった。「ひとを忘れまい」常に自覚が必要なこのことは、支援者の胆にすえておくことだ。その上に立つとき、このルポが書かれたのがメール抜きには考えられなかったことを例にとらせてもらえば、テレコムは適度な距離を保つコミュニケーションツール足りうるし、「インターネットどころではない」「就労なんてとんでもない」という固定的な発想から抜け出せることにつながると思う。その一方で、私はこの引きこもる青年の孤独と苦痛が、一筋縄で簡単に癒えるものではないことを、改めて感じるのだ。

揺れ動く道ではある。でもひとはいやおう無く生の時間を生きている。その変化を引き受けることのなかに、他者とつながることのなかに、テレコムは存在している。テレコム信仰が誤りである一方で、懐古主義的な自然回帰論もまた誤りであると思う。ユビキタス、そのうえに立ちたい。

今日は、時間切れになってしまった。背筋を寒気が通り抜けていく。煌々とした覚醒が私たちの対話に流れていった。ここは原点。そう思う。

夜間傾聴:町田さん
     入谷さん(ごめん、今日は君の時間を分けてもらった。)

(校正1回目済み)
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対話を成り立たせている仕組み/鎌倉で充電

2007-09-12 06:25:39 | 引きこもり
昨日は、9/22定例会用のポスターを持って藤沢と鎌倉をうろついていました。鎌倉は煎餅の師匠の話もありますが、今回は若い頃、市民活動の行き詰まりと家庭生活の行き詰まりにはさまれて命を絶った、私の古い友人の関係者のところを久々に訪ねたのでした。

というのも、藤沢で某市議と話をしたのですが、私はその方が若いときに偶然会っていて、そのときは、私の亡き友人が支持してくれた私の塾のミニFMの件で、運営の地域協力を御願いに行っていたのでした。

私の友人は、どんなに複雑なプランでも、相手の賛同を取ってしまう不思議な話力を持っていました。私は会話の際に、共通の土台を確認し、話題の樹形図の枝先から幹への接続の筋を描くのですが、葉は互いに散っていて、それが幹に導かれてつながります。葉から葉への飛躍を如何に簡潔に直感的に描くかということを考えます。葉から幹へは追跡できても、葉から別の葉に移る部分は、聴く側は予測できませんし、特定の別の葉へと移る理由がつかめません。この方法は、相手に論の完結までの沈黙注視を要求することになるので、特に忙しい人には、いつも胆の部分を説明できずに、会話の目的という先端部分だけで話が結局流れてしまうことになるのです。

友人は背景を語ろうとはせず、先端でつながれないものは、どのみち胆を分かち合うことはないという割りきりがあり、脈ありと感じた相手には全然関係ない世間話をしてから、よろしくと同意を頼み込む、いわば手馴れたお付き合いを行って実を採るのでした。

私の話法は、対話のインタラクションを踏まえていない意味で稚拙なのですが、それは話題が常識をはみ出したとき、そのはみ出しの背景を語る前に、話が常識の枠内に閉じてしまう空転の壁への苛立ちがあるから、ねじ伏せ論的になっているのだと思います。話を共感のうえに乗せられないということ。特に体験の特異性の中から思考されたものが私の語りの中には、随所にあるからなのです。

以前書いた高校教員は「冗談から驚きまで、同じ場面で同じ演技をしている」という留年当時の発見は、ついに同級生すべての拒絶に会いました。空転とは、こういうような事例のことです。通じない言葉があるということ。このずれの部分が提案の胆の部分に触れてくる場合、対話は共感の「綱渡り」になってしまうのです。友人もまた、最後はこのトラップにはまってしまったのですが、私は世間話で実を採る方法に反発を感じていました。

ときにじりじりとシャドウ・ボクシングが追い詰めらていく思いを抱いたとき、私は彼の眠る藤沢の墓苑や鎌倉を訪ねて充電するのです。直感的な部分を持たないプランは、やはり実践の論理としては未完成なのです。どんな特異な背景を持っていても、ひとの心を捉えるような部分がないといけない。難しい理論もさっくり切れる断面が見えてこそ、論が生きてくるのです。

市議の*さんと会ったあと、タイムリミットの西浜高校へのサポチガのチラシを届け、駆り立てられるように慌しくUターンして、鎌倉に向かったのでした。

彼の幼い時の友人の何人かは、彼の紹介で共通の飲み友達になっていました。その飲み友達を5年ぶりに訪ねたのでした。頭は真っ白。私が酒を交わす事が出来ないのでコーヒーでしたが、充分に話に酔わせてもらいました。彼は教職を降り、輸入工芸品卸の父親の仕事を継いでいました。話は全くかみ合わないものでしたが、実をとらせてもらい、ああ、このことなのだとぶつぶつ言いながら勤務先に向かったのです。場の力、関係の力といいますか、会えればよし、話題は刺身のツマ。そういう対話もあるのです。一般化したらまずいですが。

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寄り道をしたので大森君(仮名)の紹介者宅に着いたのは20時直前になっていました。この間、電話で話し込んでいたので、比較的順調に当人に会うことが出来、彼の近況がよくわかったのですが、なんで彼がこもるかなあと感じてしまう。社会的な居場所ができたら、彼はじっとしていないタイプだなと思いつつ、彼の眼差しを受け止めてお暇したのでした。

遅い夕食をとりながら、「わーく」編集部に合流してくれとは、場違いでとても言い出せなかったことを反芻していました。市議の*さんにも話したことですが、私は茅ヶ崎市との協働事業を探りつつトップダウン型の活動をしている。しかしそのプランは、現状としては、全く当事者活動が活きていない。ボトムアップの当事者活動作りの端緒を開きたいと願いつつ、*さんと話し込んだのですが、*さんはボランティア活動は続かない、命が短いから、企業なり行政と結びつく必要があると、話がずれてしまうのでした。「公園を作って、さあ遊べ」というのは駄目。こればかりは、勝手連が出来てこないと難しいのです。さて、どうやって…。私は定時制まわりを始めることにしました。また無手勝流、出会えるといいのですが。

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今、フォーラム懇談会の来年3月までの講師を検討中。また、就労支援PJの参加呼びかけ文書と、茅ヶ崎市障害福祉課宛の出前講座依頼書原案作成中。これは28日にPJの会議で了承を取ります。しかし静かです。6時、外は雨。傾聴待機、今日はこれで店じまい。


夜間傾聴:大森君 (仮名)
     町田さん(仮名)

《注目》
●「自閉症―「からだ」と「せかい」をつなぐ新しい理解と療育」
藤居 学 (著), 神谷 栄治 (著)
出版社: 新曜社 (2007/05)
ISBN-10: 4788510561
http://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E9%96%89%E7%97%87%E2%80%95%E3%80%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%A0%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%80%8C%E3%81%9B%E3%81%8B%E3%81%84%E3%80%8D%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%90%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E7%90%86%E8%A7%A3%E3%81%A8%E7%99%82%E8%82%B2-%E8%97%A4%E5%B1%85-%E5%AD%A6/dp/4788510561/ref=sr_1_1/503-5450834-2281515?ie=UTF8&s=books&qid=1189545167&sr=1-1

---- 藤居さんは「そらパパ」というハンドルでブログを持っている。内容がすばらしい。「コネクショニズム」や「アフォーダンス理論」「複雑系」を駆使して「自閉症」に切り込んでいる。招待候補講師のひとり。

●お父さんの[そらまめ式]自閉症療育
http://soramame-shiki.seesaa.net/

(校正2回目済み)

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9/22ポスター持って寒川方向巡回/町田さん(仮名)のこと

2007-09-11 07:24:50 | 引きこもり
当人の了解を得て、町田さん(仮名)の心療内科の担当医と会った。以前、東京南部の支援をしていた頃、会ったことがあるように思えてならなかった。若い方だ。当時研修医だったのかもしれない。私の役割は、面倒がる彼女を医師につなぐことと、医師の治療が薬漬けのような状態にならぬよう、彼女自身に一歩離れた助言を提供し、親御さんに他の方の事例に照らし合わせた外からの視点を、治療に明らかな疑問があるときに限り情報提供し、警告する役割だ。介入は町田さんの危機のときだけ。この辺が難しい。医師は極端に事務的な感じのする方だったが、町田さん自身、違和感はないとの表明があったので、見守ることになった。

お宅から電車に乗り継いで行く場所なので、町田さんは親御さんの運転する車で帰宅。私は予想外に帰路をぐるりとまわらなければならなかった。

若い子の苦しみは鋭角的だから、それは私にも突き刺さっていた。帰りに大森君(仮名)に会って、学習指導したが、彼女の無表情が浮かんでは消える。大森君に失礼したが、やはり傷をみるのは、息苦しくなる。義務的な昼食を取り、香川に出た。

スペアちがさきのYさん宅に9/22ポスターを届け、下宿屋さんを訪ねた。偶然Mさんがいらして、近況を交わす事が出来たのは収穫だった。寒川に出て「喫茶・友達」のポストにポスターを投函。文教大学経由で、翔の会本部へ。だが大学ロータリーで時間切れ。茅ヶ崎駅行きバスで「前の田」下車。茅ヶ崎市民活動サポートセンターに直行。PJの9月の定例会の日程をM&Mさんと調整。

帰宅後、相模大野(1)君と電話で話。夜間傾聴に入った。2:15 入谷さんからのメール。1時間半ほどメール交換(チャットは、しない。)、生業の作業後、今日会うTさん説得用の資料整理。この、日誌を書いて一日が終わる。

沈没。

Tさんとは14時の約束。


p.s. 下宿屋Mさん、さぽせんMさん、ともに体調を崩されていた。夏風邪も広がっている。ご注意を。

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横浜の県民センターに立ち寄って

2007-09-10 07:30:11 | 引きこもり
母が東京に出かけることになり、私も急いで家を出た。予定していた用件を実行してきただけだが、家にいると家事を一切しない父の炊事当番&召使いにされてしまうからだ。今日も、父はいつも手出しをしないのに何を思ったか、流しの食器に床拭き液体ワックスをかけてしまった。失敗を認めず、制止しているのに、食器をふき取ろうと、ふきんを全部駄目にしてしまった。ともかく放置できないのだ。

9・22のポスターを配布した。途中で茅ヶ崎育成会代表宛てにA4版のファイルを添えて、別便を送った。これから湘南おやじの会にもメールする予定。寒川方向は、話さなければならない用件が出来たために、休日ではなく今日に変更。藤沢ぐるりを投函してまわる。さすがに休日なので、開店しているところはない。

帰りに横浜の鶴屋町の県民センターに行った。生涯学習センターに県立図書館の書籍が届いていたからだった。茅ヶ崎図書館経由だと恐ろしく時間がかかる上に、延長が出来ないからだった。今回は県下都内の授産施設の実践記録とソーシャルファーム(社会的企業の一形態)関連の資料だった。持ち込んだビニ手提げ袋は、たちどころに手提げが切れてしまった。赤子を抱えるように、包んだ本にセロテープを巻かせてもらって、抱えてビルを出た。有隣堂で袋を買ってやっと一息。

藤沢で下車して夕食の買物を済ませ、珊瑚礁でカレーを食べた。カロリー調整で飯抜きに。
嫌な予感がしたので、家に帰ると部屋は真っ暗。父は茶の間に横になって眠っていた。職場から留守電が入っていた。今日の予定。町田さんの予定が入っていた。

PJ勧誘の文書を書き始めた。これは出来次第wkpjに載せて「査読」してもらう(笑)。

夜が明けた。今日は職場に行く前に寒川巡回である。

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●「ハンセン病療養所:監禁施設の復元検討会設置へ 厚労省」(毎日 2007年9月8日)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070909k0000m040053000c.html

・忘れてはいけない障害者差別。ひとはここまで残酷になりうる。日本のアウシュビッツ。

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9/22(土)13:30~茅ヶ崎市民文化会館第5会議室「作戦会議」へ

2007-09-09 07:02:53 | 引きこもり
研修が終わり、偶然相模大野の改札口で出会った昔の講師仲間に捕まって、伊勢丹の近くの安い店で食事。残念だが糖尿病なので飲めない。恐縮しながら飲んでいる彼のビールをさもしく眺めながら、近況を聞いた。公立校の高校教員をしていたが、定年延長せずにやめるつもりだという。娘さんところの長男が身体障碍を持っていたが、まもなく結婚だと聞いて驚いた。年齢勘定が合わないからだ。何のことは無い、再婚だった。爺さんなんだと言うが、当たり前でもある。環境デザイナーをしているとか。深くは聞かなかったが、最近は、失礼だが分けのわからない仕事が増えた。そういう私も闇の仕事人だ。外勤講師なんて私が勝手につけた名前だが、要はカウンセラーという渉外雑務係だ。

普段市民活動のところで話をしていても、巡回の訪問先で話をしていても、研究者に割り込んでも、結局は引きこもり青年のおせっかい稼業の話が通じるのは、昔、同じ活動や仕事をしていた擦り切れマイノリティおじさんぐらいしかいないから、ついつい話をひっぱってしまう。しかし、ふたりで支えた知的障碍の子たちのその後のことだが、十数年もたつとさすがに不明となってしまう。高校教員へと転職した後も、結婚式への招待状が回ってくるという。名前を聞いて笑ったり驚いたり。私はある生徒が明らかに聴覚障碍と異なる音声の初めの子音部消失の認知的障碍(ex. とり>おり)があり、空間的認識にも強い誤認があることから、学芸大系の研究室に検査の紹介状を書いたことで、生徒を障害児よばわりしたと、即刻首になっていた。まだ自閉症スペクトラムが社会的に知られていなかったための話なのだが、そういう私のほうには、招待状の一通も回ってこなかった。

消息のわかる子たちの話でしばらく話し込んだが、しんしんと心は冷えていった。教員稼業はいつまでも後をひっぱってはならない、お荷物になるだけだからなのだが、三途の川の石積み稼業はマイノリティの宿命だなと、彼には通じない言葉で幻惑して彼と別れた。彼は和光大のそばに住んでいる。梅根(悟)さんのところだねと言うが通じなかった。ギャル曽根みたいなのかと応答されて大笑いした。そんなもんだと応答しながら、鼻がツンとなった。年だ。

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一昨日私が接触していた研究者たちは、人の心が人との関係、行為の中に心があると考えている。ひとを優秀な脳みそコンピュータのあやつりロボットとはみない。引きこもり青年は、心のゆがみを正せば社会復帰するという考えかたをしない。この辺がなかなか魅力的なのだが、実践例が細く自閉症関係は全く日本の例を聞かなかった。藤居学氏と神谷栄治氏が最近

●「自閉症 『からだ』と『せかい』をつなぐ新しい理解と療育」(ISBN:978-4-7885-1056-2)

という「アフォーダンス」と「コネクショニズム」を利用した自閉症理解の実践提案をしており、それが今回、最終セッションとして準備されていた。ここがもうひとつの宝箱かなと思いつつ参加したのだが、町田さん(仮名)の一件で呼び出しが入ってしまった。機会を逃して残念でならないのだが、いずれ整理してコンタクトを取りたいと考えている。

私の一連の活動提案は、発達障害にターゲットをもった提案ではなく、差異を力動的に取り込んで地域社会に生きる者として生を開く水路を探るものなのです。その意味では、行き難さを抱える者が個性を重ね合わせていく場の提案なので、様々なサポートが必要なのです。その生成の導火線に着火するためには、細分固定した障害分類の個別解決型の壁を超えていかなくてはならないし、活動自身の精密画と共感の温度変化を著述できる複数の目が必要です。活動自身が誤りと事故を包み込んでいけるセイフティネット(実務者ネット)も必要です。だから成人活動の絵として「わーく」編集部を諸活動の苗場として提案することが、まずは引きこもり青年たちから立ち上げる枠組みだろうと思います。

経済学的には「社会的企業論」を基にした自助経済活動を結び付けて行きたいのですが、特例子会社への企業就労の諸活動との関連(これ自体間違っているわけではない、大事な活動なのですから)を実践に定位させなくてはなりません。理論的な問題というより、実践的な活動の整理という意味です。

中邑賢龍氏らの活動の可能性を拓くツールの世界も積極的に取り込んで行きたい部分です。ただここでは、技術マニアと反技術マニアの振り子に取り込まれることのないようなナビゲートが必要です。

今、私が抱えている深い苦しみを抱えた子もこの中で、現状離脱が可能な包容力のある構想に育てていく必要があります。

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9月22日のフォーラム懇談会のポスターを配り始めている。

9/22(土)13:30~茅ヶ崎市民文化会館第5会議室

の日程なのだが、硬派(?)な茶話会になる予定。

進路指導者研修のあと、この辺Uさんに笑われそうなのだが、旧友と話し込んでじっとしていられなくなったこともあって、持ち歩いていた貸出期限間際の書籍を平塚図書館に返却。さっそく藤居氏の「自閉症」を借りてきた。藤居氏の書は出来るだけ早く読みたい。

その足で茅ヶ崎サポセン・とれいん・元町の家、最後に茅ヶ崎高校にポスターを届けて帰宅した。炊事戦争を終えて、21時~23時まで仮眠。入谷さん(仮名)とのメール交換から夜間Progがスタートした。このメールで一応今夜は終わりだ。

今日は日曜日だが、寒川方向を回る。藤沢の翔の会本部に立ち寄れたら立ち寄る予定。藤沢の**さんに話を聞いてもらいたいが、難しいか。

夜間傾聴:入谷さん(仮名)
     旗の台君(仮名)<こちらから連絡


(校正1回目済み)
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2時間ほど爆睡していました

2007-09-08 06:56:09 | 引きこもり
昨日は、東海道線が30分遅れて、相模線に乗ったのがいけなかった。

茅ヶ崎>厚木>相模大野>中央林間>あざみ野>中川

1時間30分かかった。時間にゆとりをと思ったが、台風にはかなわなかった。

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台風一過。この間貴重な集まりが続いていて、今日の研修は進路指導担当者関係のものなので、午後から話を聞いてくるだけでいい。横浜・紅葉坂では、不登校・引きこもり支援関係者のフリマだが、抜けられないので、今回はフリマ不参加にした。

昨日までの武蔵工大会場の集まりは、次回15日~文教大越谷に引き継がれて行くのだが、そのあとの慶応大所沢と両方金欠でパスするので、遠方の関係者と会う今年最後の機会となった。午前中に注目のセッションが続いていた関係で、私は午後からの参加なので、大きな変化なしの話だった。しかし、「わーく」の活動を開くためにはどうしても必要な情報を得る場であった。直接の収穫は無し。構想の絵を必要な姿として読み取る最短距離の人がいるはずだからだった。あとは時間が当事者団体には必要。常識から一歩踏み出すための時間だ。

今日は生業の方の研修。私のレポートはすでにメールしてあるので、新規情報以外は、机に頬杖ついていれば終わってしまう。引きこもり青年たちを相手にしている私が難関高状況やお受験の話を聞いても意味がないのだ。

武蔵工大の集まりに参加したのは、私が勝手にフアンとして追いかけているS先生がいるからなのだが、今回は午前中ばかりで少々不満。

今月の後半は発達障害関連の当事者・支援者の会が続く。笑わないで欲しいのだが、喫茶店を開きたかった関係から、和菓子関係・お煎餅業者の集まりもある。今回は日が重なるので煎餅の方はパスする。自分の活動がおろそかになっては元も子もない。22日はそんな思い込めて「作戦会議」を開くことにしている。

まずはトピックの無いお話でした。

夜間傾聴:入谷さん(仮名)
     町田さん(仮名)
     l
おやすみなさい。

(校正1回目済み)
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きょういっぱい休みます、今夜は書きますので

2007-09-07 04:12:15 | 引きこもり
今日一杯、書き込みをお休みします。
明日午後から再開します。

夜間傾聴:町田さん(仮名・母)
     自由が丘君(仮名)
     入谷さん(仮名)
----- 嵐のときは、にぎやか。

台風、被害がでませんように。

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すみません9/7終わるまで、無茶苦茶です

2007-09-06 06:03:30 | 引きこもり
9月22日(土)13時30分~16時
茅ヶ崎市民文化会館第5会議室にて

湘南子どもフォーラム懇談会第8回定例会をやります。

今回は私、飛田が提案者。
テーマは「地域就労支援の作戦会議をやります!」です。

藤沢市市民活動推進センターで閉店(?)1時間前に飛び込んでカラー印刷。
藤沢はカラーコピーなのでカラーがきれいだし、水ににじまないのがいい。
茅ヶ崎は、カラーインク・プリンタに加えて再生紙なので、カラーにはむいていない。

ポスターを作った。さっそく藤沢と、平塚の閉店間際に飛び込んで、さっそく貼ってもらった。以下は、ポスターの中の文書部分を引用する。

-----

就労を考えよう
就職がむずかしい君と家族で考える*連続講演 その8

-----------------------------------------------
地域に 就労困難な若者の 就労相談スポットを!
ケア・パートナーの就労チームに、活躍の場を!
-----------------------------------------------
湘南子どもフォーラム懇談会

☆☆☆「地域就労支援の作戦会議をやります!」☆☆☆

●引きこもり青年や、障碍者の青年の地域就労を考えます。
 私たちは企業就労だけを就労と考えてこなかったでしょうか。
 地域の中の出番作りを私たちは考えます。企業就労する前に
 協力者の輪の中で、じっくり『働くこと』を、試みます。

●行政やハローワークの人たちにも協力を求めます。そのため
 の、今回は仕切り直し、作戦会議です。関係者の方の参加
 を、お待ちしています。

------------------------------ 以上です。

先ほど、町田さん(仮名)の親御さんから、自傷行為の相談を受けました。
先は書けないのですが、ひんやりするほど落ち着いた町田さんと話。
昼に会って、その足で武蔵工大に飛び込むこということになりました。

夜、藤沢で22日作業の残りをやっつける予定。

夜間傾聴:町田さん(仮名・母親)
     入谷さん(仮名おやすみなさい)

以上 駆け足失礼。

(校正1回済み)
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まとまらない、すみません

2007-09-05 06:55:11 | 引きこもり
レポートの添削に追われています。昼間が今日は成城大なので、やっつけ仕事。6・7日が武蔵工大(横浜)なので、無茶苦茶。今日はさぼるかもしれない…。

9月はあちこちが大会や、なにやらをやらかすので、追いかけるだけで騒ぎ。慶応(所沢)はパス。

地元でも27日に県自閉症児者親の会が大きな会合を茅ケ崎で持つので、Uさんたちは振り回されているはず。余計なことを言わないから参加させてもらう予定。

今、「わーく」の立て直しをしている。編集部の3人が次々に他界というしんどい状況にあるが、これは地域の当事者活動の芽になる大事な企画、若手確保であちこち依頼をかけている。成城大の場でも話を持っていくが、基本は引きこもり青年が魅力を感じてくれなければ、話にならない。従来の癒し型活動ではないから、精神医療からは非常識のレッテルを貼られてしまう。ガンバリズムは排除するが、地域の居場所(空間的意味にあらず)を作ることは絶対に必要。ミニコミ仕事をしようよと呼びかけようにも、私には湘南のつながりが希薄。当事者からというより支援者から作る方が現実的。PJも支援者のかけもち団体だから、オンラインでもコアを作っていかないと、つまんない組織に変質するだろう。大きな仕事に道を開くには、今月が勝負どころ。

-----

A子さんが資格を取り始めたとの話が流れてきた。サポート校経由だから、確かだろう。ついつい心配になってしまうが、約束は約束。

わけのわからない心理研究所から、提携の誘いあり。相手を選ぶ目が無い。他を探しなさいよと封筒ごとゴミ箱行き。しかしカウンセリング高いなあと思う。30分2万円で延長なしだそうな。30分で何を話すのだろう。(笑)私のところはタダです、解決しないからすごい。

22日は懇談会の予定。困ったことにふたつ試みが流れてしまっている。打ち合わせに使う予定だが、中邑賢龍さんの講演話、連絡とれなければ、打ち合わせにもならない。この方、絶対お勧め。面白いし内容が濃い。

今日はここまで。気が抜けている、失礼。武蔵工大の方(9/6&7)が終わればこの無茶苦茶が一息つけるのだが…。

-----

夜間傾聴:大森君(仮名・身辺に事件が…)
     入谷さん(仮名・母親の件)

p.s.今日は行きがけに茅ケ崎高校/文教大に寄る。

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自由が丘君(仮名)と会ったあと、成城大へ

2007-09-04 07:16:00 | 引きこもり
テキストレポート検査の山。昼過ぎ横浜で受け渡し。東横線で都立大へ。水性ペンの赤を買った。

-----

丸善がAMAZONと提携して、独自書籍紹介サイトを閉じた。参った。以前TRCが使い勝手のいい新刊案内を提供していたが、今度は丸善も8月末、新刊案内の機能を捨てて、AMAZONと合流してしまった。設定を発行日順に設定すれば確かに他のサイトでも検索できるが、使い勝手が悪く、ざっと新刊を眺めることが出来なくなってしまった。私の書癖はハードカバーの比率が高い関係で、ベストセラーは全く意味がなく邪魔なだけで、かといって、分野のカテゴリーもなぜか該当項目がなかったりする。困ってしまった。AMAZONもショッピングカートが600冊までに縮んでしまったし、昔から、予定日より異様に早く送りつけてきたりすることをやめないので、私はAMAZONの殿様商売に、いい印象を持っていないのだ。

-----

成城大の集まりで、若年引きこもり者自助活動のことを話すつもりで参加した。ところが予定の話が長引いて、飛び込みの私の話は時間切れになってしまった。それでもSFCの関係者と接点が出来たので、看護学校の某アニメ系サークルとともに、協力を得るために、個別に話すつもりだ。条件は今後の構想のシステム論議が出来る人だ。文教大の若手とともに、拡がりを作りたいと思っている。

今日と明日も会合は続くのだが、私は明日覘く予定。本番は6・7日。今日は文教大に寄る。

-----

自由が丘君(仮名)と会った。八雲まで出てきてもらうと、八雲から成城学園前までバスがある。こんなことを考えて八雲中央図書館を指定していた。この辺は駒沢公園君(仮名)の庭のようなところで、彼は自転車で移動していたので、その頭があってここにしたのだが、なんと月曜日休館であることをすっかり忘れていた。自由が丘君は1駅乗り継いで徒歩でやってきた。だから携帯電話の向こうの声の刺々しいこと。結局、カフェラテをおごるはめになった。

高校担任とすれちがったが、声もかけてくれなかったと彼は話した。子連れだったという。それは自分の子どもに目が行っていて、周囲に気がまわらなかったのだろうというと、結局誰も信じてくれないのだと、貧乏ゆすりを始めて彼は苛立った。時間も来ていたので、こういうときは場を切り替えた方がいいので店を出た。

彼のレポートが、私のぎっしり詰まったバッグには、一度バッグを置かないと入らなかった。茶封筒をはずして入れる作業中、目の前を危うくバスが通り過ぎるところだった。無事乗れたのはいいのだが、さて小銭が無い。5千円の共通バスカードを買って、予想の倍時間のかかる路線に呆れながらも、時間すれすれに会場に飛び込んだ。会場費1万円を払うと財布がさびしくなった。これで時間切れでは、何をしにきたのかわからないので、主催者*氏にアポを取った。横浜で改めて会うことになった、明日は先方が多忙で会えないのだ。

それでも明日またここを訪れる。今夜、資料を作っておこうとつぶやきつつ小田急線に乗ろうと駅前に着いて気がついた。異様に腹が減っていた。朝からコーヒー1杯とウーロン茶だけ。残り少ない財布と相談して、スーパーで家族の昼食を仕込んだ。良質の白醤油と笹かまぼこ、更級そばをぶら下げて帰宅した。糖尿病対策とはいえ、人間の迫力が無くなってしまう。膨大な空転を10数年続けてきた。ここで折れるわけにはいかない。

23時半、メールが飛び込んだ。入谷さん(仮名)だった。もう一通は同僚。
3時半、再びメール。今度は自由が丘君(仮名)だった。家に来てもいいという話。つまり、八雲図書館は懲りたという話だった。今夜は4時半にあがり。寝る前に可燃ごみを出して、サポセンに返事を書いた。このレポートを仕上げれば、今夜(?)はあがり。因果な商売である。


----- 図書到着。

●「製造業崩壊~苦悩する工場とワーキングプア~」(ISBN:4492761624)
http://www.amazon.co.jp/%E8%A3%BD%E9%80%A0%E6%A5%AD%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E2%80%95%E8%8B%A6%E6%82%A9%E3%81%99%E3%82%8B%E5%B7%A5%E5%A0%B4%E3%81%A8%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%97%E3%82%A2-%E5%8C%97%E8%A6%8B-%E6%98%8C%E6%9C%97/dp/4492761624/ref=sr_11_1/249-1685383-8896326?ie=UTF8&qid=1188857065&sr=11-1

●「精神障害者の地域生活支援
   ~統合的生活モデルとコミュニティソーシャルワーク~」(ISBN:4805820810)
http://www.amazon.co.jp/%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E7%94%9F%E6%B4%BB%E6%94%AF%E6%8F%B4%E2%80%95%E7%B5%B1%E5%90%88%E7%9A%84%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E3%81%A8%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF-%E7%94%B0%E4%B8%AD-%E8%8B%B1%E6%A8%B9/dp/4805820810/ref=sr_11_1/249-1685383-8896326?ie=UTF8&qid=1188857155&sr=11-1

(校正1回目済み)
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「The Big Issue 78号」買う価値あり

2007-09-03 06:41:06 | 引きこもり
ちょっと生業の方に追われています。地域就労支援PJに紹介した資料の件のみにて。
今日、夕方、成城大に行きます。帰ってから書きますので。


----- 以下、wkpjML から転載 -----

お勧め。今回の「The Big Issue 78号」買う価値あり。

p.9~15「アイデアと革新、社会的企業の台頭」& p.16「東京ホームレス会議」注目!

後者は参考だが前者は「社会的企業」。一般企業との違いは「社会的ミッションを持つこと」「株主が社会的不利益を被る階層」であり、「配当が目的のために投資されること」。企業経営は社会的課題の解決のための「手法」であること。

就労支援の有力な解決法であり、社会活動の中では地域的な広がりの中で展開されることが多い。しかしこれもインターネットを基盤とすれば、空間を超えてしまう。

この「The Big Issue」誌自身も社会的企業といえばわかりやすいか?

●ビッグイシュー日本版
http://www.bigissue.jp/

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世田谷区見学会の観点は何か/茅ヶ崎市協働推進事業公募説明会に参加して

2007-09-02 07:26:42 | 引きこもり
8/28/2007 の世田谷区障害者就労支援ネットワーク見学の観点は、

-------- ネットワーク ----------

1)ネットワークの歴史的形成過程
  (何を目的に・どう作られたか?)

2)ネットワークの現状
  (どう使われ、成長点(改善議論は何を論じているか)は何か?)

3)湘南の課題にヒントになるものは何か?

という、「ネットワーク」全体像をアクチュアルにとらえること。

--------------------------------



==== 施設の機能と自立性 ========

4)各施設(特に『すきっぷ』・『パイ焼き窯』・『クローバー』・『しごとネット』)
がどのように機能しネットと結びつけれれているか。

5)各施設の利用者の流れ。(誰が割り振るのか。)

================================



/////// 当事者活動と施設活動 ///////////

6)利用者の自主性をいかに育んでいるか。

7)自主活動の生成(生活支援との接点・『そしがや分場』等)

8)就労支援の枠組みの特徴(グループ就労・協業支援等)

//////////////////////////////////////


思いつくだけで、こんな観点が指摘できる。

さてその観点を大づかみにしたとき、『ネットワーク』像の観点は
大なり小なり各地区にある。それを行政の「管理の一元化」の都合
ではなく、知的・精神の統合ネットワークのなかで、お互いの領域
にとって、どのようなメリットが出てきているか、おそらく鍵は、
『就労支援活動』という相互のメジウム(充填剤)である共通目的
の実行の中にそれは出てきているだろう。Q&Aではないと、まず
話してくれないだろう。

次に施設はネットワークがあって、後から実行機関として作られた
ものと、以前から活動があって、ネットワークの機能を取り込んで
活動しているものがある。独自の活動方針を保持しているかだ。
この辺の観点が『施設の機能と自立性』のブロック。

精神障碍の領域の「パイ焼き窯」は、菓子製造と店舗販売の活動を
抱えて、そのうえで「就労相談と通過型の授産施設」というセンタ
ー機能の委託を受けている。ところが知的障碍の領域の「すきっぷ」
はセンター機能に加えて「ネットワークの実験場」という冒険が許可
されていた。

企業の枠の中にジグソーパズルのピースのように、ぴたりはまるこ
とを「就労支援」と呼ぶ従来の就労支援活動では、挨拶の仕方・事
務処理能力獲得というように当事者(労働力商品)の付加価値を磨く
ことを行う。

ところが『すきっぷ』の観点は当事者の『意欲』を問う。働くとい
うことは、同僚とともに生きていくことと重なっている。その労働
の価値は、社会とどう取り結んでいるかを見ている。リネンサプラ
イは、利用者の表情と結ばれている。街の中に生きていることを
掴み取る枠組みが仕込まれている。隔離し技能を高めて「使い物に
なるよう仕立てる」就労観と比べてみれば、その豊かさは歴然とし
ているだろう。

こうした工夫の上に『当事者活動と施設活動』が育まれている。
まだ『当事者の意思』がネットワークに反映するような状況には
なっていないが、クローバ分場「そしがや」は、生活支援と就労
相談の枠組みの中で、当事者の活動が始まっている。

今回の見学会は、そういう火種を持ったネットワークを覘きに
行ったということなのだが、『すきっぷ』の発想の面白さと同時
に、「すきっぷ」の建物がどこからでも、様子を見渡せるミシェ
ル・フーコーのいうパノプティコン(牢獄の監視塔)の構造をして
いる皮肉も感じてしまう。

パネルボードを持って、見学者に対し、はきはきと説明する若者が
本当に自主的な運営参加を体現していたかは、はっきり言ってわか
らない。圧倒的な就労事例資料をみながら、この際どさを、湘南も、
くぐるのだろうかと考えていた。

就労支援の流れの大きな質的転換点は、当事者活動・自主的社会参
画活動を基軸に出来るかということにある。「意欲」をめぐる部分
だが、このホットスポットをネットワークのなかに定位できたなら、
就労を単純な企業配置活動から転換することができたなら、その意
味は大きい。そのとき地域は自主活動成育の揺りかごとなる。地域
就労を私たちの生き方の問題として膨らませていくことができたな
らと考えていた。


------------

昨日は、茅ヶ崎市との協働推進事業の公募説明会が茅ヶ崎市役所分
庁舎のコミュニティホールで行われた。行政提案型と市民提案型の
ふたつのタイプの試みが始まる。今回は市民提案型という行政の発
想の枠を超えた内容が論じられる可能性があるのだといわれている。

確かに今回全国的にも珍しいという「一般管理費」という項目が収
支項目に登場し、歓迎された。この手の事業は水鳥の足のように、
見えない水面下の活動が事業を支えていく。計上予算ですべてが賄
えることはない。個人出費に対して、行政が一歩手助けを行ったと
いうのが「一般管理費」だ。直接事業費の10%以内で収支計画書に
計上していいということになった。実費20万円の事業なら2万円
を付け加えていいということだ。この辺は市民活動推進課の熱意な
のだろう。

しかし行政提案型の内容を見てがっかりしてしまう。

防災対策課 >防災講座
福祉総務課 >地域福祉活動交流会
健康づくり課>子育て教室
高齢福祉介護課>高齢者の生きがいづくり事業
        童謡唱歌教室
子育て支援課 >市民向け療育研修会
(こどもセンター)

これだけなのだ。中途半端、従来の活動踏襲、福祉系ばかりで
他課からの提案が全く無いのだった。市民活動推進課の意欲も
他課の冷え込みに萎えてしまう。市民提案型といっても提案は
勝手だが、みんなやる気ないよと言っているようなものなのだ。

どこを見渡しても、百戦錬磨の爺婆(失礼)ばかりで、私の白髪が
目立たないのだった、今回は私は立候補しない。私の鉄砲玉は、
障碍者就労のところで、特例子会社作りと一般就労推進を基調と
した就労支援活動が私の地域就労の選択肢を考慮せずに、私の手
の届かない委員会段階で話が進んでいる。私は企業就労を否定す
るものではないが、それは痩せた就労だと思う。いずれ就労した
障碍者は年老い地域に戻る。そのとき彼は職場から離れることに
よって、再び孤立してしまう。親が生きているとは限るまい。成
年後見制度のバックアップを考えても、彼は救われないではない
か。人の輪を育み、そこに支えられてこそ、彼は人生を全うする
ことになるだろう。その手を打ち準備していくのが地域就労、街
の中で生きる就労なのだと思う。この選択肢を育てていくべきな
のだ。私はそれを地域就労支援PJに、その芽を見る。だから、
ここが育つのを今年は待ちたいと思うからだ。

もし私が人選として不適切と判断するなら、私をはずしたところ
でそれをはじめればいいこと。当事者活動による地域就労の筋が
はっきりみえるなら、喜んで身を引く。そうでないのなら、百万
回の空転を身に受けるつもりでいる。

---------------------

夜間傾聴:自由が丘君<こちらから

(校正1回目済み)
                                                                                            
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8/28世田谷区障害者就労支援ネットワーク見学会レポート(4/4)

2007-09-01 07:02:13 | 引きこもり
見学会の最後は「世田谷区立知的障害者就労支援センターすきっぷ」だった。緊張も長丁場を経て、疲労がたまっていたせいもあって、解説の時間集中が途切れ私を含め皆さん居眠りを堪える状態。気持ちの切替復活の場を企画に入れておかないといけないなという教訓。

今回の最大の課題の施設だったが、廊下の利用者さんの写真にワイシャツ姿の事務職の写真が印象に残って、さて質問で掘り起こす場面に、なにやら結論が先に出てしまったかのような虚脱感があったのは、私だけだろうか。

宮武施設長による施設の性格と機能概要説明があって、リネンサプライ・名刺封筒印刷の作業実習見学、食堂やインターネット端末コーナー、シャワー付着替え室の見学を済ませた後、就労支援ネットワークの中の「すきっぷ」の役割と主張の説明があり質疑応答の場となり、時間切れで終わった。20分遅れ25分延長の見学だった。

ここには様々な場に埋め込まれた主張が隠れていた。

まず「すきっぷ」は通過型の授産施設であり、期限を2年間と区切り、収容施設化しないような歯止めをかけていた。基本は愛の手帳所有者だが、弾力的運用が行われており、軽度発達障害や元・引きこもりのハンデを抱える方や、就労失敗再挑戦の障碍を持つ方が通所の形で働く、企業就労のためのファームの役割を果たしていた。キタミクリーンファームが心の整理を狙ったかのような静の環境とすれば、すきっぷは体慣らしの動の環境なのだ。

ここでは特定の技能習得を目指したものというより、「協業」というキーワード、事務職一般のスキル習得が行われていた。それぞれたくさんの仕掛け(願い)が組み込まれていたのだが、大きなところだけ取り出すと、リネンサプライの実習では、「特定の老人ホームとの提携」・「ワンフロアシステム」(部屋分け・作業担当固定)・「緩やかなチーム」に特徴があった。

これは、自分が行っている作業がどこで役立っているか(作業目的>老人ホーム生活衛生環境サポート)、全工程の中で今自分はどの作業を分担しているか、「集荷>洗濯乾燥>配達」という一連の工程を体験し、いつでも作業の流れを視覚的に確認できる(ワンフロアシステム)という「働くことの意味」を体験する仕掛けが張り巡らされていた。受益者の入所高齢者の顔の見える労働というわけだ。技能研鑽が目的ではないので、熟練の仕掛けは稀薄。次々に役割を交代し体験して、仕事の成果が誰かにつながっているという学習を行っていた。

次にこれは就労支援を掲げるところが見落としている「協業の価値」ということだ。これは、見学会の際配布された「障害者雇用への新しい風」(世田谷区障害者雇用促進協議会編)の冊子の中に主任の北沢健さんが「新しい雇用スタイル~知的障害者のグループ就労~」という発表資料をみていただくとわかるが、例えばシーツのしわ伸ばし工程などは、ふたりがそれぞれシーツの端を持って、どちらかのリードで機械の中にシーツを運び込む作業がある。また作業工程で滞っている工程の目視認識と応援が、管理担当者(職員)への確認を経て、行き来しているのだった。

今までの作業実習では、自分のスキル獲得の課題に各人が努力をすることが義務付けられていて、周囲の変化はむしろ雑音として扱われていた。「誰とともに」どのように「関わって」作業目標を達成するかが、いわば「プレ就労」的に仕込まれていたのだった。SSTなどという呼び方で説明するとしらけてしまう。調整技能習得というより「働く情熱」が育まれているからだ。

「すきっぷ」からの企業就労は、個人採用だけでなく、「グループ(ひとまとめで)就労」するということが試みられている。自己表現が苦手な障碍者は健常者の中にひとりで送り込まれたとき、孤立感に苛まれる。このとき複数名が同時採用となれば、相談相手がいる。これは大きなことだ。熟練ユニットを企業提供するというのではなく、気心知れた複数名を就労させるのだった。職場マッチングを行うジョブコーチは、この集団が職場内で閉じた関係にならないように、企業担当者とともに、ひと(同僚)をつなぐことになる。

一方印刷部門の作業は、ひとつの輝きを確認できたが、流れが淀んでいた。それは封筒印刷・リーフレット印刷・名刺印刷という3本の分業があって、それぞれが独立した要請によって動いていたということや、事務的なスキル習得としては封緘・宛名書き・PC操作はあれど、コピー・製本の工程がないことがあげられる。部屋を出たところにおいてあった郵便物の仕分け箱を見てもわかるとおり、こちらは「波のある受注清算」に場が制約されていることによっていた。老人ホームのリネンサプライは、むしろ一定した作業が与えられている。その差なのかなとも思う。ノルマに揺れていたというのが原因のようだ。

こちらでは、ある事件が起きていた。誤植である。その訂正は粘着シートに印刷した訂正文を、細長く切って貼り付けるのだった。シートを動かしてはさみで切り出した細い文章は、作業者の工夫のジグ(作業数を組み込んだ、一時貼り付け板)は、作業提案として工程に採用されていた。男性は器用に鋏を動かしシートを切っては板の端に等間隔で短冊を貼り付けていたが、その隣の女の子は、その板に慣れる事が課題となっていた。こうした作業の工夫が反映する職場が、作業者には馴染む工程となる。

毎週水曜日が一般見学日らしい。工程の説明を作業をしている利用者さんの中から役割が与えられて、説明パネル片手に立派に説明してくれる。

ここで作業工程のまとめとして、大事なことを指摘しておかなくてはならない。参加者の方は印刷機のはずれに、遮蔽板に仕切られた作業机を覚えておいでだろうか。周囲に惑わされること無く作業を進めるための工夫がなされた自閉症の利用者さんの机だ。今までの説明と全く流れの違う机がそこにあった。

つまり「労働の質と協業」の工夫は、軽度の障碍と遅滞の方に向けられたもので、すべての障碍の特性にマッチさせたものではないということだ。しかし環境の大きな波は自閉症の方のスキルアップにつながっていく。「反復とずらし」がこのときの鍵となる。

実習見学を終えて、相談業務の話や、就労先との事後フォロー・定着支援のことが少し話されたが、私たちが集中力を欠いていることがわかって話が中断してしまった。宮武さんすみません。ここでは就労支援ネットを支える相談業務を知的・精神双方で分かち持っていること。障碍の程度に応じて○○なら出来るという配置では無く、まなびは、ちょっと上に作業があるときに生まれるのだという。そのちょっと高いハードルを超えるとき、超える力は、同僚たちの人的環境の力だと宮武さんが語っていた。ここは、私は「ケア・パートナー」とよぶ部分なのだが、宮武さんが良質な環境の提供に力点があるのに対し、私は当事者活動に力点がある。そんなことから、実はこの差異が私の関心事だったのだが、突っ込んで聞く余力を失っていた。軽度のひとと中度・重度のひとの就労がどのように統合されているのかを話し合いたかった。実際すきっぷでは、中度・重度の方が通過している。このときチームがどのように働くのか、それを聞き出せなかったのは残念だった。

(終わり)

------

夏期講習の最終日、昨日の間違いの繰り返しをせぬように、授業をやって、なんともホワイトボードマーカーの書けない方を何度も使ってしまう困った癖に囚われてしまった。呪いがかかっていると生徒さんには話しておいたが、目は真っ赤。眠い、眠い、午前中は嫌だ。

このまま帰るのは、丼に顔を突っ込んで居眠りしそうなので、相模大野病院外来に忍び込んだ。しばらく目をつむってソファーで休んでいても文句は出ない。喫茶店だと起こされてしまうから、これは必殺技なのだ。

茅ヶ崎駅に戻ってから立ち食いソバ屋で遅い昼食。そのままサポセンに待ち合わせのYさんを待たせたままだったので、直行。遅刻20分、すでに影も無かった。帰りに市の市民活動推進課に立ち寄り、今日の協働事業説明会の申込み。

伊勢原君(仮名)の沼津の親戚の方が平塚にいらしているというので、久々に駅で会い、彼の入院生活が安定しているかを聞く。時間は長く取れなかったので、駅ビルとオリンピックで夕食の買出し。担いで家に戻って食事の支度。全く…箸を持って待っているとは。

食事を片付けて、爆睡2時間。早々と夜間傾聴の電話が入る。なんのことはない塾の同僚が心配して電話をしてくれたのだった。やさしいな、皆は今夜、電話を控えたのだ。


夜間傾聴:なし

----- そうか、明日は高校卒業資格認定試験の発表だ。
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