今、臨時の仕事で「体験授業は役にするのか」という短いコラムを、某教材屋の学校教員向けパンフの一角に書いた。「内容は意味がないことはない。契機になるもならぬもその子次第」という身も蓋もない話を書いたのですが、編集者の気に沿わずボツになりました。給料払えとやりましたが、「ああ、ここはもう仕事くれないな」と、苦笑い。「机上の授業を超える現場体験の素晴らしさ」とでもやりたいのだろうが、それは実践の内容による。約束の違う提灯記事は書けないの。
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放置自転車のリサイクルは、修理部品や塗料・工具・接着剤などをどこから捻出するかが問われる。フリマの販売に出したとして、売れ残った自転車はどこに置くのか。遠方のフリマには運搬費もかかるだろう。それがクリアできるかなど、様々な問題が起きてくる。構想は具体的なシュミレーションが必要になってきた。さらに生計に結び付けるには安定した販売ルートも考えなくてはならない。海外へは無償提供や,金属スクラップとして輸出されている現状で、有償の付加価値がつけられるかなどが問われている。
また、マイクロファイナンスを作っていかないと、開業もままならないだろう。先進国でマイクロファイナンスかと疑問の向きもあるだろう。極端なことを書けば、5千円を上限とする低利子短期の融資制度だ。この規模の初動資金が足かせとなっている場合があるのだ。それをやるにはサラ金ではない組織がいる。今これをやりうるのは、労金・生協・社協だと思っている。そしてリスク管理も必要。
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読売新聞社会保障部の大津和夫氏の著書「介護地獄アメリカ」、これは藤沢市民図書館に入っている。この書の第三章「福祉改革の光と陰」に面白い議論が出てくる。ニューヨーク市のNPO「The Doe Fund」を例に取り、ホームレスに仕事を課す代わりにシェルターに住むことが出来る例を紹介している。仕事を身につけ町に戻っても低賃金労働、学歴や言葉の壁が依然としてあって、ホームレスに戻るか、麻薬などの地下経済に入っていく者さえいるという。だから学歴をつけさせよという。
これはアメリカ社会のバイアスがかかっていることを念頭に置くべきだろう。日本で学歴が雇用機会を開くだろうか。そう簡単ではないだろう。職業訓練機関として施設をおくのではなく社会的企業として彼らを抱え込んでいく、その運用の収支が定着可能な社会のニーズを、具体的に掘り起こし仕事化していくことだ。このとき従来の企業手法とどこが違うのかといえば、モノカルチャーではなく、「小銭稼ぎの寄せ集め」と悪口がでそうな、就労スーパーマーケット風の様相をまとめる必要がある。日々の要請によって無原則に変容するよろず請負というのではなく、昼に魚屋、夕方はクリーニング屋というような異質な働きのセットを、プロジェクト的に有期限に担う一企業という意味だ。社会的要請の深さと拡がりを見計らった企業形態ということだ。
アメリカでは、病弱者も「労働任務」が課せられると、この書は紹介している。社会的企業は自由選択が必要。働かない・今は働かないも選択肢だ。この辺の議論を詰めていく必要を感じる。
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労大研修、大詰め。「社会保障制度(6)医療・年金制度 2」流通経済大の大場敏彦氏。直撃する利害の目に見える部分の話なので、参加者の集中度は高い。しかしいつもと違う花金講義、出席率悪く、参加者3分の2。高齢化社会を迎える年金・医療保険の問題点と見通しの暗さの話。折も折、昨日、新聞記事トップで標準報酬月額改ざんの記事。儲けに結びつかないところは手を抜く、企業経営の労働者使い捨て体質の露呈。話が正社員中心になるのは、やむをえないが、非正規雇用者・国保の関連の突込みが弱かったのが難。あと2回で講義終了。11月に法政大の山本圭子氏の非正規雇用関連の講演あり。これは覘く。要所を掴んで、茅ヶ崎に呼ぶべき人材を探していく。
夜間傾聴:******君(親・当人)
大森海岸君(仮名)
旗の台君(仮名)
(校正2回目済み)
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放置自転車のリサイクルは、修理部品や塗料・工具・接着剤などをどこから捻出するかが問われる。フリマの販売に出したとして、売れ残った自転車はどこに置くのか。遠方のフリマには運搬費もかかるだろう。それがクリアできるかなど、様々な問題が起きてくる。構想は具体的なシュミレーションが必要になってきた。さらに生計に結び付けるには安定した販売ルートも考えなくてはならない。海外へは無償提供や,金属スクラップとして輸出されている現状で、有償の付加価値がつけられるかなどが問われている。
また、マイクロファイナンスを作っていかないと、開業もままならないだろう。先進国でマイクロファイナンスかと疑問の向きもあるだろう。極端なことを書けば、5千円を上限とする低利子短期の融資制度だ。この規模の初動資金が足かせとなっている場合があるのだ。それをやるにはサラ金ではない組織がいる。今これをやりうるのは、労金・生協・社協だと思っている。そしてリスク管理も必要。
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読売新聞社会保障部の大津和夫氏の著書「介護地獄アメリカ」、これは藤沢市民図書館に入っている。この書の第三章「福祉改革の光と陰」に面白い議論が出てくる。ニューヨーク市のNPO「The Doe Fund」を例に取り、ホームレスに仕事を課す代わりにシェルターに住むことが出来る例を紹介している。仕事を身につけ町に戻っても低賃金労働、学歴や言葉の壁が依然としてあって、ホームレスに戻るか、麻薬などの地下経済に入っていく者さえいるという。だから学歴をつけさせよという。
これはアメリカ社会のバイアスがかかっていることを念頭に置くべきだろう。日本で学歴が雇用機会を開くだろうか。そう簡単ではないだろう。職業訓練機関として施設をおくのではなく社会的企業として彼らを抱え込んでいく、その運用の収支が定着可能な社会のニーズを、具体的に掘り起こし仕事化していくことだ。このとき従来の企業手法とどこが違うのかといえば、モノカルチャーではなく、「小銭稼ぎの寄せ集め」と悪口がでそうな、就労スーパーマーケット風の様相をまとめる必要がある。日々の要請によって無原則に変容するよろず請負というのではなく、昼に魚屋、夕方はクリーニング屋というような異質な働きのセットを、プロジェクト的に有期限に担う一企業という意味だ。社会的要請の深さと拡がりを見計らった企業形態ということだ。
アメリカでは、病弱者も「労働任務」が課せられると、この書は紹介している。社会的企業は自由選択が必要。働かない・今は働かないも選択肢だ。この辺の議論を詰めていく必要を感じる。
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労大研修、大詰め。「社会保障制度(6)医療・年金制度 2」流通経済大の大場敏彦氏。直撃する利害の目に見える部分の話なので、参加者の集中度は高い。しかしいつもと違う花金講義、出席率悪く、参加者3分の2。高齢化社会を迎える年金・医療保険の問題点と見通しの暗さの話。折も折、昨日、新聞記事トップで標準報酬月額改ざんの記事。儲けに結びつかないところは手を抜く、企業経営の労働者使い捨て体質の露呈。話が正社員中心になるのは、やむをえないが、非正規雇用者・国保の関連の突込みが弱かったのが難。あと2回で講義終了。11月に法政大の山本圭子氏の非正規雇用関連の講演あり。これは覘く。要所を掴んで、茅ヶ崎に呼ぶべき人材を探していく。
夜間傾聴:******君(親・当人)
大森海岸君(仮名)
旗の台君(仮名)
(校正2回目済み)