湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

退学するか否かという相談/見学会チラシを作りながら(PJのMLより)

2008-06-12 07:28:12 | 引きこもり
親御さんが勝手に申し込んだところだから、行きたくないからやめるという話の仲裁が時々入ります。正直言うと、どちらに進んでも彼の行き詰まりが厳然としてあるので、そこだけ取り出すと、彼の苦しみの改善がその場しのぎになってしまいます。

彼の解決は彼自身が自分を持て余している(当たり前、他者が放置されているのだから)ので、彼一人でことを解決という形にすることは限界だということを、彼自身が納得してくれないとと思います。敵や味方だけではない存在もあります。彼の基準の天秤とは違う基準にたつ者がいるという意味です。そういう者を含んでの他者との道を残しなさいというのが私の主張です。教室に残るかやめるかは、耳を傾ける者がいるかどうかということ、そういう者をさがす道をどうつくるかということです。

とりあえず、成績や出席日数のことは、棚上げして話し込みます。

しかし親御さんも、正しいと思った事が同意を得られずに、内心熱くなっていることもあり、話は長時間になります。昨日は、もつれにもつれた四面楚歌の中で彼に限界が忍び寄っていました。影掃いをしていました。2時から6時間。さすがにばてました。

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忘れないように、まずは市長懇談。26日に決まりました。地域就労支援PJを官民協働の場にしていくために、連続懇談を始めます。

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次に見学会ふたつが決まってきました。


7/4(金)9~14時 茅ヶ崎駅改札口9時集合 伊勢原の「スワンベーカリー湘南店」見学。今回は養護学校生の親御さんたちの授業の間を利用した見学です。

もうひとつ

7/10(木)8時半~16時半 茅ヶ崎駅改札口集合
西調布「夢ある街のたいやき屋さん」と、等々力&尾山台の「パイ焼き窯&茶房」見学。
こちらは支援者中心。

以下は総合チラシを作る最中に、巡回するショップのなかに何を見るのかという点で、PJレギュラーの中でも考えの違いがあり、自分の立場を明らかにする内容を少し書きました。つまみ食いしてみます。


------ ここから -------

今、別件で「発達障害白書2008」を読んでいます。実はここに松為先生の書いた章があって、そこを読んでいてとても皆に話したくなりました。社会的企業の必要性とか実現の戦略のような部分がかなり論じられていたからです。

しかしこういう包括的な議論は、実際は当事者と家族、支援者の日々の活動の中に潜んでいる課題を取り出して、困難の実態や打開の可能性を基礎にそこを踏まえて論じているので、とかく、理論は思いつきととらえられがちですが、現場の営みの中にそうした「見通し」(先見性)を内在しているものです。その活動の価値を改めて抽出するような覘き眼鏡が理論だと思うのです。

この見学会は、現状打開の課題を背負っています。従来の地域拠点のようなショップ活動から半歩踏み出している、そういう実践を「実感として」つかみ出していこうということ、そこから小さな脱皮(もちろん大きな脱皮も)を生み出したいし、いま、ここで成せることを浮かび上がらせたいのです。この辺を実は松為先生がチェック入れていて、面白かったのですが、残念なことに、ひとびとの願望からはぐれてしまっています。方策が実現の可能性に流れてしまった。この資料は近々PJ会員の皆さんに見てもらいますが、大げさにいえば戦略性ということ、見通しを持つといいかえてもいいかと思います。

厄介な言い回ししていますが、「優れた」実践をみてこようということなのです。学ぶというより触発されてくる。豊かなヒントを提供してくれそうな実践なら、こちらから出向いて必要なものを引き寄せてきましょうというのが、見学会のひとつの断面です。

俎上にあがるような優れた実践は共感を呼びます。「やってみたいな」というのは、まさにそれ。ただそれは企画側の論理ではないでしょう。企画側は半歩先を見ている仕掛人なのですから。一方では自分もまた日々の実践に携わる者でもあります。その意味で「やってみたいな」と自分も思うのが間違いというのではなく、面白さの中身を語れる者として場を提供しましょうということです。+αを持つというか。

見学会はだから、ふたつの顔を持っていると思います。ひとつは現状打開の道を探すという実践者からの眼差し、もうひとつは、面白い実践をしている方々と知り合い、自分の活動のとらえ返しの膨らみ(拡がり)をつくっていくという側面です。

Uさんからは、またやっとるわいと思われるのかなと思うのですが、東京の方の見学会は、やや突っ込みを、伊勢原の方の見学会は共感を基調にしていけたらなと思うのですが。

---- ここまで -----

見学会を組むには、相手を選びますよという話。参考にするという事と、ネットワーキングしていくということ、その双方がありますねという話です。

●「発達障害白書 2008年版(特集 改めてインクルージョンの質を問う)CD-ROM付」

------ 面白いですよ。新しい知見がかなり入っている。

夜間傾聴:******(仮名)
     中延君(仮名)
     相模大野2君(仮名・親)

(校正1回目済み)

コメント
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