湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

7/2 「ケア・パートナー」の発想の部分性/PCを買いました

2006-07-04 05:44:08 | 引きこもり
7/2 LANが不安定な愛機に限界を感じて、B5ノート機を買った。明後日には郵送されてくるだろう。画面は小さいが「わーく」編集には活躍してくれるものと期待している。ただSOTECの製品は初めてなので、ハードの耐久性がどの程度か少々不安ではある。A4の重たい愛機はメインテナンスに出す。どうやらハード面の故障も潜んでいそうな気がするのだ。購入した機種は Office 2003 ではなく、Star Suite 8 プリ・インストールの安いタイプを選んだ。メモリをフル実装し、Vista 移行期に対応した。

 今、フォントをさがしている。「わーく」紙を飾るフォントだ。タイトルを作るソフトでもいい。オンライン環境は「会員制落書き掲示板」がほしい。HP作りが簡単に出来るi-mode 版も考えている。近々携帯はPCブラウザ並みが標準になってくるだろうから、暫定的な試みではあるが、表示が速いし、使い道を分けるのも手かなと考えている。

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 7/22連続講演会のポスターを持って図書館まわりに出た。いずれも今回は評判が悪い、Noである。主旨はいいのだがA3横型のデザインが掲示板を占領してしまう。確かに掲示板はいっぱいで、横型は少数派。もとのチラシを貼ってくれと頼んできた。茅ケ崎はNo。次回からは縦型で統一の必要性あり。

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 「わーく」紙のコンビニ設置の件で、求人誌の台の小型の物が、茅ヶ崎高校脇のセブンイレブンにあるのを発見した。管理巡回をしっかりしてくれれば、あとは店長裁量という統括部の方の話を思い出した。近々、DIYショップをまわり、台を既製品から選ぶか作る目処をたてるつもりだ。

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 PC設置の準備で終わった一日。JC-NET(ジョブコーチ)の会費請求のメールを見てひやり。そうだ、6月末に遅ればせで支払いを済ませたのだと、思い出して安堵。私のケア・パートナーの提案、それはジョブコーチなのかという質問を受けたことがあった。LD関係の親御さんの会員の方だった。

 これはケア・パートナーが、単純作業の分業体制の中からというよりも、共同作業のある中小企業や商店のような業務から発想されていることの偏りの発見につながる質問だった。自閉症スペクトラムの方の就労には、向いていないといわれる職種が基礎になっている。しかしそれも一般論でしかないと思う。高機能自閉症の方の場合や、アスペルガー症候群の方などでは、平坦な道ではないが、やっていけるからだ。

 この発想は引きこもり領域の必要から生まれているがゆえに、労働に「やりがい」という価値を浮き上がらせている。しかし、相互の交渉が希薄な、例えばプレス作業のような場合、作業をやり終えた場面でお互いが顔を合わせることがあっても、お互いの仕事の内容のやりとりは生産行程のことをめぐる進捗状況のことであって、作業技術や生産場面の喜怒哀楽の交感は任意の出来事になってしまう。ところがPCを使った作業や、小さな工程を担当するグループ作業の場合、健常者のそれのようにノルマの縛りを考えずとも、その中の単純作業をとっても、その仕事は、「仲間への達成」の意味合いを持ってくるだろう。この辺は、もっと緻密にケースをたてて考えていかなくてはなるまい。

 パイを焼く。この工程は様々な作業が段階を追ってならんでいる。そのひとつを取れば単純作業だが、そのひとつひとつは、全体の「パイ作り」という目的の中に意味づけられている。こういう場面の中で働くということは、状況に埋め込まれた協働を引き受けることになる。この場面では、ケア・パートナーは、作業の境界を往復しながら、または同一作業を行いながら、同僚として作業を分かち合うことが可能になる。

 菓子を作る場合、例えば白玉を煮る作業は私の好きな作業なのだが、練った白玉粉を粘土細工のように丸め熱湯に落とし、浮き上がったら水槽に移して冷やすという作業だ。スプーンの型をもとにスプーン型の打ち抜き作業など、使用目的を理解しなくても作業自身が面白いものだ。作業自身が面白いのなら、使用目的は不要なのではないかという議論も成り立つだろう。

 しかしそれは、使用目的と相反するものではない。自閉症の方のように、パイ生地を練った容器を洗浄する作業をしている場面で、その作業が気に入っている場合、それはそれでいいと思うし、その作業の熟練の中で、彼が工程の中の作業のやりとりに世界を拡張してくれれば、それは素晴らしいことだろう。労働はその作業が好きであるということをも世界を分かち合うことだから、断ち切られていることではないのだ。

 就労というとき、企業就労が空いた職種の補完の考え方が強いから、例えば事業所の清掃というとき、ケア・パートナーは浮かんでこないだろう。同じ職種に従事ぢているというなら話は別だが、ここでは、作業適応を進めていくジョブ・コーチのような、「指導」「見守り」の立場からつながる方が自然となる。つまり「ケア・パートナー」は労働全域を覆っている発想ではなかったのだ。

 基礎作業として、ケース研究が必要になったことを感じている。

コメント
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