日々のことを徒然に

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とび出すな

2018年01月23日 | 社会 政治

 チリリンチリリンと自転車のベルを鳴らして私の左側を追い越した年配の女性。道幅半分近い大きさで書かれている道路標示の「とび出すな」の文字の上を通りベルは鳴らし続けたまま三叉路に向かって走る。自転車が三叉路に差し掛かるかどうかのところで右側から車、わずかは間隔で衝突は免れた。我が事のようによかったと思った。しかし、自転車は何事もなかったかのように右折していった。運転していた女性もヒヤリとし次にホットしたことだろう。

 道路標識のある道は見通しが悪く幅は狭く通行する車はない。しかし、この小道の向こうには小学校があり児童らの通学路に当たる。登校時に、自動車が通る広い道に「走って出るな」の意味で「とび出すな」となっているのだろう。車に対してなら「止まれ」の表示になる。自転車は車両、それでも安全確認をして出るべきだった。

 車が見えなくなって「飛び出すな 車は 急に止まれない」という交通安全スローガンのあったことを思い出した。調べて見ると昭和40年代の始め交通事故死者が1万人台の後半に達するということで「交通戦争」と呼ぶ時代があった。事故を防ごう減らそうという運動の中で安全スローガンが生まれた。「世界の願い 交通安全」「もう一度 よく見て渡れ 手を上げて」「ブレーキは早目に スピードは控え目に」等は今も記憶に残っている。

 交通事故死者数は減少して昨年はこれまでの最低に減じたという。しかし、目の前で起きたヒヤリハットのような現象は続いている。先日のことだった。片側1車線の道、道路に接した家の玄関から園児が飛び出した。速度規制を守っていたので事故なく停車できた。少し遅れて玄関を出た親が、止まっている私の車を見てペコリと頭を下げた。人はとび出すな、車は止まれ、改めて心し運転をする。
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