日々のことを徒然に

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60歳と満60歳

2023年10月27日 | 回想
 

 23年前の今日付けで定年退職した。「60歳応当日を持って定年」、就業規則はそんな表現になっていたように記憶する。すなわち、誕生日の1日前が60歳での定年ということになる。多くの企業がそのようだが「満60歳定年」という就業規則なら、本来の誕生日が定年日付となる。漢字1字が多いと定年が1日遅くなる。これは民法で決まっている。

 私は仕事として定年退職者に係る業務を担当していた。いつだったか思い出せないが「自分の誕生日は明日なのに何で1日前」と聞かれ即答できずに調べた。その答えを電話で話し不勉強をわびたところ、後日、その方が手土産持参で職場に「電話嬉しかった」と話しに来られた。土産以上に来訪されたことを喜んだ記憶がある。

 退職辞令は工場では工場長から、研究所は研究所長からそれぞれの長の部屋で口達する方式だった。口達後にそれぞれの長は必ず長い勤務に感謝を込めたひと言がある。大方の人がそれぞれの長と対面で話す機会はほとんどない。入社以来初めて工場長室に入った、と話す人も多かった。

 「定年後は再雇用で働く時代」になっている。私の後任からも定年時にそんなメールが届いた。年金受取の時に返しがあるだろう、そんな言い草で励ましたことがある。60定年と同時に年金受給資格を得た昔と大きく変わったことを痛感している。定年と年金、切り離せない関係にある、現役世代が安心して働ける制度にして欲しい。

 (今日の575) 定年は自由時間を授けくる
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