「Jアラート」の一斉情報伝達試験の実施前日には市民メールであらかじめ公報される。「防災行政無線の屋外スピーカー及び戸別受信機(ケーブルラジオ)等から一斉試験放送が流れます」、続いてその日時と内容が載っている。米軍基地のある街に住む一人として、万一の場合これに勝る速さの情報はない。
Jアラート試験と同時に市民メールが入る(写真)。これまで何度も受信しているのに気づかなかったことがある。それは「即時音声合成」のタイトル。即時音声書換情報ともある。音声を合成、なんとなくわかるような漢字だが、事は重要な内容なのに合成とはなんだろう、伝達公報手段の進化だろうと眺めていた。
Jアラートは①国民保護に関する、②気象に関する2つの情報を取り扱う。①は弾道ミサイルなどの情報、②は大津波や緊急地震速報などがある。これらは、事前に準備登録したメッセージでは必要な情報を伝えるには不十分と懸念される。そこで即時に作成したメッセージ(音声)の放送が実現できる方法という。
作成したメッセージ(音声)を即放送。そうしたことが起きないこと、特に①については絶対に起きてはならないことだが、メッセージに誤りのないことも必須だ。試験伝達の反省点がよく報道されるが、素早く修正されないと本来の役目が消える。受ける方も聞きっぱなしではいけないことを肝に銘じておく。
(今日の575) アラートの鳴らぬ世界の政ごと